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続【全国初、Web講習・試験を実施準備】東京交通新聞より(2020年7月27日抜粋)

続【全国初、Web講習・試験を実施準備】東京交通新聞より(2020年7月27日抜粋)

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この記事を読んで分かること

・名古屋タクシー協会が導入するWeb講習・試験の管理規程

この記事は2分20秒で読み終わります。

 

名古屋タクシー協会が7月の理事会で示した成文化された運用ルールは2つ。管理規程は第10条まで、実施要項は8項目で構成されている。
管理規程案で明らかになったのは、「Web講習・試験」の実施を希望する事業者は予め登録センターに届け出るほか、各事業者が「Web講習・試験」を実施する営業所や研修センターなど会場ごとに「責任者」と「補助者」と選任する事前の手続きが必要なこと。
「責任者」「補助者」は顔写真もセンターに提出する事になっている。
「責任者」は講習・試験の適正実施を担い、「補助者」はインターネットの接続などの設備にあたるよう役割分担が明確にされている。

【役割分担は詳細に】
責任者・補助者の業務は管理規程で詳細に示している。責任者は、受講生の出席状況や再開時の着席状況を確認。不正や通信障害があった際に受講生に伝える役割も担う。
一方、補助者は、パソコンの設置、ネット接続、講習・試験に使うソフトのインストール、受講者への機器の操作方法の指導などを行う。

【通常の講習・試験と同等の位置づけ】
管理規程では従来の教室での講習などを「通常講習・試験」、インターネットを介しての実施を「Web講習・試験」と呼んでいる。「Web講習・試験」を「通常講習・試験」と同等とし、運輸局の認定を受け実施するとしている。
実施要項では、「Web講習・試験」について「通常講習・試験」の定員を上回る場合や、新型コロナウイルスの感染拡大に備えた体制整備と位置付けている。「Web講習・試験」を活用することで、タクシーの供給や利便性向上につながると意義もうたっている。

【PCやタブレットで講習、試験を実施】
「Web講習」には「Zoom(ズーム)」、「Web試験」にはオープンソースのeラーニングシステム「IlohaBord(イロハボード)」を使用する。
タクシー事業者は常時接続が可能なWi-Fi環境の設備、Webカメラやマイク、イヤホンのついたパソコンかタブレット端末を人数分用意する。
「Web試験」は「通常試験」と同時に開始する。問題も同じ。試験開始から一定時間が経過した後は、試験会場からの退出もできる。

【当面は5名から開始】
一連の「Web講習・試験」の運用は実施要項では当面、最大5人程度として、運用の習熟度に応じて拡大することにしている。

企業単位で「Web面接」を実施している事例はあるが、タクシー協会が「Web講習・試験」を取り入れるといった事は今までなかった。

時代背景だけでなく、新型コロナウイルスの影響を受け、これから他のタクシー協会でも導入が始まるであろう。

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