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止まらないコロナウイルスの脅威
2020年下半期に入ってもコロナウイルスの影響による、経済や社会の問題は解決されていません。コロナウイルスはいぜん完全に消滅することができないまま、第二波が訪れようとしています。コロナウイルスは完全になくなるものではないのでアフター・コロナ、ウィズ・コロナという単語も聞くようになりました。「コロナはインフルエンザのように完全になくなるものではないので、うまくコロナと付き合っていこう、共存していこう」という考え方です。
・2020年8月現在のコロナウイルスによるタクシー会社の影響と現状
・タクシーは安全といえる理由、「タクシー通勤」のすすめ
・万全なコロナウイルス対策を行うタクシー会社、キャピタルモータースの例
この記事は11分20秒で読み終わります
コロナ/緊急事態宣言/休業要請,自粛関連の話題に関するリンク
・コラム「タクシー会社の新型コロナウイルス対策と取り組みって?」【2020年8月4日更新】
・タクシー会社の各社の取り組みをまとめた特集ページ『タクシー会社の新型コロナウイルス対応情報』
コロナウイルスから緊急事態宣言、経済不安
タクシー業界でもこの被害は甚大なものでした。コロナウイルス直接の原因ではなく、その後出された緊急事態宣言、自粛要請、休業要請によるものです。STAY HOMEで人々は外に出ることを自粛され、飲食店も営業時間を夜10時までと短縮営業。そして深夜にお客様を家まで送り届けるタクシーのお仕事の意義が見直されてしまいました。タクシーの売上は激減、休業をするタクシー会社、経営が破綻したタクシー会社、自分の売上をたてられなくなったタクシー乗務員。タクシー会社はいま危機に陥っています。
実は安全なタクシー車両
まず「タクシー=コロナ感染が怖い」という風潮はどこから始まったのでしょうか?2020/2/18日本国内で初めて感染されたのが中国人の乗客を乗せたタクシー運転手でした
「横浜のタクシー運転手男性、新型肺炎に感染」ニュースページへ
ここから、タクシーに乗るのが怖い、タクシー運転手は危険だという風潮ができてしまいました。しかしこの一人目の感染者がタクシードライバーだったからとはいえ、今後もタクシー車両が危険な乗り物となりえるのでしょうか?冷静になって考えてみると次の章からの文章を見て頂けるとそうではないように思えます。
換気効率で見るタクシー車両
他の交通機関と比べ、換気効率に着目します。例えば電車、バス、飛行機。電車・バス・航空機を個人の裁量で換気ができますでしょうか?また、換気を行った際に全面換気に必要な時間は電車が6-7分、航空機が2-3分、タクシーが1-2分だそうです。
東京ハイヤー・タクシー協会が出したステッカー。
衛生面で見るタクシー車両
先ほどの換気効率の話にも通じますが、タクシーは他の乗客がいません。バス・電車ではマスクをしていない人も存在し、同じ空間で咳をすることもあります。飛沫感染で感染する、ということを考えると、外出する、仕事に行く交通機関をバスや電車で行うのはよほど怖いことではないかと感じてきます。
「そんなこと言ったってタクシー車両は狭い空間で前に乗った乗車の人の菌が残っているから怖い」
という方は次の章のタクシー会社キャピタルモータースのコロナウイルス対策の例をご覧下さい。徹底した対策でこのアフターコロナの時代だからこそ「タクシー通勤」を進めています。
タクシー会社のコロナウイルス対策
この状況下から、タクシー会社の中でもコロナウイルス対策を積極的に行う会社、行わない会社というタクシー会社が二手に分かれてきているように感じます。なぜその違いが出るのか?コロナウイルス対策も万全に行える会社、費用の関係で万全には対策を行えない会社も出てきます。しかし、タクシーとはバス、電車よりもお金を多くもらう分、乗車したお客様一人一人へのサービスを徹底しなければいけません。タクシー会社は今回のコロナでどういったバスや電車とのサービスの差をつけていくのでしょうか。
万全な対策を行うタクシー会社の紹介(例キャピタルモータース)
そこで今回は実際にコロナウイルス対策を万全に行っているタクシー会社、キャピタルモータース株式会社の例を紹介します。キャピタルモータースは杉並区にある日本交通グループのタクシー会社。日本交通グループの中でも本社系列ではないため、日本交通グループの専用乗り場、顧客を活かしつつ、キャピタルグループとして独自の経営路線を行えるメリットがあります。
キャピタルモータース株式会社(杉並区清水)の求人情報ページリンク
キャピタルグループ求人情報リンク
予防策概要
全国ハイヤータクシー連合会にて定められた「タクシーにおける新型コロナウィルス感染予防対策ガイドライン」に基づいて行動する。また、今後の市中における感染状況に応じ臨機応変に対応するlことも求められる。
コロナ予防策具体例
なお、感染拡大期間中は具体的には下記のような予防策を講じていく。
- 出勤時に従業員の検温の実施。
- 出勤時の健康状況(発熱・咳・頭痛・倦怠感・味覚障害等)の確認を徹底する。
- マスクの着用・こまめな手洗いうがいの励行・手指消毒液の設置。
