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この記事を読んで分かること
・世界で1台、「金のフジタクシー」について
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「金のフジタクシー」
3代目は高級ミニバン
フジタクシーグループ(名古屋市、梅村尚史社長) は7月31日、「金のフジタクシー」を3代目としてモデルチェンジ、西区の同社本社で安全祈願と出発式を行った。
3代目は車両にミニバンタイプのトヨタ・エスクァイアを導入。
「金色で最上級のおもてなしを表現する」のコンセプトは変えずユーザーの好みの変化、インバウンドなど需要の多様性に対応していきたいとしている。「金のフジタクシー」は2007年、同社の創立50周年記念事業として導入。
外装だけでなく、内装の各所にまで金色を施した徹底ぶりが話題を呼んだ。
さらに名古屋地区でも1台、世界にも1台しかない希少性から、地元メディアからも「幸運を呼ぶ」などとして取り上げられ、利用者から好意的に受け入れられた。
好評を受けて当初は1年の限定運行だったのを継続。2012年には、同じクラウン・セダンで車両を更新し、運行してきた。
3代目の車両はユーザーの志向、インバウンドなど需要の変化に対応するため、クラウン・セダンからトヨタ・エスクァイアに代えた。環境性能にも配慮し、同社グループがすでにカムリやプリウスアルファでも使用しているガソリンハイブリッド車をベースにLPGにも対応するバイフューエル車となっている。
式典であいさつした梅村社長は
「社内や夕クシー業界で明るい話題がない中、市民の方にも元気になってもらえればと願い、フジタクシーグループの創立記念日のきょう、式典を行った。これをチャンスと捉えて苦境を乗り切ってほしい」
と述べた。
車両概要やこれまでの導入経過などを説明した青井一仁専務は
「車を使ってわれわれの思いを表現しようと試行錯誤した結果が金のフジタクシー。ミニカーやプラモデルで何度も試作をして今の色にたどりついた。この車がこれからもおもてなしの原点であり続ける」
と述べた。
これまでに「金のフジタクシー」が走行した距離は約104万4000キロ、乗車した利用者は15万9000人。
2代目まで利用者に配布していた乗車記念証は、新たに心願成就、建隶、交通安全、金運をそれぞれ祈願した4種類に。4種類全てがそろうと1枚の図柄になる趣向も取り入れている。
運行の担当もこれまでは一定の経験を積んだ複数の乗務員が担当していたのを女性乗務員1人に限定。
車両を目にする機会や乗車できる機会がより限られた中で名古屋地区を走ることになっている。