「業務委託に興味はあるけれど、具体的にどういう形態で仕事をするのかまでは知らない…」
「タクシードライバーで業務委託を受けることはできるの?」
このような疑問をお持ちの方のために、業務委託の働き方とタクシードライバーの業務委託はあるのかについて解説します。
業務委託とは?
まず、業務委託はどういった形態の仕事なのかをみていきましょう。
業務委託とは、企業と対等な関係で仕事を依頼される形態です。そのため、業務委託を受注する際には契約書などの締結が必要となります。
また業務委託には、仕事の責任範囲によって大きく分けて2つの契約形態があります。1つ目は「請負契約」といい、仕事を最後まで完成させる義務を負います。2つ目は「委任契約」であり、仕事をするという行為だけを求められます。
つまり「請負契約」は結果を求められますが、「委任契約」は結果はまでは求められません。
どちらを選択するかは、双方の話し合いや条件によって変わります。
業務委託で働くメリットとデメリットは?
業務委託で働くことのメリットとデメリットを知っておきましょう。
メリットは主に3つあります。
・自分のペースで仕事ができる
・働いた分だけ報酬に直結する
・業務以外の部分で企業から制約を受けない
デメリットも同じく3つ程度あります。
・業務を遂行する上での全責任を自分が負わなければいけない
・会社員とは違い労働法が適用されない
・企業との交渉や確定申告などの税務処理を自分でしなくてはいけない
メリットとデメリットの両方を知った上で、業務委託で働く選択をすることが大切です。
タクシードライバーの業務委託ってある?
さて、タクシードライバーに業務委託はあるのでしょうか?
結論からいうと、一般的なタクシードライバーに業務委託はありません。
業務委託で働けるドライバーは、配送や運転代行、介護タクシーなどの業種です。
タクシードライバーは、タクシー会社に雇用されて仕事をするか、個人タクシー事業者になるかのいずれかを選ぶことになります。
しかし雇用される場合は、雇用されるタクシー会社と雇用契約を結ぶのが一般的です。また個人タクシー事業者として働く場合は個人事業主となることから、業務委託と無関係です。
まとめ
業務委託は、時間や会社に縛られることなく、頑張った分だけ収入になるメリットがあります。その半面、責任は重く、自分でしなくてはいけない業務範囲が広い点や、法的な補償がないというデメリットがあります。
ただし、一般的なタクシードライバーには業務委託で働く形態がないため、タクシー会社に雇用されて働くか、個人タクシー事業者として働くかの選択が必要です。