長所・短所はなにか?
この質問によってあなたがどんな人物であるかと同時に、一緒に仕事をしていく上であなたの長所が会社になにをもたらすのか、短所が業務に支障を与えないかを判断します。
長所は具体的なエピソードを交えながら、今後の仕事ぶりを想像させるような回答をしましょう。短所は「コミュニケーションが苦手です」というような、ネガティブな印象を抱かせる答え方はNGです。裏返せば長所となるような点や、どう短所を克服していくかなどを交えて答えましょう。
例)
「長所は根気があるところです。前職でなかなか契約が取れない案件がありましたが、根気よく営業を行って最後にはご契約頂きました。短所は負けず嫌いなところです。知らないことがあると悔しくて、時間を忘れて調べものをしていることがあります。」
仕事で直面した困難をどう乗り越えてきたか?
たとえ仕事でつまずいても、きちんとカバーして乗り越えることができる人物かを見る質問です。大切なのは困難の内容ではなく、それをどうやって克服したかというプロセス。「全力で頑張って乗り越えました」というような精神論ではなく、どう分析してどんな手法で乗り越えたのかを具体的に説明しましょう。またその解決法が、希望する会社の方針に合っていることも大切です。
例)
「ある案件で、途中で相手企業の担当が変わってしまい、予定通りに進まなくなる事態になりました。最初は自分の案件だからと気負ってひとりで進めようとしましたが、上司に相談して『先方の負担になる部分を別の企業に発注する』というアドバイスをもらい、調べて発注を分散することで乗り越えることができました。」
前職の退職理由は?
この質問ではあなたのストレス耐性や協調性、組織適応力を判断します。「人間関係に疲れたから」「ここが嫌だったから」というようなネガティブな理由はNGです。人のせいにする人物だと思われたり、自社もすぐに辞めてしまうと思われたりします。たとえネガティブな理由だったとしても、ポジティブな理由に転換することが大切です。
例)
「営業職としてさまざまなお客様と接しているうちに、その楽しさや魅力に強く惹かれるようになりました。もっと直接お客様と触れ合い、自分の力でお客様を笑顔にできる職につきたいと考え、転職を決意しました。」
希望の年収はどれくらいか?
あなたが自分のことをどう評価しているか、自社が希望するレベルの人材であるかなどを判断する質問です。年収は自分自身の価値ともいえるため、過剰に低い額を提示する必要はありませんが、謙虚な気持ちを忘れずにあくまで企業の規定に沿う姿勢であることを伝えましょう。前職でもらっていた年収を正直に伝え、そのラインを基準に答えると良い印象になりやすいです。
例)
「前職では年収○○円でした。同等かそれ以上を希望していますが御社の規定に従います。」
逆に質問はないか?
面接の最後には、必ずといっていいほど「何か質問はありませんか?」と聞かれます。このとき「とくにありません」と答えてしまうと、意欲がないと思われてしまうことも。事前に2~3個は逆質問を用意しておきましょう。ただしホームページを見ればすぐにわかることや、福利厚生・残業・休日に関する質問は逆効果です。仕事の内容や経営方針に関する質問を考えましょう。
例)
「入社までに用意するべきことや取得したほうが良い資格はありますか?」
「全国展開を視野に入れているとのことですが、どのように事業を拡大していくのでしょうか?」
「将来的には○○の事業に関わりたいのですが、可能でしょうか?」
以上の質問は、いずれも面接で必須となる項目です。適当に答えることなく、芯のある自分なりの言葉を準備しておきましょう。質問にうまく答えることができれば、あなたの印象はグッと良くなるはずです。