就職・転職に必ず避けて通れないのが就職活動です。新卒、既卒、アルバイトも例外なく企業は採用活動を行いますし、求職者さん側も面接で自己アピールを行いますよね。日本は世界基準で見ると何かと自己肯定の低い民族とよく言われていますが、それが顕著に出がちなのが面接なのではないでしょうか。
リラックスすることが大切ですが、時には相手の十中にはまり、つい盛り上がりすぎると素が出てしまうという事も…。
今回お届けするのは、果たしてそんな採用活動で非常にユニークな展開を行う会社です。
見出し
焼肉面接!?板橋区のKm「山手交通」のタクシー業界初の面白い試みを紹介♪
東京タクシー大手四社の国際自動車(km)グループ所属の山手交通では、通常よりも一味違った採用活動を行っております。
皆さん面接と聞かれるとどんな内容を思い浮かびますでしょうか?
ドアをノックし、面接官と挨拶を交わし、履歴書や職務経歴書をベースに面談を行う…或いは応接室に通され待機したのち、面接官が登場し起立してご挨拶、そしてやはり同じように履歴書や職務経歴書をベースに面談…とまぁこれが通常のパターンであると思います。
それでも無い面接、採用活動とは一体どんな面接内容なのでしょうか?
焼肉屋で面接!
なんと、求職者さんが面接に訪れたのは「焼肉屋さん」!!
タクシーの面接会場が焼肉屋さんという、言っていいですよね。。前代未聞な事態です。
しかもこう言ってはなんですが、チェーン店ではなくなかなかの高級焼肉店ですよ…。
先ず、最初は雑談を行い、タクシー会社側も緊張をほぐすことから始めます。
みんなの大好物「焼肉」が食べれるとは言え、面接なので求職者さんも間違いなく緊張はしているはずです。
“おもてなし”が意図
タクシー会社側としてもこの焼肉面接は「お客様をおもてなしする」という意図があるようです。
面接時に求職者をおもてなしし、タクシー業界=接客業であるという事を伝えたいとのことです。
ちなみに、注文できるメニューは面接官自前(?)のサイコロを求職者さんが振り、賽の目によって食べれるメニューが決まるそうですよ。
(※ピンゾロは一番高い「プレミアムランチ」だそうです。)
焼肉が来る間に面接
食べ物が運ばれてくるまでは履歴書を基に早速タクシードライバー面接を開始。
やはり「前職どのようなことをされているのか」「ライフスタイル」などが面接担当の方は気になるようです。
実際に求職者さんもこの動画ではタクシー業界が初めてということで「勤務形態が知りたい」と食いつくように“隔日勤務”について質問をしていました。
その後は焼肉を頬張りながら雑談し、徐々に和んできた様子です。
そうすると求職者さんも「なかなか聞きづらい点」というのを吐露してくれるという訳ですね。
しかし美味しそうです…。
Meat&Meet!反響の数々…
この山手交通さんの企画する「焼肉面接」ですが、食事を共にするという事でコミュニケーションが生まれ、双方のお人柄が見える…そういった点では非常に斬新で意義深い面接なのではないでしょうか。
動画が上がっているYou Tubeには様々な反響が上がっております。
「面接官絶対太りますやん。自分の時は高級寿司にしてください」
「歯が悪いので柔らかい肉でお願いしますw」
「山手交通素晴らしい!」
などなど。
最後は「気に入っていただけたら是非当社に来てくださいね」ということで〆ております。
努力して楽しく働いた結果→売れっ子ドライバー
山手交通では不思議なことがあります。あえてタクシードライバーの売上ランキングを出していないのだそうです。
ランキングはある意味タクシードライバーにとってはプレッシャーにもなり、「頑張るモチベーションを下げてしまう」要因にもなるという考えとのこと。
ですので、タクシードライバーは売上を気にせずにマイペースに勤務が出来るというのも強みなのではないでしょうか。
その証拠に今回の動画に出ているタクシードライバーさんは、楽しく働いて月の平均営業収入は74,000円!
