この記事を読んで分かること
・自動車学校の教習員の年収や働き方
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日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
・自動車学校の教習員ってどれくらい収入があるの?
・どんな人に向いているのだろう?
自動車学校の教習員の仕事に興味がある人の中には、このような疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
車の免許を取るときにお世話になる自動車学校の教習員。実際どれくらいの収入があって、どのような人に向いてる職業なのか気になりますよね。
そこでこの記事では、同職種である「タクシー運転手」と比較しながら、以下の内容をご紹介します。
・自動車学校の教習員の年収VSタクシーの年収比較
・自動車学校の教習員VSタクシーの仕事内容の違い
・自動車学校の教習員とタクシー向いている人の違い
タクシー運転手と比較することで、自動車学校の教習員のメリットやデメリットがわかりやすくなるはず。
ぜひ最後までお読みいただき、転職の参考にしてみてくださいね。
見出し
自動車学校の教習員の年収VSタクシーの年収比較
ではさっそく、自動車学校の教習員の年収とタクシー運転手の年収を比較してみましょう。
・自動車学校の教習員の年収
・タクシー運転手の年収
順番にご紹介します。
自動車学校の教習員の年収
引用:教習所就職ナビ
自動車学校の教習員の年収は、約300万円です。日本人の平均年収が436万円ですので、数ある職業の中でも比較的年収は低め。
自動車学校の教習員の年収が低いのは、自家用車のニーズが減少傾向にあることが大きな理由となっています。
時代とともに公共交通機関が発達し、現在では自家用車がなくても移動手段に困ることは少なくなりました。
そのため、車の運転免許を取得する必要がないと考える人が増え、自動車学校自体のニーズは減ってきているのです。
その結果、自動車学校の経営状況は厳しくなってきており、ひと昔前よりも社員全体の給与は減少傾向にあります。
ただしグラフからもわかるように、地域によって収入の差があります。
また、自動車学校によって給与の支給額は大きく異なり、勤続年数に応じて年収700〜800万円を得られるところもあるようです。
自動車学校の教習員としてたくさん稼ぎたい人は、自動車学校のニーズがある地域で、経営状況が良好な職場に就職することが、早く収入をアップさせる近道となるでしょう。
タクシー運転手の年収
(引用:求人ボックス給料ナビ)
タクシー運転手の平均年収は、約376万円。自動車学校の教習員よりも高めですが、日本人の平均年収よりは低めです。
一見あまり稼げないように感じるかもしれませんが、タクシー運転手の給与体系は基本的に歩合制。
歩合制は、自分の業績に応じて給与の支給額が決まる仕組みのため個人差が大きく、平均年収を上回る可能性は大いにあります。
タクシー運転手の中には年収600万円以上稼ぐ人もいるようです。
それなりの金額を稼ぐには相応の努力が必要ですが、頑張ればいくらでも収入を増やせるのはタクシー運転手の大きなメリットです。
また、タクシー会社にもよりますが、給与体系には歩合給だけでなく、基本給も含まれるケースが多くあります。
基本給もある会社へ就職すれば、安定した給与を得つつ歩合給で高収入を目指せるでしょう。
自動車学校の教習員VSタクシーの仕事内容の違い
では次に、仕事内容の違いを見てみましょう。
・自動車学校の教習員の仕事内容
・タクシー運転手の仕事内容
それぞれご紹介します。
自動車学校の教習員の仕事内容
自動車学校の教習員の主な仕事は、生徒に車の運転を教えること。教える内容は「技能教習」と「学科教習」の2種類です。
技能教習では、実際に車に乗り、生徒に運転技術を指導します。さまざまな生徒にマンツーマンで指導するため、コミュニケーション能力や指導力が大切です。
学科教習では、複数人の生徒に交通ルールや車の運転に関する基礎を教えます。教習員が壇上に立つ、学校の授業のようなスタイルです。
技能教習・学科教習ともに、基本は1コマ50分。1コマ終わると10分の休憩を挟み、次の授業へ移ります。
このほか、授業の準備や業務記録、車の清掃・点検などもおこないます。
なお、繁忙期は残業が多めになるようですが、繁忙期以外は定時で上がれることが多いようです。
タクシー運転手の仕事内容
タクシー運転手の主な仕事は、街中を車で走行し、乗客を見つけて目的地まで送り届けること。これを「営業」と呼びます。
