この記事を読んで分かること
・稼げるタクシー運転手になるためのテクニック
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日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。
「運転初心者でもタクシー運転手になれる?」
「稼げるタクシー運転手になるにはどうしたらいい?」
このように運転初心者からタクシー運転手への転職を考えていませんか?
運転に慣れていない方はとくに、どんなドライバーが稼げているかイメージできないでしょう。
この記事では、タクシー運転手の課題やテクニックなどを解説します。
最後まで読めば、稼げるタクシー運転手になる秘訣がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
見出し
タクシー運転手の課題
運転初心者からタクシー運転手を目指すなら、業界がどのような課題を抱えているか把握しておきましょう。
課題を把握していないと、転職して後悔してしまうかもしれません。
タクシー運転手が現在抱えている課題は、主に以下の3つです。
・タクシー運転手の高齢化による人材不足
・タクシー運転手に対する世間のネガティブイメージ
・自動運転の普及によるニーズの減少
タクシー運転手は高齢の方が多く、毎年たくさんのドライバーが退職しています。
一方、新たな人材はあまり増えていないため、人材不足が業界で問題となっています。
世間からネガティブなイメージがあることも、タクシー運転手が抱える課題です。
「安定した賃金が得られない」や「生活が不規則」といったイメージを持つ人も多く、このようなネガティブイメージも人材不足の原因となっています。
また近い将来、自動運転技術により需要が減少するとも予想されています。
「自動運転の普及には時間がかかるため、この先数十年は問題ない」という意見もありますが、タクシー運転手が抱える課題の1つであることは間違いありません。
3つの課題をご紹介しましたが、人手不足に関してはこれからタクシー運転手を目指す方にとって嬉しいニュースでしょう。
これからタクシー運転手になる方は、業界の課題を認識した上で転職しましょう。
稼げるタクシー運転手が行なっている事
ここからは、稼げるドライバーになるための秘訣を確認していきましょう。
本章では、稼げるタクシー運転手が行なっている事を3つご紹介します。
・目標設定する
・反省を次の日に生かす
・1日の計画を立てて営業する
目標設定する
稼げるタクシー運転手は、月収や1日の売上目標を立てて営業しています。
目標を設定するメリットは、以下のとおりです。
・目標達成に必要な乗車回数・客単価などがわかる
・目標達成が仕事のモチベーションになる
・目標を達成することで、満足感や自信が得られる
目標を立てると逆算して考えられるので、より精度の高い行動計画を作成できます。
明確な計画ができると目標達成に向けて努力できるので、売上も自然と高くなります。
日々目標を達成していると、1日当たりの目標金額も高くなっていくものです。
このように目標の基準値も高まっていくので、徐々に収入も増えていきます。
反省を次の日に生かす
稼げるタクシードライバーは、日々の業務のなかで反省・分析を繰り返しています。
過去の反省を生かすことで、収入が右肩上がりになっているのです。
目標金額に達した場合は、何が原因で効率的に稼げたのかを考えます。
反対に目標金額に達しなかった場合は、何を改善したらよいかを考えます。
反省をしないドライバーは何も考えずに営業してしまうため、収入が上がっていきません。
タクシー運転手で稼ぎたいなら、必ず反省を次の日に生かしましょう。
1日の計画を立てて営業する
1日の計画を立てて営業することも、稼げるタクシー運転手の特徴です。
稼げるドライバーは、目的なしに街中を走行することはありません。
時間帯で変化するタクシーニーズを予想し、日々計画を立てて営業しています。
たとえば、街中を走行しながらお客様を探す「流し営業」では、お客様がいる時間帯やエリアを的確に予想して走行します。
また駅やホテルでお客様を待つ「付け待ち営業」でも、事前に計画を立てているため長時間待機することがありません。
このように稼げる運転手は1日の計画を立てて、無駄のない走行をします。
結果としてお客様を乗せて走行する時間の割合「実車率」が高まり、多くの収入を得ています。
稼げるタクシー運転手のテクニック
ここからは、より実践的なテクニックについて見ていきましょう。
稼げるタクシー運転手のテクニックは、以下の5つです。
・空白時間を作らない
・長距離のお客様を乗せる
・流し営業ではゆっくりと走行する
・天候や交通状況も考慮して計画を立てる
・先輩や同僚から情報収集する
テクニック1:空白時間を作らない
優秀なタクシー運転手は、空白時間を短縮するように努めます。
空白時間とは、お客様を降ろしてから次のお客様が乗るまでの時間のこと。
稼げるタクシー運転手は、走行中に「次はどこでお客様を待つか」を考えています。
時間帯や走行場所を考慮して、最短時間でお客様を乗せられる場所を選んでいるのです。
空白時間が多いほど、売上は少なくなります。
優秀なドライバーはこのことを理解しており、いかに空白時間を減らせるか考えています。
テクニック2:長距離のお客様を乗せる
2つ目のテクニックは、長距離のお客様を乗せることです。
稼げるタクシー運転手は、長距離移動をするお客様が多い場所を把握しています。
たとえばオフィス街の付近には、郊外にある自宅に帰るためにタクシーを利用する人も多くいるでしょう。
そのほか飲み屋街の近くなどでも、同様の利用者が多いと予想できます。
稼げるタクシー運転手は、長距離のお客様を乗せて客単価を上げています。
タクシー運転手として収入を上げていきたいなら、長距離のお客様を乗せられるように努めるとよいでしょう。
テクニック3:流し営業ではゆっくりと走行する
「流し営業」とは、街中を走行しながらお客様を探す営業のこと。
稼げるタクシードライバーは、タクシーに乗りたいと考えているお客様を見逃さないために、流し営業ではゆっくりと走行します。
初心者の方は慌てて走行していまい、タクシーを探すお客様を見逃すことも多いです。
このような事態をなくせるよう、流し営業ではゆっくりと走行しましょう。
テクニック4:天候や交通状況も考慮して計画を立てる
稼げるタクシー運転手は、天候や交通状況も考慮して1日の営業計画を立てます。
天気が悪い時間帯にお客様はどこに集まりやすいか、工事や事故の状況を考慮するとどのルートを走行すべきかなどを考えているのです。
慣れないうちは予想があまり当たらないかもしれません。
ですが試行錯誤を続けて営業していると、徐々に予想の精度も上がっていきます。
これからタクシー運転手になる方は、さまざまな要因を考慮して計画を立てることを習慣づけるとよいでしょう。
テクニック5:先輩や同僚から情報収集する
5つ目のテクニックは、先輩や同僚から情報収集することです。
稼げるタクシー運転手は、仕事に生かせる情報を得るためにコミュニケーションを大切にしています。
優秀なドライバーと話していると、前述のテクニックを教えてもらえることがあります。
また、お客様が多い場所や最新の交通状況などを教えてもらえることもあるでしょう。
先輩や同僚とコミュニケーションを取らないと、自分1人の知見しか蓄積されません。
タクシー運転手は基本的に1人で業務を行いますが、休憩時間や営業後には情報収集をしましょう。
まとめ
今回はタクシー運転手の課題やテクニックなどを解説しました。
タクシー業界は高齢化やネガティブイメージにより、人手不足が問題となっています。
ゆえに新たな若いドライバーが求められているので、これからタクシー運転手を目指す方は比較的スムーズに就職先が見つかるでしょう。
稼げるタクシードライバーは、日々の業務のなかで試行錯誤を続けています。
これからタクシー運転手になる方は、先輩の行動やテクニックを真似して業務に取り組むとよいでしょう。
日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。