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大阪タクシー会社「未来都」が要請タクシー…いや“妖精タクシー”運行中

大阪タクシー会社「未来都」が要請タクシー…いや“妖精タクシー”運行中

突然ですが、大阪といえば何を想像しますでしょうか?

古くから商業・物流の中心として『天下の台所』なんて呼ばれているように、食文化を筆頭に多くの美食がひしめき合うエキサイティングな街ですよね。
名物で言えば粉もんを筆頭に全国メジャーな「たこ焼き」やら「お好み焼き」やら、「てっちり」、「串カツ」、「かすうどん」…。もうキリがありまへん。
へいへいおおきにまいどありであります。

そして食以外の文化でとなると、大阪は「笑い」というのが生活に根付いている地域と言って過言ではないでしょう。
もちろん商人の街で活気に溢れた地域性が根付いているというのも根底にあるのでしょうが、ボケとツッコミがしっかりと会話の中で不思議なほど成り立っているのは、おそらく大阪・関西で育った方なら経験のあるであろう「学校から帰って『吉本新喜劇』をテレビで見て育った」…この定番のライフスタイルもひとつの要因なのではないかと思います。

そんな笑いに寛容な大阪で、「地元をこよなく愛する方にピッタリのタクシー会社」から面白いニュースが飛び込んできました。コロナ禍でとかく暗いニュースも飛び交う昨今ですが、だからこそのユニークな企画です。

大阪タクシー会社「未来都」が要請タクシー…いや“妖精タクシー”運行中

大阪市のタクシー会社「未来都タクシー(株式会社未来都)」では、6月より「要請タクシー」ならぬ、「妖精タクシー」の運行を開始しました。
今回のアイデアを発起した未来都タクシーのお話によれば「我慢と要請ばかりの世相への皮肉を明るく表現した」とのこと。

コロナ禍で交通機関の利用が減少傾向にある中、少しでもお客様に夢と笑いをお届けしたいという狙いがあり、早くも注目を集めております。

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要請に応じれば「協力金」ではなく…

注目のタクシー車内はどのような施しがなされているのか…気になるところですよね?

実際に車両そのものには特別な装飾は行っておらず、ぱっと見ですと「通常のタクシー」そのものです。ただ、ひとたびタクシーに乗車するものならとタクシードライバー(妖精)から未来都タクシーの「妖精タクシー」の宣伝をSNSに投稿するように「要請」されるというもの。

これに関しては決して強制でないため、従わなくても良いのですが、応じると協力金…ではなく、

「協力品」がもらえるという仕組みになっております。

なんとも大阪らしい、コロナ禍で騒がしい世相の皮肉をユーモアたっぷりに笑いをこめたサービスを展開していますね。

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緊急事態宣言が解除まで運行だが…

もしかすると「妖精タクシー」は短命かもわかりません。
何故ならばタクシー業界、交通業界にとっても、この緊急事態宣言というのは厄介なものには変わりないわけです。

日本政府は6月16日現在、10都道府県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県で20日の期限をもって解除する方向で調整に入りました。

このうち北海道、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の7都道府県はまん延防止等重点措置に移行する予定です。(2021年6月17日:共同通信より)

未来都タクシーでは今回の「妖精タクシー」は大阪府内の緊急事態宣言が解除され次第終了するとしていますが、間もなく解除の方向になる可能性もあるため、今後の「妖精タクシー」の行方も注目されます…。

府内10ヵ所に営業所を構える「未来都」

未来都タクシーは、大阪府内に中津・門真・守口・放出・井高野・箕面・茨木・鶴見・八尾・堺10の営業所を所有、グループ全体584台を保有する大手老舗タクシー事業所です。

近年は女性専用設備などの充実面も著しく、大阪府内のタクシー会社の中でも観光タクシーなどを中心にとりわけユニークな企画が多く、地域性へのマッチングと営業力の強さも相まってタクシードライバーへの転職先として人気の事業所となっています。

ですが、近年はコロナ禍での影響もあり深夜の時間帯における実車率の低下も決して否定のできない課題となっていました。
そこでコストカットをしつつSNSなどのネットで話題性をきっかけにタクシーに乗車していただくことを目指した末、今回の「要請」=「妖精」となったとのことです。いわゆる「バズる」です。

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以前もユニークな企画が…

実は未来都タクシーの『おもしろ企画』は、今に始まったことではありません。

2018年の8月には、“背筋の凍る体験で涼んでもらいたい”と、車内をお化け屋敷風に改装した「霊感タクシー」を運行。当時は1台のみ運行し、タクシードライバーがなんと白装束姿のお化けに扮し運転。
乗車時はお化け屋敷を扮したBGMが流れ、後部座席には竹素材のシートを敷くこだわり。

それでいて通常のタクシー料金で流し営業を行っているというから驚きですし、さすが笑いに寛容な大阪という土地柄ならではという印象ですよね。

また2019年は4月1日のエイプリルフール限定で「魅惑の奥さんタクシー」を企画。
『いろいろな意味でめっちゃギリギリな企画』として、想像を膨らませてのご乗車というお楽しみ企画として、こちらもなんと流し営業でタクシーを運行していたという。

未来都タクシーによると「エイプリルフールの企画であったが『魅惑の奧さんタクシー♪』は本当の企画」とのことで、当時「自制心を保って頂きますようお願いします」と注意喚起も行っていました…(もちろん笑いを取っています)。

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これから~Opinion~

コロナ禍が教えてくれたこと。それは「当たり前のものが当たり前じゃなくなってきた」という面ではないでしょうか。

タクシー業界もこれまで「変革」と呼ばれる節目節目でお客様のニーズにお応えする形で企業・あるいは国レベルで対策を講じてきましたが、地方都市や観光地、あるいは第二第三の都市とよばれるように「首都圏」とは違った文化を形成する街では、新たな…意外な営業スタイルを模索する時期かもしれません。

キャッシュレス決済やウイルス対策など、インフラやクリンネス面の向上は言ってしまえばどこの事業所でも出来ることですが、一歩捻った発想力や知力こそが「オリジナリティ」を生み、新たなスタイルを生み出すのではないでしょうか。
未来都タクシーはきっとまたこれに懲りず(笑)、面白い企画を生み出すでしょう。ぜひ色んな意味でご期待ください。

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