この記事を読んで分かること
・グリーンキャブの評判・メリット
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日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
「グリーンキャブの評判は悪い?」
「グリーンキャブはどんなタクシー会社?」
このような疑問を持っていませんか?
グリーンキャブは、半世紀以上の長い伝統と実績があるタクシー会社です。
本記事では、そんなグリーンキャブの特徴とメリット・デメリットを解説します。
グリーンキャブをオススメできる人・オススメできない人の特徴もまとめているので、タクシー会社へ転職を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
見出し
グリーンキャブとは
商号 | 株式会社グリーンキャブ |
本社所在地 | 東京都新宿区戸山3-15-1 |
設立日 | 昭和27年9月 |
資本金 | 1億3290万円 |
事業内容 | タクシー、ハイヤー、バス、車両整備、福祉サービス、トランクルーム |
代表者 | 髙野公秀 |
従業員数 | 約3,200名 |
車両台数 | 1,439台 |
グリーンキャブは、昭和27年(1952年)に創業されたタクシー会社です。
本社は新宿にあり、東京23区を中心に横浜エリアや鎌倉エリアにも営業をしています。
業界の大手として、都内で人気のあるタクシー会社です。
事業部説明
グリーンキャブはタクシー事業以外にも、以下のサービスを提供しています。
・ハイヤーサービス
・バス貸し切りサービス
・車両整備
・車椅子やストレッチャーのまま乗車できるタクシー
・さまざまなサイズのトランクルーム
幅広いサービスの提供を通じて、社会貢献している企業といえるでしょう。
沿革~グリーンキャブの歴史~
グリーンキャブは昭和27年9月に設立され、タクシー事業を開始しました。
戦後の経済復興とともに昭和33年頃からタクシー事業が飛躍的に発展し、同年11月には日本初となる全車両に無線機を導入し、お客様の利便性向上を図り「グリーンキャブ」のブランド名は首都圏を中心に知れ渡ることになりました。
福祉面では昭和56年9月には、リフト付福祉タクシーの運行を開始、さらに昭和60年6月には、福祉バス事業を開始。
現在東京首都圏のタクシードライバーは入社後に福祉を目的としたUD研修が必須となっている中、グリーンキャブではタクシー業界の中でも福祉車両の導入は「先駆け」と言ってもよいでしょう。
平成に入ってからは、複数の会社を傘下に加えながらさらに営業所を拡大。
平成30年には、株式会社ヘキサ交通と合併をしました。
タクシー事業で幕を開けたグループ飛躍の歩みは、時代ニーズを先取りする立体駐車場ビルや燃料供給ステーションなど、高度経済成長期の社会的な需要要請にいち早く応じた交通関連事業で一気に拡大しました。
とかくタクシー事業に目が行きがちですが、グリーンキャブグループは、東京・神奈川のハイヤータクシー事業以外(株式会社グリーンキャブ)にも、一般乗合バス・高速バス・貸切観光バス・高速道路サービスエリア(東部湯の丸サービスエリア)、民間整備工場(グリーンカープラザ)、新聞社(株式会社交通毎日新聞社)、賃貸授業、賃貸駐車場、燃料販売、福祉サービス、ソーラーファーム等といった広範囲な分野で、時代に即応したサービスを行っております。
また、タクシーハイヤー事業の「グループ会社」も地方に拠点があり、宮城県仙台市のグリーンキャブ仙台支社(日交タクシー)を中心に、相互タクシー(仙台市)、塩釜東光タクシー(多賀城市)に関連会社があります。
車両情報
グリーンキャブのタクシー車両は次世代型タクシーとして首都圏のシェアを大幅に拡大しつつあるトヨタ社の「JPN TAXI」を中心に展開、黒塗り車両が主でしたが、東京オリンピック終了後にグリーンキャブのトレードマークであるペパーミントグリーン色で走行しています。
一部コンパクトカーの走行も行っており、プリウスやカムリのタクシー車両もあるのも特徴です。
セダンタイプは黒塗りとペパーミントグリーンの車両が混在していて、首都圏はクラウンのハイグレード車両がほとんどで、神奈川はハイグレード車両以外にタクシー専用の「クラウンコンフォート」も存在しております。
仙台支社の日交タクシーも同様です。以前は日交タクシーの白地に赤青黄色緑などの複数のラインの入った車体に「日交」の行灯のマークがメインでしたが、昨今はグリーンキャブのペパーミントグリーン色で走行している車両も多く見かけます。
配車可能な地域・空港
タクシーならば、「かゆいところに手が届いてほしい」ものです。
実際のところ、グリーンキャブはどのエリアまでサービスを展開しているのでしょうか?
