この記事を読んで分かること
・国際自動車の評判とメリット・デメリット
この記事は8分で読み終わります
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
・どのタクシー会社に転職すればいいか分からない…
・タクシー会社のメリットやデメリットが知りたい!
このような悩みをお持ちの方も多いと思います。
現在、タクシー会社はたくさんあるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを把握するのは難しいですよね。
そこでこの記事では、タクシー運転手への転職でぜひチェックしておきたい、業界最大手の会社「国際自動車」についてご紹介します。
具体的には、以下の内容をご紹介します。
・国際自動車の概要
・特徴
・メリットとデメリット
・国際自動車をオススメできる人
・国際自動車をオススメできない人
この記事を読めば国際自動車がどのような会社か、また、自分に合っているのかが分かるはずです。タクシー会社への転職をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
見出し
国際自動車とは
以下に、国際自動車の概要をまとめましたのでご覧ください。
商号 | 国際自動車株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂二丁目8番6号km赤坂ビル |
設立日 | 大正9年(1920年)3月 |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | タクシー・ハイヤー・貸切バス・路線バス・シャトルバス・オートリース・自動車機器リース・保険・駐車場・整備・自動車管理請負 |
代表者 | 西川 洋志 |
従業員数 | — |
車両台数 | 4617台(2020年3月31日)
・タクシー:3906台(業務提携会社を含む) ・ハイヤー:537台 ・バス:174台 |
事業部説明
国際自動車とは、タクシー業界最大手である国際自動車グループのこと。通称「kmグループ」と呼ばれています。
kmグループは、タクシー・ハイヤーをはじめ、バスや自動車保険・リース・自動車運行サービスなどさまざまな事業を手掛ける旅客運送事業の総合企業。
「ホスピタリティ・ドライビングkm」をモットーとして、お客様の満足度とkmブランドの向上を目指し、業界の発展と潤いのある社会作りに貢献しています。
沿革
国際自動車は大正9年(1920年)3月に設立され、ハイヤー事業からスタート。さまざまな会社との合併を経て、昭和19年(1943年)12月には商号を「国際自動車株式会社」に決定し、昭和20年(1945年)4月を創立記念日と定めました。
同年、第二次世界大戦をくぐり抜けた後にバス事業へ進出し、昭和28年(1953年)にはタクシー事業を開始。
昭和48年(1973年)には、タクシー・ハイヤー・観光バス部門が各々独立し、国際自動車は、kmグループの統括を行う不動産賃貸企業会社となりました。
平成に入ってからは、数々の会社を買収、そして合併を繰り返して事業をさらに拡大。平成15年(2003年)には、世界初となる行先経路指示の不要なナビカードサービス「km CAB CARDサービス」を開始しました。
その後もさまざまなサービスを導入し続け、平成20年(2008年)には「kmホールディングス株式会社」を設立し、平成21年(2009年)にはタクシー事業とバス事業を分社化。
新たな会社を傘下に収めながら、平成23年(2011年)にはクラウド型配車システムを、平成25年(2013年)には陣痛搬送タクシー「マタタク」を開始しました。
平成26年11月(2014年)には、女性が活躍しやすい職場環境を目指す「km2020ウーマン1000プロジェクト」が始まり、女性ドライバーによる地域密着型サービス「リラクシー」の運行を開始。
平成27年(2015年)には「世界遺産周遊タクシー」、平成28年(2016年)には「km提携個人タクシー制度」を導入しました。
その後も新たな会社を傘下に収めながら、業界最大手の企業へと発展を遂げています。
国際自動車の特徴
国際自動車の主な特徴は、以下の2点です。
・東京消防庁認定の会社
・ナイトクルーズ研修がある
では、それぞれについて詳しくご紹介します。
特徴1:東京消防庁認定の会社
国際自動車は、東京都内で唯一東京消防庁に認定されているタクシー会社です。
kmグループのタクシードライバーは全員普通救命講習を受講しており、万が一の場合には心肺蘇生やAED(自動体外式細動器)を使用できるよう教育を受けています。
また、歩行可能かつ緊急性がない患者さんの通院や受診をフォローするためのタクシー「サポートキャブ(救急タクシー)」も行っています。
特徴2:ナイトクルーズ研修がある
