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仙台市内タクシー運賃改定へ。全国で加速する値上げの動き

仙台市内タクシー運賃改定へ。全国で加速する値上げの動き

いよいよ2023年のスタートです。
昨年の社会情勢はコロナ禍と世界で起こる原油高や戦争の影響で暗い世相感が否めませんでしたが、交通業界も煽りを受けて「値上げ」を受け入れざる得ないのが正直なところです。

様々な因果関係が含み運賃の高騰が発生しているタクシー業界ですが、東北地方最大の都市でもある「杜の都」でもその余波はやってきました。

仙台市内タクシー運賃改定へ。全国で加速する値上げの動き


宮城県仙台市内のタクシー事業者を統括する東北運輸局は2023年1月11日、市内タクシー初乗り運賃について「運賃改定は必要」という判断を下しました。

これにより2022年から岩手県、新潟県、富山県、岐阜県、奈良県、岡山県、広島県(都市圏)、香川県、福岡県、長崎県、鹿児島県など全国で運賃改定への申請が加速していましたが、仙台市(宮城県)も例外ではなく昨年9月の申請を行っており、この度正式に『改定が必要』という結果にまとまりました。

タクシー都内初乗り運賃11月から値上げ開始へ。

初乗り運賃改定後の料金など

やはり気になるのが初乗り運賃を改定した際の料金変動ですよね。

現在仙台市内のタクシー47事業者では初乗り運賃は『1.5キロで650円~680円』で、279m~292m毎80円となっております。

今回の各タクシー事業者からの要請によれば「初乗り」運賃は1.1キロ~1.4キロ500円~700円で加算運賃は197m~295m毎80円~100円を希望しており、仙台市内においては2018年2月以来となる運賃改定となります。

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運賃改定のプロセスって?

そうは言ってもいきなり「明日から値上げします」という訳ではありません。

実は仙台市内のタクシー事業者を統括する「東北運輸局」では、昨年から運賃改定の要請を各タクシー事業者より受けておりました。

運賃改定は例外なく、47都道府県、全国共通のルールで行われます。

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7割超が改定を要請

実はタクシーの運賃というものは事業者が勝手に値上げをしていいものではありません。

さらに言うと、最終的に国が認可をするものの、国が勝手に値上げを敢行するものでもありません。
今回の仙台市内の運賃改定は昨年から動きがあったのです。

2022年の9月から概ね90日前後、仙台市内のタクシー47事業者のうち7割超にあたる33事業者が運賃改定=つまり値上げを申請しておりました。
タクシーの運賃改定手続きを行う場合、『3か月以内に改定を行う対象区域の7割以上の申請が必要』となるため、この時点でタクシー事業者の保有する車両台数に占める割合が審査開始基準の条件を超えたたことになります。
さらに、東北運輸局ではタクシー事業者の総合的な収支を調査した結果、赤字となったことが明らかになり、この度の値上げが必要と判断しました。

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早ければ今年のGW明け以降

具体的な運賃改定時期は未だ公式には発表されていませんが、今後、東北運輸局では複数のタクシー事業者から詳細な決算書の提出を求めて適正な値上げ幅を決定するとしています。

早ければ5月中旬に新運賃の発表は最短で今年2023年のGW明け、その後の運賃改定は原則『運賃改定公表後1カ月後』としているため、運賃改定実施は6月中旬頃ではないかという見方です。

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タクシードライバー目線

運賃改定…値上げ…タクシーを利用するお客様からしてみれば、耳の痛い話です。

ましてや東北一の都市で政令指定都市の仙台といえば一年を通して観光・ビジネス・通勤通学と多くのお客様で街が溢れています。
そして仙台駅前は名物にもなっているタクシープール。お客様の利用が遠のいてしまうのではないかという不安もぬぐい切れません。でも本当にそうなのでしょうか。

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大都市では利用変動見られず

一足先に運賃改定したのが愛知県と東京都都心部(以下:東京特別区・武三交通圏)です。

ここで東京特別区・武三交通圏を例に見てみましょう。
2022年11月14日に東京では運賃改定が実施され、それまで初乗り420円が500円に値上げとなりました。
当初はニュースメディアなどでも報道され、お客様からのネガティブな声もあったものの、ふたを開けてみれば利用頻度に変動が見られないという結果に…!

それどころか規制緩和によって利用が増加し出しているのです。

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地方都市はこれから伸びる

また、地方都市では今後、さらに利用客増加が見込まれる可能性があります。

コロナで停滞していた規制が昨今、大幅に緩和され観光客の足が戻ってました。
また首都圏のみならずタクシー配車アプリの全国的な普及で各地で「過去最高売上」をたたき出すタクシー事業者が出るほど、タクシー利用における「IT化」によってより利便性が向上しています。

また奇しくも、国内は少子高齢化が進む一方です。
地方へ行くほどマイカー率は俄然高くなるのですが、近年では過疎地や高齢者の方へのタクシー利用を率先して行っております。
これらがタクシードライバーの平均年収のアップにつながるのではないでしょうか。

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これから~Opinion~

仙台市内の運賃改定は地元放送メディア各局でも多く報道されているようです。
それだけ市民の足として活躍し、日常生活に馴染んでいるのでしょう。

杜の都仙台では多くのタクシー事業者がひしめき合う街です。だからこそ、ビジネス、通勤通学、郊外のベッドタウンやロングのお客様、或いは名所への観光タクシーなど様々なニーズに応えることが出来る要素が多く、タクシーが活躍できる街なのではないでしょうか。
タクシードライバーとして転職する際に「この街で年収がアップできるのか…」確かに不安になりますよね。ですが今後の運賃値上げによって東京同様に相乗効果が表れることを期待してやみません。

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