この記事を読んで分かること
・二輪自動車整備士の働き方
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日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
・二輪自動車整備士ってどんな職業?
・二輪自動車整備士の年収ってどれくらいなの?
現在、二輪自動車整備士の仕事に興味を持っている人の中には、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
二輪自動車整備士は、バイクや原付といった二輪自動車の整備や点検などをおこなう職業。別名「バイク整備士」とも呼ばれます。
しかし、あまり聞き馴染みがなく、具体的にどのような仕事をするのか、年収はどれくらいかなどわからない部分が多いですよね。
そこでこの記事では二輪自動車整備士について、同じく車両を扱う職業「ハイヤー運転手」と比較しながら、以下の内容をご紹介します。
・二輪自動車整備士年収VSハイヤーの年収比較
・二輪自動車整備士VSハイヤーの仕事内容の違い
・二輪自動車整備士とハイヤー向いている人の違い
ハイヤー運転手と比較することで、二輪自動車整備士のメリットやデメリットなどがわかりやすくなるはず。
ぜひ最後までご覧いただき、転職の参考にしてみてくださいね。
見出し
二輪自動車整備士年収VSハイヤーの年収比較
まずは、年収についてご紹介します。
・二輪自動車整備士の平均年収
・ハイヤー運転手の平均年収
順番に確認しましょう。
二輪自動車整備士の年収
引用:スタンバイ(URL:https://jp.stanby.com/contents/detail/jidoshaseibi)
二輪自動車整備士の年収は約325万円。日本人の平均年収はおおよそ430万円ですので、年収相場は低めです。
ただし、二輪自動車整備士は業務内容によって給与が変化します。
例えば、基本的な車両整備のみでは年収は180〜250万円。車検や高度な技術が必要な分解整備などもおこなうと、年収は300〜400万円です。
また、二輪自動車整備士には1級〜3級まで資格があり、等級が上がるほど整備できる範囲が広がります。
業務内容によって年収が大きく変化するため、担当できる業務内容の幅が広がるよう、積極的にスキルを身につけることが年収アップの秘訣です。
また、会社によっても給与は異なり、大手の会社ほど高収入を得られるようです。より年収を上げたい人は、大手会社への転職を検討するといいでしょう。
なお、二輪自動車整備士は自動車整備士に含まれます。上記のグラフは自動車整備士の年収ですが、参考までにご覧ください。
ハイヤー運転手の年収
引用:km求人採用サイト(https://www.km-recruit.jp/hire-driver/)
大手タクシー会社である「国際自動車グループ(通称kmグループ)」によると、ハイヤー運転手の平均年収は約500万円。二輪自動車整備士よりも175万円ほど高く、日本の平均年収よりも70万円ほど高い、高収入な職業です。
上記の表は、ハイヤー運転手に就職してから5年目までの年収を表したもの。初年度は400万円程度ですが、5年目には500万円を超えるような早さで年収がアップするようです。
なお、ハイヤー運転手の給与体系には以下の2種類が存在します。
①会社で固定給が決定されているケース
②顧客と直接契約する際に給与交渉するケース
新人のうちは①、顧客と直接契約できるようになると②の給与体系になることが多いようです。
特に②の場合は顧客と話し合うことで収入を上げられるため、うまく交渉することが重要です。
二輪自動車整備士VSハイヤーの仕事内容の違い
次に、仕事内容の違いをご紹介します。
・二輪自動車整備士の仕事内容
・ハイヤー運転手の仕事内容
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。ひとつずつチェックしてみましょう。
二輪自動車整備士の仕事内容
二輪自動車整備士の仕事内容は、二輪自動車の整備や修理、点検などをおこなうこと。新車販売を行っている店舗では、お客様の要望に応じたカスタマイズをすることもあるようです。
そして先にも説明しましたが、二輪自動車整備士には1〜3級の資格があり、それぞれの等級で整備できる内容が決まっています。
3級はエンジンオイルやタイヤ交換などの基本的な整備を。2級は、3級で可能な仕事内容に加え、エンジンやブレーキの分解整備などをおこないます。