グリーンキャブの配車可能な地域は以下の通りです。
【東京】千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・墨田区・江東区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・練馬区・足立区・葛飾区・江戸川区 ・羽田空港・武蔵野市・三鷹市
【東京その他】国分寺市・狛江市
【神奈川県】横浜市戸塚区/鎌倉市(大船)
また、タクシー配車アプリの最大手「S.RIDE」ではグリーンキャブのタクシーも配車可能です。
グリーンキャブの給与と賞与
グリーンキャブの勤務形態は原則、隔日勤務がメインです。
特に、未経験で入社する方は隔日勤務が前提であると考えてよいでしょう。
給与は業界最高水準の好待遇で「研修養成期間中の日給16,000円(2種免許取得前は日給10,000円支給)」です。
さらに、東京特別区では通常3か月から長くても6か月が平均といわれる給与保証も、グリーンキャブでは「1年間保証」してくれます。
グリーンキャブのタクシードライバー養成への姿勢として「1年間は給与を保障(東京特別区/月30万円)して、じっくりと成長を待つべき。」というスタンスが根底にあるかため、まず人を育てることに注力を注いでいます。
実際のところグリーンキャブへ入社後、98%のタクシードライバーが給与保証を上回るお給料を取得しているのが、何よりの証です。
グリーンキャブの勤務
グリーンキャブで働くこと、つまりタクシー業界で働くことになるわけですが、どの業界でも等しく気になるのは「人間関係」ではないでしょうか?
比較的タクシードライバーという業務は一人の時間が多いので、他業種に比べて職場の方と接点を持つ機会が少ない業種とされています。
それゆえ、限られた人間関係の中で「うまくいかなくて退社」といった話ももちろん中には発生します。それ以外にも様々な理由はありますが、タクシー業界全体では離職率は決して低い水準ではありませんが、タクシー会社単位で言うと、「極端に出入りが多い会社」があるかと思えば、「皆さん長年在籍している会社」もあったりとまちまちです。
グリーンキャブの特徴は、人間関係も良好で、雰囲気が良い、タクシードライバーや上席への風通しがよいことが挙げられます。その証拠に出庫時の点呼は非常に活気があり、営業所によっては名物の光景となっています。
これはグリーンキャブのタクシードライバー皆さんが、『初めは皆気持ちは一緒だった』という一種の団結力から来ているのかもしれません。
グリーンキャブの待遇・福利厚生
グリーンキャブでは、本社面接を原則として行っておりますが、地方出身者の方には出張面接も積極的に行っております。
花の都大東京とはよく言ったもので、稼ぐためには人口密度世界一の街、上京して頑張りたい!…と思ってもなかなか面接だけに時間を割くのも難しい方も多くいらっしゃると思います。
そんな方には出張面接という制度は大変ありがたいですので、是非とも活用していただきたいと思います。
また、女性ドライバーの募集も近年は増加し、男性ドライバー顔負けに稼ぐ方も本当にいらっしゃいます。
一つの理由として、設備が整っていることも挙げられるのではないでしょうか。
実はグリーンキャブの本社では、女性ドライバー専用設備を設けております。
パウダールームやシャワールーム、施錠可能な空間ですので、気兼ねなくご活用いただけます。
以前オープン前に見学に行きましたが、大変きれいで、リフレッシュのできる環境でした。
もちろんそれだけでなく、グリーンキャブでは営業所の近くに社員寮を完備しております。赤羽営業所では社員寮はもちろん、大浴場、シャワールーム、ゆったりとくつろげる休憩室を完備。
また、本社営業所近辺にも寮を完備しております。
その他福利厚生として「生活応援資金制度」、「新生活準備金応援制度」といった福利厚生も備えています。
グリーンキャブの応募資格
グリーンキャブの特徴は、養成に時間をかける。しっかりと育てる。
だからこそ、入社される方は「タクシーのことがまるで素人の未経験者」がほとんどなのです。
