老後にかかる費用にはどんなものがある?
老後といいましても、普段生活するための費用としては若い世代とほとんど変わることはありません、逆に時間があり余ってしまうので、趣味に使う金額が増えたり、病院へ行く回数も増えて医療費の負担も増えたりすることが考えられます。以下に老後に必要となってくる費用をまとめました。
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 住居にかかわる費用(家のローンやアパートの家賃)
- 保険医療費
- 車の維持費
- 交通費
- 税金
- 社会保険にかかる費用
老後に必要な生活資金の目安
老後に最低限必要な生活資金は月額22万円程度といわれています(世帯数が2人以上の場合)。これは生活をしていくために最低限必要な金額で、あまりぜいたくはできず、何とか生活していけるレベルといえます。
一方、ゆとりを持って生活するために必要な金額は月額35万円以上といわれ、旅行やレジャーを楽しみながら充実した生活が送れるとされています。
生活資金の平均値は月額25万円程度となっており、人並みの老後生活を送るには、最低これくらいの生活費用を確保しなければなりませんが、年金だけでやり繰りするのは難しく、足りない分は貯蓄から少しずつ削って生活する方が多いようです。
たとえばもらえる年金が月額20万円の場合、25万円の生活を送るには毎月5万円程度不足します。老後30年暮らすと考えると、退職時に1,800万円の貯蓄が必要な計算になります。老後どれだけ年金がもらえるのか、退職時に貯蓄がどれぐらい残りそうなのかをしっかりとシミュレーションして、老後の資金計画を立てるようにしましょう。
年金を受け取るための条件は
年金には「厚生年金」と「国民年金」の2種類があります。厚生年金は会社へ勤めることで加入でき、国民年金は自営業や無職の方が加入する年金です。金額としては厚生年金のほうが大きく、平成25年現在での平均値は厚生年金が月額14万5,000円、国民年金が月額5万4,000円程度となっています。
どちらの場合においても原則として25年以上保険料を支払う必要があり、25年以下の場合は受給できません。会社勤めから自営業に転職した場合は、厚生年金と国民年金を合わせた期間が25年以上あれば支払われます。いずれにしても年金は老後の生活を支えるためになくてはならない存在ですから、25年以上しっかりと納めて、退職後に受け取れるようにしてください。