2級まで資格を取得すれば、整備に関する仕事はほとんどできますが、1級を取得すれば、3級や2級よりもさらに高度な知識を有するスペシャリストとして、より幅広く活躍できるようです。
なお、等級を取得するにはそれぞれ受験資格があります。資格取得を考えている人は、自分が受験したい等級の受験資格を満たしているか確認しておきましょう。
ハイヤー運転手の仕事内容
ハイヤー運転手の主な仕事内容は、担当するお客様を車で送迎をすることです。お客様のスケジュールに合わせて車で送迎をおこなうため、時間厳守で行動しなければなりません。
また、ハイヤー運転手が担当するお客様は、政治関係者や企業の社長などVIPと呼ばれる人が多いため、ホスピタリティの高い接客が求められます。
言葉遣いや態度などに気をつけることはもちろん、その日の天候に合わせて車内の空調を整えることも仕事のひとつ。
さらに、より快適に過ごせるようなコミュニケーション能力や、お客様好みの音楽や車内の香りなどを把握しておくことも大切です。
より高品質なサービスの提供を目指すことで接客技術を鍛えられますし、VIPと接することで世界観や視野を広げられることも期待できるでしょう。
二輪自動車整備士とハイヤー向いている人の違い
最後に、二輪自動車整備士とハイヤー運転手、それぞれに向いている人の違いを確認しましょう。
・二輪自動車整備士に向いている人
・ハイヤー運転手に向いている人
順番にご紹介します。
二輪自動車整備士に向いている人
二輪自動車整備士に向いているのは以下のような人です。
・車よりもバイクなどの二輪自動車が好きな人
・車両整備が好きな人
・手先が器用な人
二輪自動車整備士は、バイクや原付などの二輪自動車を扱います。1日中バイクに触れられるため、バイクが趣味な人にはピッタリな職業です。
また、車両の点検や修理、カスタムなどもおこなうため、車両の整備が好きな人にも向いています。部品や構造について探究心を持てるひとほど、楽しみながら仕事ができるでしょう。
そして、二輪自動車整備士は手先を使った仕事内容が多いため、手先が器用な人ほどより丁寧な仕事ができます。また、より細かな部分の修復も可能になるでしょう。
ハイヤー運転手に向いている人
ハイヤー運転手に向いている人は以下のような人です。
・車の運転が好きな人
・気遣いができる人
・向上心がある人
ハイヤー運転手は、お客様を車で送迎することが主な仕事です。長時間運転することも多いため、車の運転が好きな人の方がハイヤー運転手に向いています。
また、ハイヤー運転手はVIPを相手に仕事をするためホスピタリティが重要。気遣いができる人の方がより高品質なサービスを提供できるはずです。
そして、より良い接客をするには、言葉使いやマナーなどを学ぶ向上心も大切。VIPと接することで自分自身を高めたいという人にも向いているでしょう。
まとめ:年収を重視するならハイヤー運転手がおすすめ
では最後に、この記事でご紹介した内容をまとめます。
二輪自動車整備士とハイヤー運転手、それぞれの平均年収は以下の通りでした。
・二輪自動車整備士の平均年収:約325万円
・ハイヤー運転手の平均年収:約500万円
よって、年収を重視する人にはハイヤー運転手のほうがおすすめです。
また、それぞれの主な仕事内容は以下の通りでした。
【二輪自動車整備士】
バイクや原付など、二輪自動車の整備や修理、点検などをおこなうこと。
【ハイヤー運転手】
担当のお客様を、スケジュールに合わせて車で送迎すること。
よって、それぞれの職業に向いているのは以下のような人と言えます。
【二輪自動車整備士】
・車よりもバイクなどの二輪自動車が好きな人
・車両整備が好きな人
・手先が器用な人
【ハイヤー運転手】
・車の運転が好きな人
・気遣いができる人
・向上心がある人
基本的には、バイクが好きな人は二輪自動車整備士、車が好きな人はハイヤー運転手の方がやりがいを感じながら働けるでしょう。
ただし、手先を使う作業や接客面など詳細部分も考慮し、総合的に見て自分に合った職業を選択肢することが大切です。
また、年収重視の人にはハイヤー運転手がおすすめですが、ハイヤー運転手になるにはタクシー運転手の業務経験が必須になります。
この記事を読んでハイヤー運転手を目指したいと思った方は、まずはタクシー運転手への転職を検討しましょう。
なお、タクシー業界は未経験者を積極的に採用しており、転職しやすい環境が整っています。給与補償制度や教育体制などが整った会社もたくさんあるため、未経験でも安心して挑戦できるでしょう。
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