「ガッツリ稼ぎたい」という方はタクシードライバーがおすすめです。サラリーマン以上に稼げたり、自由が多かったりとメリットがたくさんあるので、挑戦してみる価値はあります。ただ、本当に挑戦するならデメリットを知っておきましょう。タクシー業界に入った後に「自分には合わない」「思っていたのと違う!」と後悔することも・・・。
そこで今回は、タクシードライバーのデメリット5選を紹介します。この記事を参考に、タクシードライバーを検討してみましょう!
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デメリットその1【給与が不安定】
タクシードライバーの給与は不安定です。先月はすごく良かったのに、今月はさっぱり・・・、なんてことはよくあります。基本的に歩合制になので、安定させるのは非常に困難です。特に新人だと、右も左もわからない状態で仕事しなければならず、コツを掴むまでほとんど稼ぎがないかもしれません。
このように給与が不安定だと、
「来月は稼げないんじゃないか」
「今月だけ調子が良かったのかもしれない」
など精神的な負担が大きくのしかかってきます。ただ、歩合だからといって稼げないわけではありません。仕事の成果が収入に直結するのでやり方次第では、サラリーマンよりも多く稼ぐのも可能です。
歩合は稼げない?
タクシードライバーは基本的に歩合制なので、稼げない日もあります。待機場所が悪くてお客様が捕まらない時や、イベントなどがない時などでは、収入がガクッと下がってしまうことも・・・。
収入の1日平均は4万円となっており、それを下回る時は稼げない日と呼ぶ方も多いです。そういった場合は、諦めるのではなく戦略を考えましょう。
たとえば、待つ場所を考えて移動するのもありです。駅前やバス停、居酒屋の近くなどには、タクシーを求めているお客様がたくさんいます。
タクシードライバーで稼ぐなら、こういったお客様がいるスポットを事前に調べておき、調子が悪い日でもある程度稼げるよう備えておくのも大事です。
稼げるタクシードライバーの特徴
タクシードライバーをやるなら稼げた方が良いですよね。そこで、稼げるタクシードライバーの特徴を学びましょう。特徴は以下の3つです。
- 思考力がある人
タクシードライバーで稼ぐなら、思考力は重要です。ベテランタクシードライバーでも、集客が悪い時はあります。そういった時は、いかに素早く切り替えて、お客様が待っていそうな場所を考えられるかが鍵です。
人が多い場所に一番乗りできれば、お客様をゲットできるかもしれません。さらに、イベントなど人が動く場所を調べて行動できれば、安定して稼げることも。思考力を身に着けてライバルを出し抜きましょう!
- 気配りができる
タクシードライバーは接客業です。無愛想であったり、対応が悪かったりすれば、会社のイメージを損なうことになります。もしSNSなどで悪評が広がれば、そのタクシーを避けるようになってしまうことも。
そうなると、お客様が減ってしまい、稼ぎが少なくなっています。細かい気配りで、お客様に気持ちよく乗ってもらえれば、あなたのタクシーを優先して選んでくれることもあります。安定して稼ぐなら、お客様への気配りも大切です。
- 自己管理ができる人
自己管理ができるのも、稼げる方の特徴です。歩合制なので、もし病気で休めば、その日の収入は0円になるからです。安定して稼ぐなら、健康第一が大切。
それ以外にも、勤務中にいつ休憩を取るかもコントロールしなければいけません。運転は集中力を使うので、眼や肩が疲れやすいです。疲れている状態で運転していると、事故に遭う確率が上がります。稼ぎたい気持ちをグッと抑えて、休む時は休むよう自己管理するのも大事なことです。
悪い日の対処法
タクシードライバーをやっていると、稼ぎが悪い日は必ず来ます。そういった時の対処法は以下の4つです。
- こまめに休憩をとって考える
お客様が見つかるまで移動するのもいいですが、一旦休憩を取るのも大事です。変に焦ってお客様を探すより、しっかり休憩を取ってフレッシュな状態で考える方が、アイデアが浮かびやすいでしょう。
- ロング狙いをあきらめる
稼ぎが悪いと、割がいいロングのお客様を狙いをしがち。ですが、ロングかショートかはお客様が乗ってくれるまでわかりません。なので、ロング狙いはあきらめて、乗りたい人がいたら積極的に乗せるようにしましょう。
- 地域の情報を蓄える
イベントなどが重なっているのが原因で、集客が悪いことはよくあります。こういう情報の逃さないために、地域の情報を蓄えておきましょう。原因がわかれば、次はどんな手を打てば良いか考えやすくなるのでおすすめです。
