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ウィラー社が東京と京都で乗り放題サブスクサービス「mobi」運行開始

ウィラー社が東京と京都で乗り放題サブスクサービス「mobi」運行開始

国内旅行で使う移動手段言えば…マイカー・飛行機・電車・高速バスですよね。
(タクシーに関しては現地などで使用するとは思いますが。。)

そう、コストを抑えたいために高速バスで旅行に出かけたことのある方も多いかと思います。よく新宿駅や東京駅などで多くのバスが深夜に停車しているのを見かけますよね?
最近の高速バスも独立型の椅子があったりと中々豪華なようですし…。

ところで今回はそんな高速バス事業で有名な大手旅行代理店が、このほど乗り合いタクシーの定額サービスを開始したというニュースが飛び込んできました。

ウィラー社が東京と京都で乗り放題サブスクサービス「mobi」運行開始

大阪府の大手旅行代理店でバス事業「WILLER EXPRESS」をはじめ京都府内の「京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)」の運営を行うWILLER株式会社(以下:ウィラー社)が、このほど定額料金で乗り放題になる乗り合いタクシー「mobi」の運行を東京都渋谷区と京都府京丹後市で開始しました。

このウィラー社の「mobi」はAI(人工知能)で最適のルートを割り出し、10分程度でタクシー配車するというもの。
マイカーに代わる移動手段として利用を呼び掛けている。次世代のオンデマンド交通のサブスクリプションサービスです。

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新たな移動手段として注目

京丹後市内ではマイカー率が高く、通勤・通学だけでなく買い物や通院など1世帯あたりで平均2~3台の自家用車を所有しているケースも珍しくないとのこと。
あえてマイカー率の高い地域に参入したのには「免許を返納した高齢の方へ向けてのアプローチ」「所有者の経済的な負担を軽減したい」という狙いがあります。

また対象的に東京都渋谷区では「渋谷駅」「原宿駅」そして「代々木上原駅」周辺がエリア対象となっており、渋谷区の同エリアはサービス開始の7月1日時点ではすでに約200世帯が「mobi」のサービス会員となっているとのことです。
その背景には「送迎に月5,000円は普通に使う」という利用者の声があります。乗り合いということで、当初は抵抗もある方もいたようですが、「近隣の方が多く、利便性が強いので使い勝手が良い」ということで評判は上々のようです。
※現在のところ渋谷区内のエリアで設定されている乗降場所は200ヵ所以上とのことで、概ね200m毎に1ヶ所設定されているという形です。

コロナ禍を駆け抜ける「新たな移動手段」として注目される交通手段となりそうです。

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運行は地元タクシー会社

定額乗り放題サービス「mobi」は、ウィラー社がAI(人工知能)での配車・予約の管理を担います。つまりウィラー社は「アプリケーションシステムを運営・提供する立場」でありますので、あくまで実際の運行を行うの各地域のタクシー会社という訳です。

京丹後市は市内峰山町に本社を構える『峰山タクシー(峰山自動車株式会社)』が運行を行います。
6月30日には市内峰山町の商業施設「マイン」にて出発式を敢行。今後の展望は「mobi」の会員数を増やすとともに、ウィラー社が運営する京都丹後鉄道沿線へのエリアの拡大を目指していく予定です。

また東京都渋谷区エリアは世界最高峰のホスピタリティ送迎を目指す「東京エムケイ(本社:東京都港区)」が運行を行っております。
乗り合いと言えど、高級ワンボックスカーのオンデマンドによるサブスクリプションは、今後便利なサービスとして人気を博していきそうです。

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利用料金や提供時間は?

サービス提供時間は午前8時~午後9時までとのことで、気になる利用料金は月額5,000円!同居家族の場合は1人500円で最大6人まで追加が可能です。
そのため、例として家族3人が「mobi」を月額利用したすると、実質1人=2,000円で乗り放題になります。
この他、月額制以外にmobiでは『法人会員店舗への無料送迎』『1回乗車プラン』などのサービスも対応しています。

ウィラー社の代表取締役社長・村瀬茂高氏は「このサービスは公共交通ではなく“共有交通”として位置づけている」とのことで、オンデマンド交通の可能性を追求し、買い物や保育園、塾の送迎など、ご家族でもお気軽に使ってもらうことで、「mobi」の会員の皆様がライフスタイルや価値観でつながり、やがては地域の活性化に繋がってほしいという期待もうかがえます。

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これから~Opinion~

「オンデマンド交通」は都市郊外や地方で近年見られるようになり、失礼ながらさほど驚くニュースという訳ではなかったのですが…首都圏の渋谷区で導入というのは大胆な舵を切ったと思いました。

当然タクシー需要やバスもある中で、こうしたサブスクリプション形式のオンデマンド交通を走らせるのには、コロナ禍での移動に対するニューノーマルなスタイルを求められている点も大きいと言えましょう。

渋谷区は松濤や神山、大山、南平台など意外と閑静な住宅地…しかも高級住宅地が多いのも特徴なので、この需要・特性にマッチした結果が、開始当初の会員数の数字に表れているのではないでしょうか。

タクシーとはまた違うサービス(運行こそタクシー会社ですが)で、ウィラー社の言う「共有交通」としてお客様と共有もさることながら、公共交通機関との「共有」もうまく出来たらと願っています。

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