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神奈川県のタクシー営業区域は?営業区域のルールも説明[2022年6月22日更新]

タクシーには営業区域という概念が存在し、営業区域を越えてお客さんを乗車させることはできません。神奈川県においてもタクシー営業区域が設定されています。

神奈川県内も広うございます。やはりどこでも営業できるわけではありませんので、ご自身がタクシードライバーとして配属した際に、どのエリアで営業が可能なのかは把握しておくことが重要です。

神奈川県のタクシー営業区域は?

ここからは、神奈川県のタクシー営業区域についてご紹介していきます。

神奈川県の4つのタクシー営業区域

神奈川では現在以下の4つのタクシー営業区域に分類されています。

京浜交通圏

神奈川県内の主要地域である「横浜市」「川崎市」を中心とした京浜交通圏エリアは、首都圏に直結した地域で多くのお客様がご利用になります。

丘陵地帯が広がり、そこに集合住宅や団地がひっきりなしに建設されているため、タクシーの需要が非常に高いエリアとなっているのも特徴でと言えましょう。

また、隣接の「横須賀市」「三浦市」も京浜交通圏となります。

▼京浜交通圏

  1. 横浜市…鶴見区・神奈川区・南区・港南区・保土ケ谷区・旭区・磯子区・港北区・緑区・青葉区
    都筑区・戸塚区・栄区・泉区・瀬谷区
    【主要駅:横浜駅、関内駅、桜木町駅、戸塚駅、日吉駅、上大岡駅など】
  2. 川崎市…川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区・麻生区
    【主要駅:川崎駅、武蔵小杉駅、溝の口駅、登戸駅など】
  3. 横須賀市【主要駅:横須賀中央駅/汐入駅など】
  4. 三浦市【主要駅:三浦海岸駅/三崎口駅】

※原則として京浜交通圏エリア内であれば、どこで営業しても問題はありません。
しかし東京特別区とは違って流し営業が主体ではなく、「タクシー事業所近隣に無線配車が飛ぶ」ため、必然的にタクシードライバーの営業エリアはタクシー営業所近隣となります。

北斗タクシー株式会社(本社営業所)

県央交通圏

今や東京都心からも1時間足らずで到着し、すっかりベッドタウンとして定着した地域が県央交通圏です。

エリア内の「厚木市」は近年住みたい街のトップ10入りを果たし、「海老名市」は相鉄線の都心相互乗り入れの効果もあり近年地価上昇地域となっております。
そして各線とも終着駅や起点駅があるため、タクシーの利用が多い場所でもあります。

また、東名高速道路と圏央道の整備で「愛川町」の工業団地からの配車用命も多く、昔から離職率も低い穴場エリアとしても県央交通圏は人気です。

▼県央交通圏

  1. 相模原市…南区・中央区・西区
    【主要駅:相模大野駅、淵野辺駅、JR相模原駅、橋本駅など】
  2. 海老名市【主要駅:海老名駅】
  3. 綾瀬市
  4. 藤沢市【主要駅:藤沢駅、湘南台駅など】
  5. 平塚市【主要駅:平塚駅など】
  6. 茅ヶ崎市【主要駅:茅ヶ崎駅など】
  7. 伊勢原市【主要駅:伊勢原駅など】
  8. 秦野市【主要駅:秦野駅など】
  9. 大和市【主要駅:大和駅、中央林間駅など】
  10. 座間市【主要駅:相武台前駅など】
  11. 厚木市【主要駅:本厚木駅など】
  12. 愛川町
  13. 寒川町【主要駅:寒川駅など】
  14. 大磯町【主要駅:大磯駅】
  15. 二宮町【主要駅:二宮駅】
  16. 清川村
フジ交通株式会社

湘南交通圏

神奈川県内きっての名勝地、そして全国レベルの観光地を有するのが「湘南交通圏」のタクシー営業エリアです。

平日は主に近隣住民の足として、海岸沿いだけでなく、小高い丘にそびえる湘南の住宅街を公共施設から駅・タクシー事業所へのピストンで忙しく営業が可能です。

鎌倉市はJR根岸線の終着駅で、東海道線、上野東京ライン、湘南新宿ライン、横須賀線が行き来する大船駅もエリアです。(厳密に言うと笠間口のみ横浜市エリアになります。)

そして観光タクシーを利用するお客様も多く、週末は鎌倉、葉山、逗子へ送迎が事欠きません。
またどうしても週末は道路が混雑するため、タクシーを利用されたお客様には近道をしてあげると喜ばれる地域でもあります。

▼湘南交通圏

  1. 鎌倉市【主要駅:大船駅、鎌倉駅など】
  2. 逗子市【主要駅:逗子駅、逗子・葉山駅など】
  3. 葉山町

 