- 点呼は当面の間、個別点呼とする。
- 車内・社内の消毒の徹底。特に車内は、ハンドル・ドア・手すり・決済機タブレット・ビニールカーテンの消毒の徹底。社内は、ドアノブ・机・椅子・カウンター・スイッチ・ロッカー室・トイレの消毒の徹底を行う。
- 車内・社内においては換気をこまめに行う。乗客乗車時、来客時などはできうる限り窓開けを行う。
- 電卓・ペン・パソコン・工具などの共有は極力避け、使用の際は使用前使用後に手洗い・消毒を行う。
- 現金収受を減らし、キャッシュレス決済を推奨していく。
- アルコールチェッカーの定期的な消毒を行う。
- 発熱・咳・倦怠感・味覚異常などがある場合は、出勤せず管理者に連絡を入れること。(※体調不良発生時の対応に詳細)
- 感染陽性者との濃厚接触がある場合、過去14日以内に政府から入国制限・入国後の観察移管が必要とされる国や地域などの渡航並びに当該在住者との濃厚接触がある場合、自宅待機を促す。
- 業務内容に応じて、車通勤・時差出勤やテレワークが可能な場合はそれらの対応を行う。
- 密を避け、会議等は極力オンラインで行い、やむを得ず開催する場合においても少人数・ソーシャルディスタンスの確保を前提とする。
- 現況で密が発生しやすい箇所(ロッカー室・点呼場・喫煙スペース等)は、一定の間隔を保つことができるよう対応すると共に人数規制なども行う。
- 人と人が頻繁に対面する箇所はアクリル板やビニールカーテンで遮蔽する。
- 従業員間の密な会話・大声の発声は極力避ける。
- 事業所内において感染防止対策を示したチラシの掲示・研修などを行い、従業員の感染防止意識を向上させる。
体調不良発生時の対応
・発熱・咳・頭痛・倦怠感・味覚障害などがあった場合は出勤せず、まずは管理者に連絡を入れること。
・出勤時には管理者が上記内容について異常がないか確認を行う。
・体調不良が改善するまでは出勤させない。
・同居家族で感染症が疑われる体調不良が発生した場合も慎重な対応をとる。
・状況に応じ、最寄りのPCR検査機関への受診を促す。
感染者発生時の対応
・従業員は感染確認された場合、速やかに会社への報告を行う。
・会社は保健所に報告し、保健所の指示に従う。
・会社は運輸局への報告も行う。
・感染者の感染前後の出勤状況・行動状況を把握する。
・感染者の行動範囲を踏まえ、感染者の勤務場所の消毒を行うと共に、必要に応じて同勤務場所の勤務者に自宅待機をさせるなどの検討をする。
・感染者の人権に配慮し。個人名が特定されることのないよう留意する。なお、新型コロナウィルス感染症の拡大防止を目的とした個人データの取扱いについては、個人情報保護に配慮し、適正に取り扱う。
・業務に起因して感染が疑われる場合は労災認定を受ける可能性があるので労基署の判断が必要である。業務起因であれば労災から、私事であれば健康保険から所得補償がある。家族の場合は、本人が感染していないのであれば「休業手当」の支払が必要となる。
・業務復帰に関しては、医師及び保健所の判断に基づき検討し、業務可能を示す書面を提出すること。
都・国単位での感染拡大状況に応じた対応について
・都や国による警戒レベルの引き上げや緊急事態宣言の発令に応じて速やかにその後の出勤状況を判断する。
・状況に応じて、一部出勤制限・一部休業・全休業の判断を行う。
・新型コロナウィルスの感染状況は、刻一刻と変化すると共に、感染拡大時には拡大のスピードが急激であるため、月・週単位での判断で整理ができないこと想定される。場合によっては日単位での急な休業等の判断を要することがあることも社内全体で共有しなければない。
その他
・総括安全衛生管理者や安全衛生推進者と保健所との連絡体制を確立し、保健所の聞き取り等に必ず協力する。
・新型コロナウィルス感染予防にあたっては、タクシー協会・運輸局・保健所・産業医など関係各所との連携・相談・報告を行い、情報の共有に努める。
タクシー通勤という考え方
キャピタルモータースを例に万全に予防、また感染がおこった時の対応までをマニュアル化しているタクシー会社を紹介しましたが、徹底してコロナウイルス対策を行っている企業は増えています。レベルは違えどおそらく他タクシー会社でも同様でしょう。電車で、バスで、お客様が多く乗車する交通機関でこれと同じ対策ができるでしょうか。。。より安全な配車を目指すタクシー業界は各社こぞって各車両にコロナ対策を行うはずです。
今後の社会の一般情勢として通勤方法、移動方法も金銭的な余裕や短い距離ではバスや電車を利用するよりもタクシーで移動する、より安心できるコロナ対策を行うタクシー会社の車両に乗るという社会になってくるかもしれません。
電車通勤をされている方は少なからず通勤時の密が気になっているはずです。行き帰りに個別輸送で換気や除菌対策も施されたタクシーを利用してみましょう!少し違った、新しい考え方が見えてくるかもしれません。
コロナ/緊急事態宣言/休業要請,自粛関連の話題に関するリンク
・コラム「タクシー会社の新型コロナウイルス対策と取り組みって?」【2020年8月4日更新】
・タクシー会社の各社の取り組みをまとめた特集ページ『タクシー会社の新型コロナウイルス対応情報』