タクシー運転手が指名をもらうメリットについてご紹介します。より多くの指名をいただくためのポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
手取り金額が増える
タクシー運転手が指名を受ける最大のメリットは、固定的な収入源となることです。タクシー運転手は車での営業が自由にできますが、利用されるお客様が多い日とそうでない日があります。タクシー運転手が指名を受けることは、その時間帯は固定収入が確保ということとなり、固定客が増えればさらに大きなメリットになるのではないでしょうか。
指名をご利用されるかも知れないお客様は、たとえば以下のような方々です。
- 日々タクシーで通勤が必要な方
- 日々通院される高齢者で、交通手段がタクシー以外にない方
- 終電に乗り遅れがちになる方で、会社の経費が使える方など
- 接待の仕事が多く、会社の経費が使える方など
最後の2つについては、固定ではありませんが頻繁に利用されるため、指名できることをお伝えしておくと可能性が高くなります。もし、その時に他のお客様を乗せていれば、丁重にお断りすればいいでしょう。ではタクシー運転手が指名により、そのメリットを受けるためにはどうすればいいのでしょうか。
出会いを大切にする~相手から信頼を得るために
●●の〇〇さんが、今度タクシーを長距離で利用されるらしい、そんな情報が事前にあればその方にコンタクトを取り、営業にも行けます。ですが日々タクシーは移動しておりますし、そもそも、タクシーを離れお客様に営業すること、つまりタクシー業界では客引きをしてはいけないことになっています。
お客様が自分のタクシーを利用してくれる確率は、指名でなくても奇跡に等しいくらいではないでしょうか。
通勤や通院など指名が必要な要件を持っておられる方が、偶然観光途中という理由で友人とタクシーに乗っていたとします。タクシー運転手として、その方から指名を受け、売上げUPというメリットを受けるためには、まずはその方の情報を知る必要があります。そこで役立つのが、コミュニケーション能力です。
お客様に指名したいと思ってもらえるように、お客様の性格をすぐに察知し、信頼を得られるようなサービスをとることが求められます。お客様の信頼とは、タクシーの中ではズバリ、居心地のよさではないでしょうか。ラジオやテレビの音量のように、お客様にあわせて微調節しながら、接客することが求められます。お客様にもいろいろなタイプがあるため、接客の腕の見せ所です。
話好きだけれど、自分からは話しかけたくないという方には、タクシー運転手に求めるものとして面白い話が聞きたい。説教的な会話はいらないなどが挙げられます。
お笑いでトークを研究してみるのはいかがでしょうか。笑いが起こる時の会話の内容や、自分が笑ってしまう瞬間をふりかえってみましょう。
沈黙が苦手でかつ、自分が中心で話したいタイプのお客様に対しては、あまりおしゃべりではないが、適度に話してくれ、よく話を聞いてくれるタクシー運転手がぴったりです。
相手が話を続けたいと思うような相槌を研究してみると、気持ちよくご利用いただけます。
また、中には会話よりもとにかくリラックスできる空間を重視する方も少なくありません。安全運転かつスムーズな運転を心がけ、眠たそうだなと察知すれば、無理に話しかけずに居心地の良い空間を提供しましょう。
判断が難しい場合は、先に天気、景気など無難なことを話しかけてみて、相手の反応で判断するといいですね。
指名ができないと思っているお客様もいる~宣伝するタイミング~
タクシー運転手がお客様から指名を受けることのメリットは固定の売上の定着でした。それが長距離であればあるほど売上げがUPしますので、よりリターンが戻るメリットがあるのではないでしょうか。お客様に信頼を得られるようなタクシー運転手になったとしましょう。お客様がいいなと思うタクシー運転手であっても、指名できることを知らない方もいるようです。
ですから、お客様の話題の中で、指名につながりそうな所があれば、指名してもらえばいつでも伺いますよというサービスも取り入れておく準備が必要ではないでしょうか。
よく最後に、名刺を渡される場合もありますが、意外にメリットにはつながりにくいものです。運転中の信号が赤の時などに「後で名刺渡しますね。」などリラックスして話せる時にさりげなくお伝えしておくことが、指名を受けるための宣伝となるのではないでしょうか。
ただし、注意したいのが指名を受ける客層の偏りです。接待の多いビジネスマンのお客様からの指名ばかりが増えると、必然的に平日の深夜や週末の夜など、指名が偏ってしまう危険が出てきます。そうなると多くのお客様をお断りしなければならず、「あのタクシーは名刺を渡したくせに呼んでも来ない」とマイナス評価に一転してしまうのです。
お客様からの指名を得るのは収入が安定する反面、注意しなければ、指名のタイミングが重なりすぎて悪評価に繫がるデメリットにもなり得ます。その点を十分注意して、指名を受ける客層が偏らないようにしましょう。
指名を受けるためには日々誠実な対応を
「タクシー運転手ならこの人」と思ってもらえるくらい、信頼度の高い顧客に指名してもらい、長く利用してもらえば安定的なメリットが受けられます。ですが、そうはなかなか問屋が卸さないものです。
指名を受けられるのは、結果であり目的ではありませんよね。目的はお客様への誠実な対応ですので、日々誠実にサービスを提供していれば、お客様とのフィーリングもよくなっていくのではないでしょうか。
もちろん、指名の受けすぎで逆にデメリットとならないよう、客層の偏りや営業のし過ぎに注意することも大切です。バランスよく活用して、メリットを得られるようにしましょう。