大船中央交通株式会社(本社営業所)

小田原交通圏

湘南交通圏同様、神奈川県内の名勝地、そして全国レベルの観光地を有するのが「湘南交通圏」のタクシー営業エリアです。

湘南交通圏の鎌倉エリア同様、小田原交通圏の箱根エリアはインバウンド需要が非常に高いエリアですので、英会話などの語学堪能な方は非常に活躍が期待できる地域でもあります。(もちろん必須ではありません。)
神奈川県内最南端エリアとなりますので、場所によっては隣県の静岡県へ送迎を行う場合もあります。

▼小田原交通圏

  1. 小田原市【主要駅:小田原駅、鴨宮駅など】
  2. 大井町【主要駅:相模金子駅など】
  3. 松田町【主要駅:新松田駅など】
  4. 開成町【主要駅:開成駅など】
  5. 南足柄市【主要駅:大雄山駅など】
  6. 山北町【主要駅:山北駅など】
  7. 湯河原町【主要駅:湯河原駅】
  8. 箱根町【主要駅:箱根湯本駅・強羅駅】
  9. 真鶴町【主要駅:真鶴駅】

以上のように分類されており、この営業区域に沿った形でタクシーを営業しなければいけない決まりになっています。

タクシー営業区域の変更に注意!

タクシー営業区域は、市町村の統廃合や区域の見直しが行われると変更されるので、注意が必要です。

実際に神奈川県では、平成25年に中井町が小田原交通圏から県央交通圏に変更されています。
また、相模原市緑区の一部地域「旧津久井町・旧相模湖町・旧城山町・旧藤野町区域」は「津久井交通圏として単独の営業エリアとして存在しております。

また、タクシー営業区域の変更とともに運賃の適応にも注意が必要です。京浜交通圏は京浜地区運賃、県央交通圏・湘南交通圏は相模・鎌倉地区運賃、小田原交通圏は小田原地区運賃が適応されます。

神奈川県のタクシー営業区域は大きく分けて5区域に区切られます。(順不同)

京浜交通圏
【初乗1.2キロ】
【加算時100円】
初乗普通車:500円/初乗大型:530円/初乗特大:560円
加算普通車:【264キロ】/加算大型:【249キロ】/初乗特大:【235キロ】
県央交通圏
【初乗1.2キロ】
【加算時100円】
初乗普通車:500円/初乗大型:530円/初乗特大:560円
加算普通車:【272キロ】/加算大型:【256キロ】/初乗特大:【242キロ】
湘南交通圏
【初乗1.2キロ】
【加算時100円】
初乗普通車:500円/初乗大型:530円/初乗特大:560円
加算普通車:【272キロ】/加算大型:【256キロ】/初乗特大:【242キロ】
小田原交通圏
【初乗1.314キロ】
【加算時90円】
初乗普通車:600円/初乗大型:650円/初乗特大:690円
加算普通車:【243キロ】/加算大型:【227キロ】/初乗特大:【212キロ】

タクシー会社によっては別の運賃料金設定をしていますのでご注意ください。

タクシー営業区域のルールとは?

タクシー営業区域は、道路運送法という法律に基づいて地域ごとに指定されています。

ここからは、タクシー営業区域のルールをご紹介していきます。

タクシー営業区域は法律で決まっている


タクシーの営業区域は都道府県ごとに決まっており、道路運送法の規定では所属する営業所の区域外では営業できないことになっています。

ちなみに、乗車地もしくは降車地のどちらかが区域内であれば問題ありません。しかし、長距離のお客さんを乗せるときには注意しましょう。

タクシードライバーはルール厳守が基本

タクシードライバーは営業区域を厳守することが基本です。

万が一、区域外の営業には重い処分があり、乗務員資格の停止の可能性があります。

また、不正防止のために常務記録の備え付けが義務付けられていますし、GPSを利用して確認も行われているため不正は厳禁です。近年では事故時の対応で重要なエビデンスとして、車内防犯カメラの搭載が率が格段に上がり、犯罪防止の観点だけでなく、不正防止にも役立っております。

このように、タクシードライバーに転職するなら自分の営業区域を熟知しておく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここまでで、神奈川のタクシー営業区域をご紹介しました。
タクシードライバーに転職するなら、営業区域はしっかり把握しておかないといけません。

しっかり営業区域を勉強して、タクシードライバーとして活躍してみてはいかがでしょうか。
これは神奈川県のタクシードライバーになる上で、皆さんの身を守ることにも繋がりますし、京浜地区においては「地理試験」にも大いに役立ちます。

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