言ってしまえば、そういった方が数か月後あるいは1年~数年後に同じベクトルでしっかりと稼ぐことができるのがグリーンキャブなのです。
タクシードライバーになるための最低資格、それは「二種免許取得条件を満たしていること」…つまり普通免許取得後3年以上が経過していることです。
極端な話、応募資格の大きなウエイトはここのみです。タクシードライバーの経験有無は一切問いません。
二種免許の取得に際しても会社負担ですのでご安心ください。
むしろ経験は返って考え方を植え付けてしまうので、未経験で何もわからない状態のほうが良いとのことです。業界きっての下積みという名の「研修」で一から丁寧にグリーンキャブは、タクシードライバーを養成しますよ。
グリーンキャブの先輩タクシー乗務員の声
では、実際にグリーンキャブのタクシードライバーは乗務していてどのような感想をお持ちなのでしょうか?インタビューが伺ってみました。
Aさん:「以前は全く違う業種でした。タクシー業界は知人が乗務員をしていたので、話は聞いていたのですが、当初は“まさか自分が”と…思ってもみませんでした。事実入社するまですごく不安でしたし。」
インタビュアー:「何が一番不安でしたか?」
Aさん:「何より未経験だったので、『自分にできるのかな?』という点でした。道は前職でも車を使っていたので、運転自体は抵抗はなかったのですが、お客様を乗せるとなるとまた違った緊張と責任を感じますしね。」
Bさん:「私は一番の不安点は給与面です、固定給の世界で今までいたので、『歩合って大丈夫なんだろうか…』って。」
インタビュアー「不安はどの業種でもつきものですよね、特にタクシー業界に関しては給与面や営業面でも独特な部分がありますからね。実際入社してから現在までは、どう振り返られますか?」
Aさん:「驚いたのは、自分だけでなく、ほとんどの方が未経験者だったということ、そりゃ確かにベテランさんもいらっしゃるんですけど、実際その方もグリーンキャブに入社した際、別のタクシー会社からの転籍ということではなく、タクシーの仕事が初めてで入ってきたと聞いて驚きました。
だから自分のような当時素人で何もわからなかった私の気持ちを分かってくれる…本当に助かりました。」
インタビュアー:「なるほど、よく他業種の求人を見ると『経験者優遇』と記されているものはよく見ますが、タクシーは逆なんですよね。やはり未経験のほうが、経験がない分だけ知識もスポンジのように素直に入ってくるということでしょう」
Aさん:「だと思います。変な邪念がなかったですし、たまに外で休憩をして他社のタクシー会社の乗務員さんとお話しすることがあるんですけど、皆さん結構不満とかブーブー言ってますから(笑)。それを考えると、素直に研修を受けて、乗務員としてスタートしてグリーンキャブの先輩や研修担当の方からアジャストして頂いたおかげで営業収入の向上につながっていると思ってます。」
Bさん:「自分が感じたのは、乗務員に対する土台作りがしっかりしていることかなと思います。
研修がびっくりするくらい熱心ですし(笑)、何より営業所に活気がある。これはグリーンキャブの売りなんじゃないかなと。
それに稼げないなら、稼げるまで徹底的に教えてくれる。やる気のある人や、頑張りたい人にはうってつけの会社だと思いますよ。
逆に頑張りたいんだけどどう頑張ったらいいかわからない人や、やる気を出したいけどわからないってもがいてる人もいるじゃないですか?自分もどちらかというとそういうタイプだったんですけど(笑)、そんな人こそグリーンキャブで一緒に頑張ってほしいですね。給与保証額って言いますけど、意外とすぐ超えられると思いますよ。」
Aさん:「実際自分も入社して乗務開始してから3か月経たないで給料保証額より稼げるようになりましたよ。」
インタビュアー「研修体制がしっかりしているというのは現場の担当者の方や、転職された方からもよく聞きます。やはりこうして聞いてみると、本当なんだなと実感します。それに点呼も本当に活気がありますよね!(インタビュー当日は点呼後でした。)」
グリーンキャブの特徴
ここからは、グリーンキャブの特徴をご紹介します。
ひときわ目立つペパーミントグリーンの車体。業界きっての好待遇を誇るグリーンキャブはどんな特徴があるのでしょうか?