山手交通の良さの一つは、タクシードライバーは「ストレスフリーで働けるか」という部分が大事…その結果タクシードライバー自身も勉強熱心になって努力を惜しまずに頑張る環境が自ずと整うのかもしれません。
まさに「持続可能なお仕事」ですよねタクシーって。
タクシー会社の立地についてのメリットも
山手交通のメリットは「営業所の立地が抜群」であること。
そしてその恩恵を受けて大変営業がしやすいという点でしょう。
「都内のタクシー会社なんてどうせどこでも変わらないでしょ?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実際どれだけ違うのでしょうか。
タクシー会社としてドライバーには営業面でかなりメリットがあるようですよ。
豊島区との境「板橋区熊野町」
山手交通は東京都板橋区熊野町に位置するタクシー会社です。
東京のタクシードライバーであれば必ず利用する、そして地理試験にも出てくる「川越街道」の熊野町交差点すぐそば、首都高5号線の北池袋ランプの目の前という好立地に位置しています。
板橋区と豊島区の境で住宅街も多く、地元では一番お客様が出てくる交差点と言われています。
まさに、泣く子も黙る好立地という訳です。
出庫したらすぐ実車
熊野町交差点付近は、上記のことから早朝、午前中も通勤のお客様などタクシーに乗車される方が非常に多いのが特徴です。
通常このような場合タクシーは「流し営業」と言ってお客様が道端で手を上げた先に車を止めて営業を行うのですが、なんと山手交通の場合は川越街道の道路沿いに面していることから、山手交通の営業所前で朝になるとお客様がタクシーに乗車するのを待っているのだそうです。
例えば9:00出庫のタクシードライバーがいた場合、営業所前には既に乗車希望のお客様が待機しているという訳です。
そのため「お客様を探す」というタクシードライバーの最初に戦う手間から解放されるという訳です。
LPガススタンドが自社完備!
そしてタクシー会社としては鬼に金棒と言える「LPガススタンド(山手交通オートガススタンド)」が完備しているのはかなり大きなメリットです。
タクシードライバーは原則、帰庫時間にLPガス(燃料)を満タンにしなくてはいけないため、必ずどこかで立ち寄らなければいけません。
そのため、自社にLPガススタンドが完備しているということは、帰庫の直前までタクシー営業が可能という大きなメリットがあります。
その他メリット
山手交通では営業所の魅力や、立地だけで推し量れないものあります。
タクシードライバーに転職を考える上で、条件面は良い方が当然、収入アップの可能性が高いはずです。
その他のメリットを見てみましょう。
大手国際自動車グループ所属
山手交通は東京大手四社の「国際自動車(km)」グループに所属しています。
誰もが都内で目にする「km」の行灯には大手タクシーのブランド力が持つ安心感。そして歴史の重みがあります。
ホスピタリティ・ドライビングをモットーに営業を続ける「国際自動車(km)」と、迅速・丁寧に、そして人の和を大切にサービス提供を行う「山手交通」が展開するタクシー事業は多くのお客様から信頼を得ています。
都内最大級のアプリ「S.RIDE」が使える!
山手交通では「国際自動車(km)」グループに加盟していることもあり、タクシー配車アプリ大手の「S.RIDE」が使えます。
現在東京首都圏(東京特別区/武三交通圏)ではその他に『グリーンキャブ』、『寿交通』、『大和自動車交通』、『チェッカーキャブ(2021年4月1日より東京無線協同組合が業務提携開始)』など多くの大手系タクシー事業者がS.RIDEに参画しており、利用可能台数は東京都内だけでも1万台以上。
まさに都内最大級のタクシー配車アプリとなっております。
Simple.Smart.Speedyをモットーに使いやすい操作方法が売りで、アプリ配車後にスピーディにタクシーが来るのが支持を得ている理由の一つでしょう。
S.RIDEはビジネスマンや一般利用客そして、各界の著名人からも好評を得ており、結果タクシー営業の中でも現在では流し営業に匹敵するほどの配車数にまで伸びています。
山手交通や国際自動車をご利用の際は、S.RIDEをインストールして配車してみましょう。
これから~Opinion~
「場所がないのでカフェで面接しましょう」というのは聞いたことはありますが、焼肉屋さんで実際に食事をしながら初対面の方と面接というのは初めて聞きました。正直驚きました。
当然ながら色々な事が考えられますので、条件や人数を限定しての開催であるとは思います。
タクシー会社側も決して「モノで釣る」というスタンスではなく、「普段の人物」を見たいのだと思います。タクシーというお仕事ですから、そこでの立ち振る舞いが普段の接遇にも出ますし、さらには運転にも出るのではないでしょうか。
いずれにしても響きは大変素敵でヨダレが垂れてしまいそうな企画ですし、実際美味しいとは思いますが、間違いなくこれは「面接」です。
面接の際の内容も、入店からから退店まで、極端な話「食べ方」や店員さんとのやり取りなども「見られている」と思った方がいいでしょう。経験上、猛烈にそう思います。