健康診断で立派なガンが見つかる！
以前はまともに健康診断を受けていませんでした。タクシー乗務員になって1年目の健康診断の時、便潜血検査で陽性反応が出ました。
大したことはないであろうと思いましたが、会社のルールで近所の病院に行くことにしました。
レントゲン撮影の結果はまたまた黄色信号！
私はまじめなタクシー運転手なので、信号が黄色の時には無理をせず、安全に止まるようにしています。
それとは全然関係ありませんが、XX肛門科でお尻のぱっかり割れた恥ずかしパンツをはかされ、精密検査となったのです。
1週間後、結果を聞くために近所の病院に行きました。
少しハラハラしながら診察室の扉を開けると、75％ほど白髪になったナイスグレーの先生がにっこりとほほ笑みました。
「これはきっと、なんともなかったんだろうなあ」
と思った瞬間
「おお、立派なガンだな」
のほほんと立っていた体が、一瞬にして直立不動の電信柱のようになりました。
ガガガ、ガン、ガ～ン！ガビィ～～～ン！
瞬きを忘れ、脳天から血液が急降下し、足はまるで鉛のようになってしまいました。
そして
「３年後だったらアウト！」
「ラッキーだったな、パチンコ玉より小さいよ」
心臓がバックンバックンと脈打ち、足元まで急降下した血液が今度は鯉の滝登り。引きつった顔は、一瞬で腑抜けなマヌケ顔になりました。
今では必ず年に二回、会社で健康診断を受けさせてもらえます。
タクシー乗務員にならなければ、今頃この世にいなかったかもしれません。
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