- 待機場所を変える
待機場所が悪いと、お客様は集まってきません。思い切って待機場所を変えてみるのも対処法の一つ。こういった場合に備えて、穴場スポットは数ヶ所ストックしておきましょう。
デメリットその2【事故のリスクがあることも】
運転には事故のリスクは付きものです。特にタクシードライバーの場合、長時間運転し続けるため、眼や体が疲れ切ってしまいます。判断力も鈍るので、事故に起こしやすくなるので要注意。
事故を起こせば、怪我をしてしまったり、免許停止になることも。タクシー会社からの評価も下がるので、良いことは一つもありません。こういったリスクがあるため、タクシードライバーは、安全運転に細心の注意を払わなければいけません。
事故のリスク
事故を完全に防ぐのは至難の業ですが、リスクを限りなく低くするのは日々の心がけで可能です。タクシードライバーとして生活するなら以下の3点を心がけましょう
- 100点の運転を心がける
事故のリスクを下げるなら、100点満点の運転を心がけましょう。速度はもちろん、ブレーキのかけ方、車間距離など基礎的な部分をしっかり押さえて安全運転をすれば、事故のリスクは限りなく下がります。ただ、焦ってしまうと運転が雑になってしまうので、まずは、道をしっかり覚えて余裕を持つことから始めてください。
- 無茶な運転はしない
無茶な運転をすれば、事故のリスクは格段に跳ね上がります。たとえ急いでいても、安全運転は忘れてはいけません。事故を起こせば、お客様にも怪我をさせてしまうかもしれません。
- 適度に休憩を挟む
長時間運転をしていると、徐々に判断力が下がり、眼前疲労で視界が悪くなってしまいます。その状態で運転し続けていると、いつか事故が起きます。少しでも疲れを感じたら、適度な休憩を取ってください。
以上となっています。これらを守っていても、ふとした油断で事故に遭うこともあります。そんな時は保険を利用しましょう。しっかり道路交通法を守っていれば過失の割合が低くなるので、最小限の被害で済むかもしれません。
交通違反に注意
交通ルールはしっかり守ってください。事故の多くは、無理な運転によって起こっています。事故をする時はこちらに、何か落ち度があることがほとんどです。少しでも事故のリスクを下げるために、交通ルールを厳守し、安全運転を心がけましょう
デメリットその3【対人トラブルがあることも】
いろんな方がタクシーを利用します。ほとんどが普通のお客様ですが、中には難癖を付けたり、ストレスをぶつけて来たりするお客様もいます。対人トラブルも珍しくありません。
さらに、密室でのトラブルになるので、一人で対処しなければいけないのもデメリットです。タクシードライバーとして働くなら、トラブル対応も心得ておきましょう。
タクシードライバーはイメージが悪い?
現に態度が悪い運転手がいることから、しばしばタクシードライバーはイメージが悪いと言われます。中には、悪質な駕籠屋を指す「雲助(くもすけ)」を流用して、タクシードライバーを悪く言う方も。そういった背景があるため、タクシードライバーは比較的トラブルに遭いやすいです。
お客とのトラブル
タクシードライバーとして働くなら、対人トラブルは避けて通れません。加えて、誰も助けてくれないので、一人で対処することになります。そこで、この項目ではお客様とのトラブル事例と対処法を紹介します。
- 難癖を付けて運賃を出し渋る客
目的地に到着した後、道が間違っていた、遠回りした、など難癖を付けて運賃を出し渋る客がよくいます。大声で怒鳴り散らすこともあり、対処に困るケースも多いです。さらに、値引きを要求してくるので非常に厄介。そういった場合でも、毅然とした態度で対応しましょう。でなければ、丸め込まれてしまいます。交渉には耳を貸さないよう注意してください。
- ストレスを発散する客
接客態度などに難癖を付けて、ストレスを発散する客もいます。こういった場合は、グッとこらえて堪えるしかありません。この時、言い返さないようにしましょう。もっとトラブルが長引いてしまうかもしれないです。
- 泥酔している客
泥酔している客にも要注意です。ほとんど意識がなかったり、車内で吐かれたりする方も多いです。そういった場合に備えて、袋を用意する、行き先がハッキリするまで発信しない、など対策を考えておきましょう。
- 暴力を振るう客
助手席を蹴り飛ばす客が稀にいます。特に水商売系の方に多いそうです。その場で注意できれば良いのですが、怖い場合は静観しておきましょう。もし座席が破損していれば、警察に報告してください。
デメリットその4【飲酒が出来ない場合がある】
