職業訓練校に通うメリット
公共職業訓練校は、求職者がいち早く就職できるように、それぞれの分野に必要な知識や技術を身に付ける職業訓練を行っています。一般的には都道府県が運営している雇用・能力開発機構などで職業訓練が実施されています。職業訓練校に通うメリットはたくさんあり、以下のようなものが挙げられます。
・失業手当を受給しながら通所できる
職業訓練期間中は求職活動をしているとみなされるため、失業給付金を受けながら職業訓練校に通うことができます。給付制限がある場合でも入所すればすぐに失業給付を受け取ることができ、また通所中に給付の期限が切れた場合でも、修了するまでは延長して給付を受けることができます。さらに職業訓練校は受講料が無料(教科書や作業着など一部は自己負担)なうえ、通所のための手当まで支給されます。お金の心配をせずに受講できるのは大きなメリットのひとつといえます。
・知識や技能が身に付く
職業訓練校にはさまざまなコースがあるため、各分野の知識や技能が身に付きます。
・就職先の幅が広がる
職業訓練を受講すると、受講した分野のスキルや知識がアップし、就職先の幅が広がります。コースによっては資格を取得できることもあります。
・職業訓練校に通う注意点
職業訓練校に通う注意点は以下の通りです。
・コース内容をしっかりと把握することが大切
職業訓練校に通う際の失敗談として多いのが「思っていた内容と違っていた」というものが挙げられます。
職業訓練校には多くのコースがあり、明らかに違うものはすぐに判断できますが、中には訓練の違いや内容がよくわからないこともあります。受けるコースを間違ってしまうと、求めているスキルが身に付かず、結局無駄な時間を過ごしてしまうことも考えられます。
具体的な訓練内容や、修了生のその後の就職先などの情報を細かく確認し、自分が進みたい分野へ就職できるのかどうかをしっかりとチェックしましょう。希望すれば実際の授業の様子を見学することも可能な場合がありますので、ハローワークや職業訓練校に相談してみてください。
・訓練期間中はブランクとして見られる
あくまでも職業訓練はその分野の知識や技術を勉強するだけであって、キャリアを積むことにはつながりません。当然実務経験とは違うため、その期間中はブランクとして見られます。ブランク分を取り返すつもりで勉強する必要があります。
・職業訓練と就職活動は平行して進める
修了が近づくにつれて求職活動も積極的に行わなければなりません。最後まで受講することも大切ですが、就職先が見つかった場合、途中で退所することも可能です。
実際に修了期間が近づいてくると1人、また1人と就職先が決まり、訓練校を途中で去っていく人も見られます。勉強しながらも求職活動に専念しなければならないことだけは頭の中に入れておきましょう。
いかがですか。このように職業訓練校には多くのメリットがあり、特に金銭面の恩恵が大きいといえます。職業訓練校に通う場合は自分の進みたいコースをしっかりと選び、再就職を目指しましょう。