タクシー運転手の営業方法は主に以下の3種類。
・流し:街中を走行しながら乗客を見つける
・付け待ち:駅や病院前などで車を止めて乗客を待つ
・配車:会社からの要請で乗客を迎えに行く
体力があるうちは流しを行い、疲れたら付け待ちで休憩しながら乗客を待つなど、効率よく営業すると売り上げアップにつながります。
また、稼いでいるタクシー運転手は、利用客がタクシーを見つけやすいようにゆっくり走る・車間距離を取るなど、走り方も工夫しています。タクシーのニーズが高まるようなイベント情報や利用客が多いエリアのチェック、道に詳しくなる努力も欠かしません。
単純に街中を走るのではなく、さまざまな工夫や努力をすることで、より稼げる運転手になれるでしょう。
なお、営業中に乗客がいなければ自由に過ごせるのもタクシー運転手のメリットの一つ。休憩したり、ラジオを聴いたり、同僚と連絡を取り合ったりする人もいるようです。
自動車学校の教習員とタクシー向いている人の違い
では最後に、自動車学校の教習員とタクシー運転手、それぞれに向いている人はどのような人なのか確認しましょう。
・自動車学校の教習員に向いている人
・タクシー運転手に向いている人
順番にご紹介します。
自動車学校の教習員に向いている人
自動車学校の教習員に向いている人は以下のような人です。
・教えることが好きな人
・車の運転技術や知識を高めたい人
・コミュニケーションを取ることが好きな人
自動車学校の教習員は、運転に関する知識や技術を教えることが主な仕事。教えることが好きな人ほど、やりがいを感じながら働けるでしょう。
そして、生徒に車の運転を教えるためには、自分の運転技術や知識を高めなければなりません。「もっと運転が上手くなりたい」「車の運転について詳しくなりたい」という人にはぴったりの職業です。
また、技能教習では生徒とマンツーマンで指導をおこないます。コミュニケーションを取ることが好きな人の方が、楽しみながら仕事ができるでしょう。
タクシー運転手に向いている人
タクシー運転手に向いている人は以下のような人です。
・歩合制で高収入を目指したい人
・努力することが得意な人
・自分を律することができる人
タクシー運転手の給与体系には、基本的に歩合制が取り入れられています。
歩合制では自分が仕事を頑張った分だけ収入もアップするため、高収入を目指したい人はやりがいを感じながら働けるでしょう。
また、タクシー運転手として高収入を得るには努力が必要。何も考えず営業しても収入は伸びません。道を積極的に覚えたり、営業のコツを身につけたり、努力をするほど収入は伸びていきます。
そして、自分を律することができる人でないと、仕事が務まりません。タクシー運転手は他の職業に比べて、自由に行動できる時間が多いからです。いくら休むのも自由ですが、自分を律してきちんと仕事ができる人の方がタクシー運転手に向いているといえるでしょう。
まとめ:収入面重視ならタクシー運転手がおすすめ
では最後に、この記事でご紹介した内容をまとめます。
自動車学校の教習員とタクシー運転手、それぞれの平均年収は以下の通りです。
・自動車学校の教習員:約300万円
・タクシー運転手:約370万円
自動車学校の教習員は固定給で安定していますが、タクシー運転手の方が収入は多いようですね。
そして、主な仕事内容はそれぞれ以下の通りです。
・自動車学校の教習員:生徒に車の運転技術や基礎知識などを教える
・タクシー運転手:車で街中を走行し、乗客を見つけて目的地まで送り届ける
よって、自動車学校の教習員とタクシー運転手、それぞれに向いている人は次のような人と言えます。
【自動車学校の教習員に向いている人】
・教えることが好きな人
・車の運転技術や知識を高めたい人
・コミュニケーションを取ることが好きな人
【タクシー運転手に向いている人】
・歩合制で高収入を目指したい人
・努力することが得意な人
・自分を律することができる人
自動車学校の教習員もタクシー運転手も、それぞれ魅力がありますね。
しかし、特に収入面を重視する人にはタクシー運転手がおすすめです。
基本給がある会社で働けば、ある程度安定した収入を得つつ、歩合給で高収入を目指せるでしょう。
なお、現在多くのタクシー会社では未経験者も積極的に採用してます。給与補償制度や一から学べる教育カリキュラムなど、未経験者から挑戦できる体制を整えている会社もたくさん。
この記事を読んでタクシー運転手に魅力を感じた人は、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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