タクシードライバーになると、飲酒ができない場合があります。タクシー会社は飲酒に厳しく、深酒なんてもってのほかです。禁止ではありませんが、他人の命を預かっている以上、業務に支障が出るほど飲むのはNGです。
禁酒する人もいる
タクシーは飲酒に厳しいです。出勤前には必ずアルコール検知器でチェックし、基準をオーバーしていれば、その日は欠勤扱いになります。歩合制なので、欠勤は非常に痛手・・・。出勤前はもちろん、その他の日でもうかうかとお酒を飲んでいられませんよね。こういった厳しさから、禁酒を決意する人もいます。命を預かっている以上、お客様の安全のためしょうがないです。
前日は控えなければいけない
わざわざ禁酒する必要はありませんが、出勤の前日はお酒を控えましょう。それでも付き合いなどで飲まなければいけない時もあると思います。その場合は、お酒が抜ける時間から逆算して飲酒することを勧めます。なお、お酒が抜ける時間は以下の通り。
■成人男性(68kg)のアルコールが抜ける時間
- 缶ビール、缶チューハイ(350ml)・・・約2時間
- 日本酒(1合 180ml)・・・3時間
- ワイン(120ml)・・・3時間
量が増えるごとに抜ける時間は長くなります。出勤前日にお酒を飲む方は、上記の時間から逆算して嗜む程度で抑えましょう
また、お酒を飲む場合、二日酔いには要注意です。たとえお酒が抜けていても、体調不良では運転に集中できません。下記を参考に、二日酔いの予防も心がけましょう。
■二日酔い予防
- 水分補給をして脱水症状を防ぐ
- チーズやお肉を飲酒前に摂取してアルコールの吸収を抑える
タクシードライバーならお酒は翌日に残さず、二日酔いもしっかり予防しましょう!
デメリットその5【拘束時間が長いことも】
拘束時間が長いのもタクシードライバーのデメリットです。短時間で働きたい方には向いていません。ただ、タクシードライバー1本でガッツリ稼ぐのにはピッタリです。具体的にどれだけ勤務時間が長いのかは、次の項目で解説します。
1日の勤務時間が長い
1日の勤務時間はタクシー会社によって異なりますが、平均12時間以上であることがザラ。仕事中は、休憩中を除いて運転しなければならず、体力的にかなりキツイです。ただ、その分多く稼げるので、ガッツリ働いて給与を増やしたい方にはピッタリ。また、夜勤明けは明け番(1日休み)になるのも特徴です。
業務形態によって変動する
タクシードライバーは業務形態が分かれており、働き方によっては勤務時間が大きく変わります。代表的な勤務形態は以下の通り。
- 昼日勤
昼日勤は、基本的にサラリーマンと同じ勤務形態です。勤務時間は朝7?8時からとなっており、休憩は1時間と設定されています。夜勤がないため、比較的働きやすいのが魅力です。
- 夜日勤
夜日勤とは、昼日勤とは真逆の勤務形態です。夜日勤は料金が割増になるため、稼ぎやすいのが魅力。ガッツリ稼ぐなら夜日勤がおすすめです。
- 隔日勤務
隔日勤務は24時間働いて、24時間休む、という変則的な勤務形態です。具体的には勤務時間は20時間で休憩が3時間ほどとなっています。タクシードライバーでは主流なので、基本的にはこの働き方になります。
勤務形態は自分で選べる会社もあります。事前に調べておくか、面接を受ける時に聞いてみると良いでしょう。
タクシードライバーのメリット
ここまでデメリットを紹介しましたが、タクシードライバーにはメリットもたくさんあります。どちらも比べてみて、タクシードライバーになるか検討してみましょう。
自由が多い
自由の多さが、タクシードライバーのメリットです。どこに行ってもいいし、何時に帰ってもOK。調子が悪い日は、自分の判断で範囲を広げてお客様を探すのも問題ありません。会社によっては何時に帰っても大丈夫なので、勤務時間も自由です。早すぎると早退届が必要な場合がありますが、ここまで自由なのは嬉しいですね。
その代わりに自己管理が必要です。サボろうと思えばいくらでもサボれますが、その分収入も減ります。自分をコントロールして、きっちり稼ぎましょう。
社内の人間関係がほぼない
基本タクシーの中にいるため、社内の人間関係はほぼありません。ハラスメントもないので、社内ストレスをあまり感じないです。人間関係を築くのが苦手な方でも仕事しやすいのは嬉しいところ。ただ、一人の時間が多いため孤独感はやや強いです。
技術があれば稼げる
経験や技術があればしっかり稼げるのは、タクシードライバーの醍醐味。接客技術や運転技術、地域に関する知識があれば大丈夫です。誰でも時間とお金が自由に手に入れられるチャンスがあります!
