この記事を読んで分かること
・タクシー運転手の仕事内容・1日の流れ
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日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
タクシー運転手への転職を考えている方の中には、
・タクシー運転手の詳しい仕事内容を知りたい
・仕事内容以外にも、1日の流れや勤務形態なども知りたい
このよう思っている方も多いと思います。
タクシー運転手は他の職種に比べて特殊な点があるため、詳細な仕事内容や勤務形態はわかりづらいですよね。
そこでこの記事では、タクシー運転手の仕事について以下の内容をご紹介します。
・タクシー運転手の仕事内容
・タクシー運転手の1日の流れ
・タクシー運転手の勤務形態
この記事を読めば、タクシー運転手とはどんな仕事をするのか、どんな勤務形態で働くのか理解できるはずです。現在タクシー運転手の仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
見出し
タクシー運転手の仕事内容
タクシー運転手の主な仕事は「タクシーを運転し、利用客を目的地まで安全に送り届けること」です。
基本的には、駅やイベント会場での付け待ちや、街中を走ってタクシーの利用客を探す、会社からの無線で利用客を迎えに行くなどの方法で乗客をキャッチします。
そして利用客の目的地と、目的地までの経路を確認し、安全運転かつ迅速に送り届けます。到着後は利用客から料金を受け取り、乗務記録を記す。ここまでがメインの仕事内容です。
このほか、運転前の自動車点検や車内の清掃、洗車なども業務のひとつ。乗客を快適に送り届けられるように努めるのもタクシー運転手の仕事です。
タクシー運転手の1日の流れ
タクシー運転手は、以下のような流れで1日を過ごします。
①出社・点呼
②個々の健康状態・アルコールチェックなど
③朝礼
④自動車点検
⑤車内清掃
⑥出庫・営業開始
⑦帰庫
⑧売上を納金
⑨洗車
まず、出社して最初に行うのは点呼です。その後、タクシー運転手が安全に運転できる状態かチェックします。タクシー運転手は乗客の命も預かっているため、安全運転には十分に配慮しなければなりません。
そのため、飲酒運転防止のアルコールチェックや健康状態のチェックは厳しく行なわれます。この段階で、一定数値以上のアルコール量が検出されたり、健康状態が芳しくないと判断された場合には乗務停止となります。
健康状態・アルコールチェック終了した後は、朝礼です。会社ごとに内容は異なりますが、安全運転のために必要な連絡事項の伝達や、慣れによる事故防止のために社訓の読み上げなどが行われます。
朝礼の後は自動車点検です。自分の運転する車が安全に稼働するか、マニュアルに沿って点検を行います。もし点検に見落としがあり、自動車が安全に稼働しなかった場合は事故につながる恐れもあります。見落としの無いようしっかりと点検しましょう。
続いて社内の清掃です。タクシー運転手の仕事はサービス業でもあります。そのため、乗客が快適に過ごせる空間を作るのも大切なポイントのひとつです。心を込めて綺麗に清掃しましょう。
清掃が終了したら、いよいよ営業開始です。出庫をして個別で営業を行います。安全運転を意識しながら、より効率の良い営業方法も考えながら運転できると売り上げアップにつながるでしょう。
そして終業時間には帰庫し、会社に戻って売上金を納金します。その後、きれいに洗車して業務終了です。
勤務形態によって時間帯は異なりますが、基本的な1日の仕事の流れは以上です。
タクシー運転手の勤務形態
タクシー運転手の勤務形態は、
・昼勤
・夜勤
・隔日勤務
の3形態があります。では、それぞれどのような特徴があるのかご紹介します。
昼勤の働き方
昼勤は、朝から夕方まで働く勤務形態です。8時間勤務のうち1時間休憩時間を挟み、一般的な会社員と同じような生活リズムで働きます。夜間帯の勤務はないため、女性ドライバーや高齢のドライバーに好まれる勤務体系です。
タクシー運転手未経験者にとっても、今までと変わらない生活リズムで過ごせるため、働きやすく人気があります。
ただし、タクシー会社側としては、昼勤の人ばかり増えてしまうと夜間の売り上げが下がってしまうため、昼勤のドライバーを募集しているタクシー会社は少ない傾向があるようです。
昼勤のメインの利用客は、通勤でタクシーを利用するサラリーマンや通院などでタクシーを利用する高齢者など。早朝のほうが売り上げが多く、早朝の時間帯で効率よく営業を行なうことが大切です。
夜勤の働き方
夜勤は、夕方から翌朝にかけて働く勤務形態です。昼勤同様、8時間勤務で1時間休憩を挟みます。夜勤のメインの利用客は、終電を逃してしまった人や飲み会帰りの人、繁華街へ向かう人など。
長距離利用の方も多く、さらに夜間帯はタクシー料金が割増されるため、昼勤よりも稼ぎやすいのが特徴です。
ただし、昼勤同様に、夜勤の採用枠も限られています。会社によっては、売り上げの多い成績優秀なドライバーでないと夜勤で働けないなどの規定を設けているところもあるようです。
隔日勤務の働き方
隔日勤務は3種類あるタクシー運転手の働き方のうち、主流とされる勤務形態です。昼勤と夜勤を組合わせた働き方で、1日の労働時間はおよそ20~22時間。朝から翌朝まで3時間の休憩を挟みながら働きます。
隔日勤務のシフトは、出勤日である「出番」と、出勤日翌日の休みである「明け番」を2回繰り返したあと、さらに1日休むというリズムです。
ほぼ一日おきに休みを取るため、出勤日数は月11~13日程度。つまり、月の半分以上は休日ということになります。1日の拘束時間が長い分、まとまった休みが取りやすく、プライベートを充実させやすいのが特徴です。
また、隔日勤務の勤務時間帯は、タクシー会社ごとに異なります。理由は、タクシー会社は24時間営業のため、常時一定数のタクシーが稼働できるようスケジュール管理されているからです。朝から働く勤務形態もあれば、夕方から働く勤務形態もあります。
多くのタクシー会社では、2つ以上の時間帯の勤務形態を取り入れているところが多いです。
まとめ:タクシー運転手は比較的自自由に働ける
この記事では、
・タクシー運転手の仕事内容
・タクシー運転手の1日の流れ
・タクシー運転手の勤務形態
についてご紹介しました。
タクシー運転手の主な仕事は「タクシーを運転し、利用客を目的地まで安全に送り届けること」ですが、ただ車を運転するだけではありません。乗客の命も預かっているため、安全運転には十分に配慮し健康管理にも気を付けましょう。
また、接客業でもあるため、利用客の方が快適に過ごせるよう努めるのも仕事のひとつ。自動車点検や清掃なども大切な仕事内容です。
このように仕事上気を付けたいポイントはいろいろありますが、タクシー運転手は一人で仕事をするため、比較的自自由に働けます。体調に合わせて無理せず働けますし、努力次第ではいくらでも収入を伸ばすことが可能です。
そして、勤務形態は昼勤・夜勤・隔日勤務の3種類があるため、自分の生活リズムに合わせて働きやすいです。
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