特徴1:歩合率が高い
グリーンキャブの歩合率は60%以上であり、都内トップです。
歩合率とは、タクシードライバーの売上のうち給与として支払われる金額の割合のこと。
グリーンキャブは歩合率が高いので、ほかのタクシー会社より高収入を期待できます。
また所定労働時間より多く働けば、足切り(ノルマに達しなかった場合に減額されること)が免除されるのも嬉しいポイントです。
特徴2:勤務地が東京都と神奈川県のみ
グリーンキャブの営業エリアは、東京23区が中心です。
全国に展開するタクシー会社ではありません。
グリーンキャブのタクシーサービスの営業所は以下の10箇所です。
・本社営業所 東京都新宿区戸山3-15-1
・江戸川営業所 東京都江戸川区平井 6-2-28
・赤羽営業所 東京都北区浮間 5-4-43
・新町営業所 東京都世田谷区桜新町 2-30-10
・世田谷営業所 東京都世田谷区砧 1-1-11
・蒲田営業所 東京都大田区東六郷 3-9-11
・国分寺営業所 東京都国分寺東戸倉 1-27-14
・狛江営業所 東京都狛江市西野川 1-17-3
・横浜営業所 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町
・大船営業所 神奈川県鎌倉市関谷 709-1
東京都と神奈川県だけでサービスを提供していることは、グリーンキャブの特徴といえます。
(グループ会社・関連会社は除きます。)
グリーンキャブで働くメリット・デメリット
続いて、グリーンキャブで働くメリット・デメリットを解説します。
メリット1:給与保証を配属後1年間受れる期間がある
1つ目のメリットは、配属後1年間は月額30万円の給与保証があることです。
他社は3ヶ月や半年程度であることが多く、1年間の保証が受けられる会社は珍しいです。
しかし、この制度は現在廃止されているので注意が必要です。転職する前に確認しておきましょう。
未経験からタクシー会社に転職し、いきなり歩合制で働くと、収入を得られないリスクがあります。
長期の給与保証があれば、慌てることなく着実にステップアップを目指せるでしょう。
※2020年1月時点の内容になっております。
メリット2:立地がよく効率的に営業できる
グリーンキャブの本社は、新宿区に立地しています。
そのため出庫してすぐにお客様を見つけられたり、帰庫時間ギリギリまで営業できたりします。
タクシー会社は車両を置くスペースが必要なので、郊外に立地していることが多いです。
立地がよく効率的に営業できることは、グリーンキャブで働くメリットといえるでしょう。
デメリット1:隔日勤務のため生活が不規則になる
グリーンキャブのタクシー運転手は、基本的に隔日勤務をしています。
隔日勤務とは、1回の勤務で2日分の仕事を行い、翌日は「明け番」という休日になる勤務体系のこと。
グリーンキャブでは、1回の乗務が実働16hとなっています。
ほとんどのタクシー会社で採用されている勤務体系ですが、慣れない方は不規則な生活リズムに戸惑いやすいです。
隔日勤務で生活が不規則になることは、グリーンキャブで働くデメリットといえます。
デメリット2:地方には住めない
グリーンキャブの営業拠点は、東京都と神奈川県にあります。
関連会社が宮城県にもありますが、そのほかの地域には営業拠点がありません。
よって営業拠点のない地方に住む方は、グリーンキャブで働くことが困難です。
都内近郊に住む必要があることも、グリーンキャブで働くデメリットといえるでしょう。
グリーンキャブをオススメできる人
ここまで、グリーンキャブの概要やメリット・デメリットなどをご紹介してきました。
前述の内容を踏まえ、グリーンキャブをオススメできる人の特徴をまとめます。
・都内のタクシー会社に転職したい人
・頑張り次第で高収入を得られる仕事に就きたい人
・未経験からタクシードライバーを目指す人
グリーンキャブは、東京23区を中心にタクシー営業をしている会社です。
歩合率が60%以上と非常に高いので、頑張り次第で収入アップが期待できます。
研修制度が充実しており、かつ1年間の給与保証があるので、未経験からタクシードライバーを目指す人にもおすすめです。
グリーンキャブをオススメできない人
グリーンキャブをオススメできない人の特徴もまとめました。
・隔日勤務のタクシー会社では働きたくない人
・地方のタクシー会社に転職したい人
グリーンキャブは隔日勤務が基本なので、生活リズムが不規則になりやすいです。
また都内を中心に事業を展開しているので、東京近郊に住んでいる人に向いています。
上記に当てはまる方は、ほかのタクシー会社を検討するとよいでしょう。
まとめ:グリーンキャブは未経験者の受け入れ体制が万全なタクシー会社
いかがでしたでしょうか?
今回は、都内のタクシー会社大手「グリーンキャブ」の特徴などを解説しました。
グリーンキャブは歩合率が高く、さらに会社の立地がよく効率的に営業できるので、自分の頑張り次第で多くの収入を得られます。
研修制度が充実していたり、給与保証を配属後1年間受けられたりと、未経験者を受け入れる体制も整っています。
都内のタクシー会社に転職したい方は、一度検討してみるとよいでしょう。
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利用者満足度が非常に高いサービスなので、タクシー業界への転職を考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。