現在、さまざまなタクシー配車専用アプリが普及しています。
タクシー=『街中で拾うもの』『タクシー乗り場で乗車するもの』『電話で配車するもの』
それらに対抗する形で登場した『タクシー配車専用アプリ』は、現代人のストレスに対しても比較的緩和された発明だったのではないでしょうか。
このデジタル化の波が止まらない時代において、我々人間は何かとスマートフォンという「手のひら」で何でもできる機械に…味をしめてしまったような気がします。
ここでは、そのタクシー配車専用アプリの中から中国のライドシェア大手の「滴滴出行」が運営する「DiDiタクシー」をピックアップして、迎車料金をはじめとする料金体系について解説していきます。
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タクシー配車アプリDiDiとは?
DiDiは、中国の「滴滴出行」社が運営する世界最大手のライドシェアサービスを展開する企業です。
日本ではスマートフォンのアプリからタクシーの配車依頼ができる「タクシー配車専用アプリ」として2018年に関西エリアのサービス展開を開始。
日本国内においてはソフトバンク社が50%出資を行い「DiDiモビリティジャパン」の法人名で運営しております。
現在では関西圏に限らず、全国各地で利用できるようになっています。
DiDiのメリットとは?
タクシー配車アプリも乱立しており、サービスそのものの目的は同じですが、特化した部分が違ったり、あるいはお客様によって操作方法などの使い勝手の好みが分かれたりするものです。
ここでは、DiDiでタクシーを呼ぶメリットを挙げています。
アプリから配車依頼可能
タクシーの配車と言えば、地域のタクシー会社の配車窓口もしくは、無線配車依頼センターなどに電話で連絡し「自宅に来てもらう」もしくは「大型スーパーや病院などに設置されている呼び出し専用電話を使う」といったことが従来の方法でした。
しかし、DiDiのタクシー配車アプリであれば手のひらで簡単に配車依頼が可能です。
電話での配車時に時折ある「繋がらない」「確認に時間がかかる」といったストレスも軽減されます。
ネット決済
DiDiの大きな特徴として「ネット決済」に対応していることが挙げられます。
昨今はコロナ禍の影響が追い風となり、キャッシュレス化が急速に進んでおります。
DiDiでも事前に支払い方法を登録しておくことで、降車時における支払いの手間を省略することができます。各種クレジットカード払い、PayPay決済、現金払いが可能です。
DiDiのデメリットとは?
アプリでタクシーを呼ぶには様々なメリットがある反面、デメリットも存在します。
適格なサービスとは言えど、100%すべてのユーザーのニーズに応えるアプリはDiDiに限らず存在しません。
ここでは、DiDiでタクシーを呼ぶデメリットを挙げています。
サービス内容に地域差あり
一部の地域では、DiDiの「事前確定運賃制度」が未導入の場合や、通常のタクシー車両以外の車種を指定できない場合があります。
例えば普段「都心部でDiDiを使い慣れているよ」というお客様が、地方で利用する際に「同様のサービスをDiDiで利用できる」という考えで利用してしまうと、同じサービスが利用できないというケースが発生しますので注意が必要です。
地方でDiDiのタクシー配車アプリを利用する際は、サービス対応エリアを確認することをお勧めします。
配車されない?
DiDiを利用する際は、タクシーアプリから配車を行ったのち、交通状況などのやむなき事情により長時間待たされてしまうことがあります。
また、場合によっては交通状況を鑑みてタクシードライバー側から配車キャンセルとなることもあるそうです。
国内でのDiDiに参画するタクシー会社や地域が今後広がれば、このような件は間違いなく解消されていくことでしょう。但し、現時点ではお客様としては「配車したのにタクシーが来てくれない」となると普通はあり得ない話です。デメリットとしてはかなり大きな影響を及ぼします。
DiDiでタクシーを予約する手順
お手持ちのスマートフォンアプリからDiDiのタクシー配車アプリをインストールしましょう。
DiDiのタクシー配車アプリは初めて利用する方でも簡単に利用することが可能です。
以下の手順で進めていきましょう。
検索バーから目的地を指定
DiDiのタクシー配車アプリを起動→検索バーから目的地を指定します。
「今すぐ出発」を押してみましょう
※注意)…予約ではありますがタップする場所が「今すぐ出発」という名前なのでご注意ください。
予約時間を指定し「確認」ボタン!
予約時間の制定は「最短30分後」から「2日後の現在時刻」まで、10分区切りで配車予約が可能です。
「一般タクシーを予約する」ボタン!
目的地と乗車地・乗車時刻を選択できたら、「一般タクシーを予約する」ボタンを押しましょう。
これで配車依頼は完了です。
あとはタクシーが乗車地に到着するまで待ちましょう。
ピンで乗車位置を指定し「注文する」ボタン!
初めての方はなかなか操作に戸惑うと思いますが、乗車位置はくれぐれもしっかり確認。
ピン(乗車位置)をきちんと固定された場所に置き、それから注文=配車をしましょう。
予約完了!
以上で予約のオーダーは完了となります。
※注意事項としまして、タクシードライバーが予約注文を受付して5分経過後のキャンセルには別途キャンセル料金(720円)が発生しますのでご注意くださいませ。
受付完了の連絡→タクシー乗車
予約のオーダーはしっかり完了しました。
このあとは、タクシードライバーより配車確定の通知がSMS宛に連絡が参りますのでお待ちください。
※配車OKの場合は、予約時間までに指定した乗車場所へ向かいましょう。
なお、配車NGとなってしまった場合もSMSを通じて連絡が来ます。
当然ながらそのような場合は再度配車依頼をかけなければなりません。
DiDiの場合は、「予約完了」で配車確定とはいかず、「配車確定」で初めて注文が完了となりますのでご注意ください。
その後は通常通りタクシーに乗車し、アプリ決済でお支払いすれば完了です。
また、DiDiには初回限定1,000円オフのクーポンを利用することでお得にタクシーに乗車することが可能です。その際、クーポンの利用条件として「アプリ決済」が必須となりますので、お手持ちのクレジットカードの登録をお忘れなく!
