誰しも小学生の頃に体験した「社会科見学」。

ともすれば大型バスや電車といった公共交通機関に揺られて、施設を見学…お昼を食べて、「バナナはおやつに含まれますか？(何処かのラーメン屋さんの「ニンニクいれますか」的な呪文のようですが…)」と先生に聞いたりした辺り、遠足みたいなノリだったのを覚えています。
今となってはそうやって子供ながらに社会の成り立ちや建造物などの教養を身に着ける機会だったと思うと、「おやつに惑わされずもうちょっと真面目に取り組んでいたら良かったな」と思うばかりです。。

さて、夏休みは子供にとって貴重な休みでもあり、学びの機会でもあります。そこへタクシー最大手がコロナ禍で外出の制限を強いられている家族、子供たちへ新たな企画をスタートさせました。

日本交通が東京首都圏で「社会科見学タクシー」を期間限定運行！

密を避けながら、東京の名所を疾走！

従来より日本交通では、「観光タクシー」に注力を注いでおり、都内観光の専門資格を有するエキスパート・ドライバー・サービス(通称：EDS)の観光担当タクシードライバーが、夏休みの自由研究のテーマにもなるスポットへ案内します。

社会科見学タクシー出発の際は事前にお客様の要望を日本交通が聞いて、オリジナルコースを作成することも可能となっています。

なお、発着地点は首都圏の日本交通営業エリアである東京都特別区武蔵野三鷹地区に限定されます。

▼「社会科見学タクシー」の主な行き先
・東京駅/丸の内周辺【千代田区】
・日本銀行/日本橋周辺【中央区】
・飛鳥山周辺【北区】
など…
観光担当ドライバーが、主に夏休みの自由研究のテーマにもなりやすいスポットへご案内します。
※コースはお客様のご要望に応じてアレンジすることも可能です。

お子様のみの乗車も可能

乗車に関しては親子さんでの乗車はもちろん、原則として東京都内在住の10歳以上のお子様であれば、タクシー1台あたりお子様3名までの乗車も可能とのことです。

日本交通のプレスリリースによると、「本物志向の教育に関心が高まりを見せる中、実際に目で見て知る機会を提供し、未来ある子どもたちの学習活動に貢献したい」とのことで、今回の社会科見学タクシーの実現となりました。

また、小学生のお子様が社会科見学タクシーにご乗車の際には、タクシードライバーが各名所にまつわるクイズを出題。ただ巡るだけでなく、楽しんで頂けるツアーを用意しているとのこです。

日本交通グループとは？日本交通グループ会社一覧

様々な企画の中で

今回の日本交通の社会科見学タクシーの中で特筆すべき点は、「渋沢栄一ゆかりの地を巡る特別コース」を用意している点ではないでしょうか。

日本交通では現在、社会科見学タクシーとは別で観光タクシーの企画でも「偉人の軌跡 渋沢栄一編」を6月より運行しております。
そのため、今回の社会科見学タクシーのコースも『日本近代資本主義の父』として名高く、2024年の上半期に新1万円札の顔として刷新される実業家・渋沢栄一のゆかりの場所としてクローズアップされている節が見受けられます。

日本交通では、観光タクシーによる企画を積極的に行っており、春先の名物となっている「お花見タクシー」を始め、「渋沢栄一ゆかりの地を巡る特別コース」「隈研吾 建築ツアー」など、様々な企画を用意しています。
その中で「お子様」という需要に目を向け、夏休み＝社会科見学という点に合致した企画だったと言えましょう。

日本交通が「お花見タクシー」運行。今年の春は密を避けてお花見を♪

これから～Opinion～

観光タクシーの需要や内容も、コロナ禍によって大きく変化したように思えます。

タクシーの安全性が拍車をかけたのも大きく、お子様の将来の夢を育むポテンシャルを高めるにはうってつけではないでしょうか。
首都圏ではマイカー率も地方に比べて低く、それだけ都市機能が活性しているという証拠の裏付けでもありますが、自動車を持たなければ、持たないで成り立つのであれば「タクシー利用に対してもう少しフランクになればいいのに」と常々思ってはおりました。

この社会科見学タクシーはとても良い企画だと思いますし、夏休みというお子様にとって生涯忘れられない思い出の中に、「タクシーに乗って東京を見学したんだ」という思い出があれば、この先社会へ進出した際の大きなリリースポイントにもなりますし、もしかするとタクシードライバーという就職先の選択肢が今以上にポピュラーなものになるのかもしれません。