転職活動の標準的な期間はどれくらい?
転職希望者はどのくらいの期間を転職活動に費やしているのでしょうか。いくつかのアンケート調査を見ると、企業探しから内定を得るまで、大体3ヶ月~半年程度かかっているというのが標準のようです。
この間に受ける企業の数は5~10社というところです。ただし、期間は働きながら転職活動をするのか、会社を辞めてから転職活動をするのかによっても変わってきます。通常は働きながらの場合のほうが転職活動は長期化しやすく、辞めてからの場合は短期決戦になりやすいといえます。
転職活動を開始する時期を決めるときに考えること
転職活動の開始時期を決めるときは、まず現在の仕事を辞める時期を決め、準備を整える必要があります。これは働きながら転職活動をする場合も、辞めてから転職活動をする場合も同じです。以下、考慮すべきポイントを挙げていきましょう。
・いまの会社を辞めるまでにかかる期間はどれくらいか
転職先への内定が出たとして、働けるのはいまの会社を辞めてからです。ということは、いまの会社を辞めるまでにかかる期間を先に計算しておかなければなりません。多くの会社では1ヶ月前には退職する旨を告げることといった社則があります。また、職場によっては上司に相談すると、後任を決めて引き継ぎを行うのに3ヶ月程度猶予をとってほしいと頼まれることもあります。
自分の職場の忙しさや事情などを考慮し、過去の事例も加味して、どれくらいの期間で辞められそうかを予測しましょう。
・転職活動費(貯金)はいくらあるか
会社を辞めてから集中的に転職活動を行う場合には、失業手当を別にすれば、その間、収入がなくなるということです。生活費、転職活動費を考慮し、どれくらいの期間なら転職活動に専念できるのかを計算してみましょう。会社を辞めたあと充電期間を設けて旅行などをしたいという人はその分ももちろん計算に入れましょう。転職後は環境が変わるため物入りになることも考えれば、貯金として一定の金額もしっかり確保しておきたいところです。それらによって転職活動期間も影響を受けます。
・転職に有利な時期はいつか
最後に、実は転職に有利な時期が存在することも知っておきましょう。要は企業の採用ニーズが高くなるシーズンのことで、求人情報件数は年間通して見ると3月と9月の2つの時期にピークがやってきます。転職活動を行うなら、この時期を選べば求人が多く有利になります。参考知識としておぼえておくとよいでしょう。転職先が決まったのはよいけれど、退職のタイミングが合わずに調整し直すことになった、あるいは転職活動で貯金を使い過ぎてしまった……といった事態に陥るのは避けたいものです。転職活動を決めるときはこれらのことを考慮に入れておきましょう。