DiDiタクシーではキャンペーンも利用できる
DiDiでは、節目節目で顧客獲得へ向けて様々なキャンペーンを行っております。
直近では現在継続中の「※DiDi Special 毎回30%オフキャンペーン」を2022年2月17日から時間帯によって割引率の変動を敢行。(※DiDiが運営する「ハイヤーを呼べるお得な配車アプリ」)
変更後は、タクシー配車の注文数が多い時間帯に限り、需給バランスに応じて割引率が5%~最大30%の幅で変動します。これに伴ってキャンペーン名称を「DiDi Special 毎回最大30%オフキャンペーン」へ変更することになりました。
今のところ本キャンペーンは通例で実施する予定です、一般のタクシーよりも安く、アルファードなどのハイヤーで見かけるハイクラスな車両に乗車することができます。
didi タクシーで予約!気になる迎車料金は?
通常のタクシー配車アプリど同様、DiDiのタクシー配車アプリを利用すると『迎車料金』がかかります。
では、実際にDiDiはいくらかかるのでしょうか。
DiDiタクシーの対応エリア
DiDiタクシーの対応エリアは、2019年7月19日現在で、北海道・宮城県・東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・福岡県・沖縄県の14エリアで形成されております。
3年前は関西を中心とした6都市のみでの展開だった対応エリアが、現在では2倍以上に増加しております。
DiDiでは、日本国内発足当初では、中国からの観光客が特に多い大阪、京都、兵庫の関西3都市圏で展開していました。
東京都も以前は首都圏の23区・武蔵野三鷹地区のみでしたが、現在は小金井市・国分寺市・国立市・立川市・府中市・調布市・狛江市と当初と比べ大きくエリアが拡大しました。
また、DiDiではタクシーが配車依頼をした人の元へ向かう際にかかる料金である「迎車料金」が発生します。迎車料金は、エリアのタクシー会社ごとに異なるのでチェックしておいてください。
※但し「予約機能は東京のみで利用可能」ですのでくれぐれもご注意くださいませ。
DiDiタクシーの迎車料金
無料で利用できるDiDiアプリでは、タクシーの乗車前に概算料金の表示が可能です。
しかし、実際にはそこに前述の迎車料金がかかるため、アプリの概算金額だけを見ていると、降車時の請求金額が、数百円上乗せされて驚いてしまうことがあるかもしれません。
配車時には、運賃とは別にこの迎車料金がかかることを覚えておきましょう。
迎車料金は、大抵の場合300~400円前後です。利用したタクシー会社によって迎車料金は異なりますし、会社によってはかからない場合もあります。
DiDiタクシーアプリ利用の注意点
DiDiのタクシー配車アプリを使って配車する際の注意点があります。
・配車まで長時間待たされる場合がある。
・渋滞などいった交通状況が混雑している場合にドライバー側から配車依頼をキャンセルにされるケースもある。
・都心部以外は「事前確定運賃」が未導入の地域もある
などなど、しっかりとポイントを押さえて利用していきたいサービスではありますが、初回クーポンなど、魅力が多いのもDiDiの特徴です。
利用可能エリアが縮小
DiDiでは、2018年の日本法人発足以降、サービスの拡大を進めておりました。
しかしながら、業績の悪化に伴いサービスの縮小を敢行。2020年7月より全国11県でサービスを停止いたしました。
タクシー配車アプリ利用料の導入だけでなく、対応エリアの縮小が拍車をかける形となっているため、今後もサービス展開は縮小傾向の可能性があります。
DiDiタクシーのキャンセル料
DiDiタクシーでは、どのような場合にキャンセル料が発生するのでしょうか。ここでは、DiDiタクシーのキャンセル料の仕組みについて解説していきます。
キャンセル料が発生する場合
DiDiタクシーで配車を決定した後にキャンセルするときは、「注文履歴」をタップしキャンセルしたい配車を選びます。そこから「注文をキャンセル」をタップすれば配車をキャンセルできます。
キャンセル料が発生するのは、「配車の受付後に1分以上が経過したとき」および「ドライバーが時間に遅れずに目的地に到着したとき」です。つまり、利用者側の都合でやむなくキャンセルする場合はキャンセル料が発生すると考えればいいでしょう。
また、出発直前に予約がキャンセルされた場合は、720円のキャンセル料がかかります。
キャンセル料が発生しない場合
予約時点で表示された到着時刻よりもドライバーの到着が遅れた場合は、タクシー会社側の都合なのでキャンセル料は発生しません。
また、前述したように、配車の受付後が1分以上経過したときにキャンセルをすると、キャンセル料は発生しますが、1分以内であればキャンセル料は無効となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
DiDiタクシーは、北海道・宮城県・東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・福岡県・沖縄県の14都道府県で配車が可能なアプリです。
タクシー配車の際には、運賃とは別に迎車料金がかかります。
また「配車の受付後に1分以上が経過したとき」および「ドライバーが時間に遅れずに目的地に到着したとき」はキャンセル料がかかります。
予約時点で表示された到着時刻よりもドライバーの到着が遅れた場合、キャンセル料はかかりません。
タクシー配車アプリは数多登場する中で、利用方法や注意点などをよく吟味して利用することは大切です。