<h3>休みを自分で決められる
勤務形態を自分で選べるので、自由にスケジュールを決められます。なので、丸一日働いて、次の日はガッツリ休むということも可能。あなたに合った働き方を実現できるのも、タクシードライバーの魅力です。
タクシードライバーのやりがい
タクシードライバーのやりがいはどんなところにあるのでしょうか。やりがいなくお金を稼ぐより、やりがいを見つけて楽しみながら仕事がしたい方も多いです。そこで今回は、タクシードライバーのやりがいとして多く挙げられている声を2つ紹介します。
自分らしい働き方を見つけられる
タクシードライバーは、働き方を自由に選べます。1日中働いて、1日ガッツリ休むのも良いですし、夜勤の稼ぎ時にたくさん働いて休みを多めに取る、という働き方も可能です。自由な時間を使って副業を始めるのも良いですね。一つの仕事に集中するより、二足のわらじの方が性に合っているかもしれません。
時間に融通が聞くので、自分らしい働き方を模索しながら仕事できて、働くのが楽しく感じることも。この自由さはタクシードライバーのやりがい一つですね。
会社の人間関係から開放される
タクシードライバーになると、仕事中は基本一人です。過度な人間関係、上下関係はありません。周りの人とも適度な距離を置いて接することができ、会社の人間関係から開放されます。
これまで人間関係で苦しんできた方でも、「働きやすい」と思える環境で仕事できるのもやりがいとなっています。
会社によって待遇は異なる
タクシー会社によって、タクシードライバーの待遇は異なります。タクシードライバーとして活躍するなら、会社選びも重要。同じぐらい働いているのに、タクシー会社によっては平均年収に差が出ることもあります。なるべく良い会社を見極めましょう。
会社によって離職率は変動する
不満が多い会社は離職率が高くなります。せっかくタクシー業界に転職したのに、また転職活動をしなければいけなくなるのは嫌ですよね。自分に合ったタクシー会社を見つめるには、「良い会社」と「悪い会社」を見極めなければいけません。大きく分けてタクシー会社は2種類あります。
- ドライバーをお金稼ぎの道具としか思っていない会社
- ドライバーのことを考えて守ってくれる会社
もちろん後者が良い会社です。サポートが手厚く、会社自体の評価が高いのが特徴。逆に、悪い会社はサポートがほとんどなく、会社の評価も低いです。こういった違いをエントリーする前に見つけて、良い会社に巡り会いましょう。
会社選びは慎重に
タクシー会社によっては第二種免許を取らせてくれる場所もあります。このように手厚くサポートしてくれる会社はありがたいですね。さらに、こういうところには、ファンが多いです。
これだけでも社員教員が行き渡っており、タクシードライバー自身も誠意を持って仕事をしているのがわかりますね。世間からの評価も参考にして、会社選びは慎重に行いましょう。
まとめ
タクシードライバーデメリットをおさらいします。
- 歩合制なので給与が不安定
- 事故のリスクがある
- 対人トラブルがある
- 飲酒ができないことも
- 拘束時間が長い
タクシードライバーである以上、これらのデメリットは付いてきます。しかし、その分自由が多かったり、頑張り次第で多く稼げたり、とメリットもさまざま。興味がある方は、思い切ってタクシー業界に飛び込んで欲しいのですが、会社選びは慎重にしましょう。中には社員を雑に扱う悪いタクシー会社もあります。サポートの手厚さや世間の評価を参考に、優良会社でタクシードライバーを始めてみませんか?