【第5回】タクシー車両のコンフォート系が消える日
2013/04/18
法人タクシーの車両でよく見かけるものと言えば、トヨタのコンフォートか日産のセドリック。この見慣れたタクシー車両に変革の時が訪れている。なんとクラウンセダン、クラウンコンフォート、コンフォート、コンフォート教習車が2018年2月末に生産を終えるのだそう。
コンフォートは、タクシー業界の不景気から新規購入数が減っており、トヨタとしてもLPG車ではかく、LPGハイブリット、またはプリウスなどのガソリンハイブリットに切り替えていきたいのだろう。
そもそもこのコンフォート。
今もっとも見かけるのは5代目 S150系は1995年発売。発売直後の車両だとこのモデルで18年走っていることになる。
また、大手を中心にその数を増やしているハイグレード車両のタクシーは、主にクラウンセダンのスーパーデラックスGパッケージ。これは2001年のフルモデルチェンジとともに、6代目 XS/BS/SS10系(2001年~)に追加されたモデルだ。
そんな中、福祉関係にも力を入れ始めたタクシー業界から、ニューヨーク・イエローキャブの車両統一で話題になった日産NV200の導入が増えている。
セダン型のタクシー車両ではできなかった、車いすのまま乗車が可能なユニバーサルデザイン車両だ。
コンフォート系の時代が終わり、トヨタでもこうしたユニバーサルデザインの車両が開発されているという。
現段階ではそのデザインや使用は憶測の域を出ないが、4月26日に行われるハイヤータクシー連合会が開催する「技術環境委員会」で概要発表が行われ、11月の東京モーターショーでその全貌が見えるのではないかと言われている。
タクシー業界にとっては大きなニュースには違いない。