スマホ決済アプリはこの数年で大きく普及しました。
ほんの少し前までは「抵抗がある」という方の声が多かったのですが、皮肉にもコロナ禍の影響もあり、スマホ決済は爆発的といって良いほどに普及しております。
近年ではフリマアプリや携帯電話会社など紐づける形で登場し、著しい飛躍を遂げています。現金主義という言葉がいつしか死語にすらなってしまうのではないかと感じるほどです。
さてタクシーアプリの最大手から、スマホ決済の名称変更の発表がこの度ございました。
タクシーアプリ『GO』がスマホ決済名称を『GO Pay』にリニューアル
タクシー配車システム提供のモビリティ関連事業「モビリティテクノロジーズ社(MoT)」は自社タクシーアプリ『GO』の決済サービスの名称を『GO Pay』にリニューアルにしました。
それまでは「GOアプリ決済」という形で存在していたものを、名称変更し新たにスタートさせます。
※尚、インドネシアのモバイル決算アプリ「GoPay」とは別の法人・サービスですのでご注意ください。
コロナ禍に適した対応が可能
タクシー業界でもコロナ対策は昨年の早い時期から無線会社の垣根を超えて業界一丸となって取り組み、様々な感染防止対策を施しています。今回のスマホ決済も言ってしまえばその一環でありましょう。
タクシー配車アプリ『GO』ではスマホでの配車時に準じて決済機能が用意されているため、後部座席に搭載しているタブレットを操作すればタクシー料金の支払いが完結。
そのためタクシードライバーとの接触や飛沫感染なども徹底的に防止が出来るというメリットがあります。
※レシート・領収書も電子形式での発行なので安心です。
利用回数も大幅増
タクシー配車アプリ『GO』では、もともとタクシー配車アプリの『MOV』と『JapanTaxi』が統合し、2020年9月1日より『GO』として再スタートしたものです。
送迎場所への到着目安時間や乗務員の評価の選定、事前確定運賃など双方の機能は継承しつつも、統合後もさらに新サービスへの追及は止まりません。
昨今では次世代型タクシー「JPN TAXI」を始めとしたタクシー車両の指定が可能なサービスも追加されました。
タクシー配車アプリは各社の競争が激しくなってはいますが、非接触での決済などが好評で2021年2月から3月21日までの約1カ月半でタクシー配車アプリ『GO』の利用回数がおよそ2倍以上になるなど、大きく飛躍を遂げています。
現在、『GO Pay』の対応の車両は全国約5万台。
対応車両の窓にはステッカーの貼り付けも進めていく予定です。
これから~Opinion~
便利な時代になるほど、「接遇面の薄さ」が危ぶまれる…これはよくこのOpinionでも書かせていただいていますが、タクシードライバーという特殊な接客業は尚更肝に銘じなければならない事象と言えます。
後部座席での決済が可能なため、お客様との対面が避けられることは、ある意味「飛沫感染防止」の観点では現代社会の生き方、生活様式の中ではお客様にとってもタクシードライバーにとっても理にかなったことかもしれません。
しかしタクシーはただの運送業ではありません。二種免許を所持する以上は「接客業」です。
タクシードライバーはただでさえ運転時間を考えればお客様に対して背を向ける時間が長いお仕事です。
お見送りや、コミュニケーションをとる場となった際は、ソーシャルディスタンスも致し方ないのですが、しっかりとおもてなしを行う心と、対価を支払ってご乗車してくださっているという気持ちを忘れずにいることがアプリ社会で便利な時代でもしっかりと生き抜くポイントではないでしょうか。