kmグループでは、タクシー会社の中でも珍しい「ナイトクルーズ研修」を行っています。ナイトクルーズ研修とは、新入社員と専属コーチが同乗し、夜道の運転になれるための練習を行う研修です。
夜間帯は、タクシー料金がアップする稼ぎやすい時間帯です。しかし、昼間の景色とは異なるため、慣れていないと運転が難しかったり、周りが見えづらいためお客さんに気が付きにくかったりします。
ナイトクルーズ研修を受けることで、夜間帯の運転にもスムーズに慣れることができるでしょう。
国際自動車で働くメリット・デメリット
国際自動車で働くメリットは以下の2点です。
・ホスピタリティ精神も学べる教育体制
・全国平均をかなり上回る収入が得られる
一方、デメリットは以下の2点です。
・より丁寧な運転を求められる
・他の会社に比べて研修内容が細かい
ではそれぞれについてご紹介します。
メリット1:ホスピタリティ精神も学べる教育体制
kmグループでは「ホスピタリティ・ドライビングkm~お客様の笑顔を、私たちの喜びとして~」がモットー。定期的な研修で、誠実なサービス・マナーを学び「安全第一」「ホスピタリティ精神」「お客さまへの感謝」を磨いています。
2013年からは「ホスピタリティ・カレッジ」を開設しており、ドライバー研修を強化。
また、各事務所ごとにホスピタリティへの年間目標を掲げ、PDCA(P:Plan〔計画〕→D:Do〔実行〕→C:Check〔評価〕→A:Action〔改善〕)サイクルで取り組む教育体制が整っています。
メリット2:全国平均をかなり上回る収入が得られる
国際自動車では、全国の平均年収を上回る収入が得られます。理由は、大手ならではの優遇された環境があることはもちろん、独自の教育カリキュラムを構築しているからです。
特徴的なのはタクシードライバーからでも社長になれるキャリアアップ制度。この制度により、kmグループに所属するタクシー会社の社長の多くはタクシードライバー出身となっています。キャリアアップを狙うことで大幅に年収を上げられるでしょう。
デメリット1:より丁寧な運転を求められる
kmグループはホスピタリティ重視の会社のため、より丁寧な運転を求められます。しかも事故やルールに厳しく、違反するとノルマが課せられることも。
また、kmグループの給与体系は完全歩合給。完全歩合は、運転手の努力次第で収入が伸びやすいのが特徴ですが、ホスピタリティを心がけて運転を丁寧にしすぎると売り上げが上がりづらいようです。
kmグループで働くなら、より丁寧な運転を心がけながらも、売り上げとのバランスを考えて働けるスキルを身につけることが重要です。
デメリット2:他の会社に比べて研修内容が細かい
kmグループの研修制度は非常に充実していますが、ホスピタリティ精神を追及している分、研修内容が他の会社よりも細かいです。マナーや接客態度、身だしなみなどに関しては特に厳しく指導されます。
国際自動車なら、タクシー運転手に必要なスキルを詳細に学ぶことはできますが、細かい指導が窮屈に感じてしまうことがあるかもしれません。
国際自動車をオススメできる人
国際自動車は、運転のスキルだけでなくタクシードライバーとしての接客も学びたい人にオススメです。
運転技術だけなら他の会社でも学ぶことができますが、特に国際自動車はホスピタリティを重視しています。
指導が細かいかもしれませんが、接客技術は一度身につけてしまえばずっと使えるスキルですし、高い接客スキルで他のタクシー運転手と差をつけられるでしょう。
また、全国平均を上回る収入を得られやすい制度も整っているため、年収アップを目指す人にも向いています。
国際自動車をオススメできない人
ルールや規則に縛られず、自由に働ける環境で働きたい人には国際交通をオススメできません。
国際交通はホスピタリティを大切する会社。お客さまの満足度向上のためにも、より細かく厳しいルールが設けられています。
その分、他の会社では学べないようなスキルを身につけられますが、気楽に仕事をしたい人には向いていないでしょう。
まとめ:国際自動車でワンランク上のタクシードライバーになろう
国際交通では、大手ならではの安定した福利厚生や収入が得られることはもちろん、国際交通ならではの質の高い接客スキルやマナー、東京消防庁にも認定された救命講習などを学べます。
また、独自の教育カリキュラムで、全国平均を大きく上回る収入を目指せるのも魅力です。国際交通なら、運転技術や接客スキル、収入においても格上のタクシードライバーを目指せるでしょう。
転職道.comでは、タクシー会社の求人案件を豊富に取り扱っています。
無料の転職相談を利用すると、自分に合った求人を紹介してくれたり、代わりに企業に応募をしてくれたりします。
利用者満足度が非常に高いサービスなので、タクシー業界への転職を考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。