この記事を読んで分かること
・カーライフアドバイザーの働き方
この記事は8分で読み終わります
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
・カーライフアドバイザーって年収はどれくらいなんだろう?
・実際どんな仕事をするのか知りたい!
現在、カーライフアドバイザーの仕事が気になっている方の中には、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カーライフアドバイザーとは、いわゆる車の営業マンのこと。しかし、あまり一般的には知られていないため、年収はどれくらいなのか、営業以外の仕事はどのようなことをするのかなど、想像しにくい部分も多いですよね。
そこでこの記事では、カーライフアドバイザーと同じく車を扱う職業である「ハイヤー運転手」と比較しながら、以下の内容をご紹介します。
・カーライフアドバイザー年収VSハイヤーの年収比較
・カーライフアドバイザーVSハイヤーの仕事内容の違い
・カーライフアドバイザーとハイヤー向いている人の違い
同業種と比較することで、カーライフアドバイザーについて理解しやすくなるはずです。
ぜひ最後までご覧いただき、転職の参考にしてみてください。
見出し
カーライフアドバイザー年収VSハイヤーの年収比較
ではさっそく、年収について比較しながら見てみましょう。
・カーライフアドバイザーの年収
・ハイヤー運転手の年収
順番にご紹介します。
カーライフアドバイザーの年収
引用:就活の未来(https://shukatsu-mirai.com/archives/73833)
カーライフアドバイザーの年収は会社や個人によって差がありますが、平均は約400万円。中には年収1000万円を超える人もおり、年収相場としては比較的高めです。
給与体系は「基本給+歩合給」。20万円ほどの基本給に、車の販売台数などに応じた報奨金が歩合給としてプラスされます。
そのため月々の収入の差は大きく、月によって15~40万円もの変動があるようです。
ただし、就職した会社の車を持っていない場合は、基本的に新車を購入しなければなりません。営業などでお客様の自宅に訪問する際に、営業側が自社の車に乗っていないと説得力に欠けてしまうからです。
また、カーライフアドバイザーは会社の顔として営業をおこなうため、会社のイメージ維持などの理由から2年ほどで車を買い換える人がほとんど。特に新車の担当になった場合は、新車に乗っていることが望ましいともされています。
よって、年収としては高収入でも、実際に手にする収入は車の購入費や維持費などを差し引いた金額。短期間で車を買い換えることもあり、実際に働いているカーアドバイザーの中には、収入にあまり余裕が無いと感じている人も多いようです。
ハイヤー運転手の年収
引用:km求人採用サイト(https://www.km-recruit.jp/hire-driver/)
大手タクシー会社「国際自動車グループ(通称kmグループ)」のデータによると、ハイヤー運転手の平均年収は、約500万円。カーライフアドバイザーの年収よりも100万円ほど高く、日本の年収相場としてもかなり高収入です。
上の表は、ハイヤー運転手の初年度~5年目までの平均年収をまとめたものになります。初年度は400万円ほどですが、5年目には500万円を超えるスピード感で収入がアップするようですね。
なお、ハイヤー運転手の給与体系は以下2パターンがあります。
①会社で固定給が定められているケース
②顧客に交渉して給与が決定するケース
ほとんどの場合、初年度は①の給与体系。顧客と直接契約を結べるようになると、②のパターンに移行します。
①の場合はあらかじめ給与が決定されていますが、②では交渉次第で給与が決定するため、価格交渉がとても大切です。
また、大手の会社では賞与があることも。賞与がなくても月給に上乗せしている会社もあるようです。
このように、ハイヤー運転手は高収入かつ着実に収入を上げられます。収入面重視の人には、カーライフアドバイザーよりもハイヤー運転手の方が向いているでしょう。
カーライフアドバイザーVSハイヤーの仕事内容の違い
次に、仕事内容の違いについて見てみましょう。
・カーライフアドバイザーの仕事内容
・ハイヤー運転手の仕事内容
それぞれご紹介します。
カーライフアドバイザーの仕事内容
カーライフアドバイザーの主な仕事は、自社の車の営業と販売。お客様との商談で、見積もり・車の査定・試乗をおこない、お客様の購入を促します。
しかし、ただ車を売れば良いだけではありません。お客様に提案する際は言葉選びが大切。たった一言でお客様が離れてしまうこともあります。
また、売り上げ台数や保険の契約件数などのノルマもあり、ストレスに感じることも多いようです。
さらに、車検の案内や乗り換えの提案などアフターフォローや、保険の提案、事故時の保険会社とのやりとりなども行わなければなりません。カーライフアドバイザーは「車のアドバイザー」である以上、車に関する仕事をマルチにこなす必要があるのです。
しかし、お客様と車を購入する喜びを分かち合うことができ、自分もさまざまな車に乗れるため、車が好きな人にとっては大きなやりがいを感じられるでしょう。
ハイヤー運転手の仕事内容
ハイヤー運転手の主な仕事は、担当のお客様を送り迎えをすること。お客様のスケジュールに合わせて1日の仕事内容が決まっているため、時間厳守で仕事をしなければなりません。
特に、迎えの場合は道路の混雑状況などの考慮して、予定時間よりも20~30分早めの到着を心がけている人が多いようです。
また、ハイヤー運転手のお客様は大手企業の社長や政治関係者などVIPが多く、一流ホテルマンのようなホスピタリティが求められます。
その日の天気や気温に合わせて車内の空調を整えたり、車内の香りや音楽など、お客様の好みを把握したりするのもハイヤー運転手の仕事のひとつ。より快適に過ごしてもらうためのコミュニケーション能力も必要です。
このように、ハイヤー運転手の仕事はVIPを相手にし、高いホスピタリティが求められるため緊張感がある仕事といえます。しかし、より高品質なサービスの提供を目指すことで自分自身を高められますし、お客様に信頼してもらえると非常にやりがいを感じられるでしょう。
カーライフアドバイザーとハイヤー向いている人の違い
最後に、カーライフアドバイザーとハイヤー運転手、それぞれに向いている人の特徴を見てみましょう。
・カーライフアドバイザーに向いている人
・ハイヤー運転手に向いている人
順番にご紹介しますね。
カーライフアドバイザーに向いている人
カーライフアドバイザーに向いている人は以下のような人です。
・車が好き
・コミュニケーションが上手な人
・車に関するさまざまな知識を身につけたい人
まず、先に説明したとおり、カーライフアドバイザーになると就職先のメーカーの車を購入します。そして頻繁に買い換え、さまざまな車種に乗れるため、車が好きな人にはピッタリな職業と言えるでしょう。
また、カーライフアドバイザーはいわゆる営業職。お客様と対話する中で車を買ってもらえるよう話を進めることが大切です。
そのためコミュニケーションが好きなだけではなく、コミュニケーションが上手な人の方がスムーズに購入してもらいやすいでしょう。
また、カーライフアドバイザーは、車の保険や事故時の対応などについても知っておかなければなりません。車自体の知識だけではなく、車に関するあらゆる知識を身につけたい人にも向いているでしょう。
ハイヤー運転手に向いている人
ハイヤー運転手に向いている人は以下のような人です。
・ホスピタリティを提供することが好きな人
・スケジュールを厳守できる人
・自分自身を成長させたい人
ハイヤー運転手はホスピタリティが重要な仕事。お客様を第一に考え、サービスを提供することが好きな人ほどハイヤー運転手に向いていると言えるでしょう。
また、お客様のスケジュールに合わせて動くため、時間厳守で行動しなければなりません。普段から遅刻しがちな人にはあまり向かないでしょう。
そして、ハイヤー運転手としてより質の高いサービスを提供しようと努力する中で、礼儀正しい振る舞いや言葉遣いなどが身に付きます。
また、VIPと接することで、自分の価値観や視野が広がるかもしれません。ハイヤー運転手の仕事は、自分自身を成長させたい人にもピッタリの職業と言えるでしょう。
まとめ:自分に合った職業を選ぼう!
では最後に、この記事でご紹介した内容をまとめます。
カーライフアドバイザーとハイヤー運転手の平均年収は、それぞれ以下の通りでした。
・カーライフアドバイザー:約400万円
・ハイヤー運転手:約500万円
また、それぞれ仕事内容の特徴は以下の通りです
【カーライフアドバイザー】
主な仕事は、自社の車の営業と販売。お客様との商談で、見積もり・車の査定・試乗をおこない、お客様の購入を促す。
【ハイヤー運転手】
主な仕事は、担当のお客様を送り迎えをすること。お客様のスケジュールに合わせて仕事をおこなう。ホスピタリティが重要。
よって、それぞれに向いている人は以下のような人です。
【カーライフアドバイザー】
・車が好き
・コミュニケーションが上手な人
・車に関するさまざまな知識を身につけたい人
【ハイヤー運転手】
・ホスピタリティを提供することが好き
・スケジュールを厳守できる人
・自分自身を成長させたい人
カーライフアドバイザーもハイヤー運転手も、それぞれ魅力のある仕事ですが、ハイヤー運転手になるにはタクシー運転手の経験が必須です。この記事を読んで「ハイヤー運転手を目指したい!」と感じた方は、まずはタクシー運転手に転職しましょう。
また、「車関係の仕事がしたいけれど、カーライフアドバイザーはあまり向いていないかも…」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方にもタクシー運転手はおすすめです。
タクシー運転手は努力次第で高収入を目指せる職業。仕事内容は車の運転がメインなので、車好き・運転好きな人にはぴったりです。未経験者を積極的に採用している会社も多く、転職のしやすいのも嬉しいポイント。
この記事を読んでハイヤー運転手を目指したいと思った人や、転職先で悩んでしまった方は、ぜひタクシー運転手への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
転職道.comでは、タクシー会社の求人案件を豊富に取り扱っています。
無料の転職相談を利用すると、自分に合った求人を紹介してくれたり、代わりに企業に応募をしてくれたりします。
利用者満足度が非常に高いサービスなので、タクシー業界への転職を考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。