タクシー運転手を手に職にしたい場合、必要な資格などはあるのか、年収や勤務形態はどういうものなのか、また将来性があるのか気になる人が多いと思います。この記事では、タクシー運転手がどういう業務内容なのか説明していきたいと思います。
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タクシー運転手になるまでに必要なこと
タクシー運転手になるまでに必要なことを説明していきます。
資格を取得
タクシーを運転するためには「普通自動車第二種免許」が必要です。この免許を取得できる条件としてまず免許交付後3年以上の期間の経過が必要になりますが、タクシー会社に入社する時点で求められるケースはあまりなく、入社後に会社負担で取得できます。
最近では多くのタクシー会社が二種免許取得支援制度を設けています。
健康状態
タクシー運転手にとって健康状態はまさに生命線といっても過言ではありません。タクシー運転手に入社する際に提出する健康診断の項目をあげていきます。
・身長、体重、視力、聴力
・血圧検査
・貧血検査
・胸部X線検査、喀痰検査
・肝臓機能の検査
・心電図
・尿検査
・血中脂質検査
・血糖検査
一般的なサラリーマンの健康診断の必須項目とあまり変わりませんが、この中で重要なのが運転中に大きな事故につながるような脳出血などの脳血管疾患や心臓疾患に関する検査で異常がないかどうかです。
お客様の命を預かるのがタクシー運転手の務めです。健康状態に全く問題がなければ採用率が高くなります。
タクシー運転手の年収・勤務形態
次にタクシー運転手の年収や、勤務形態について説明していきます。
給料は歩合制
タクシー運転手の給料は基本的に歩合制です。売上金額の60%程度が手元に入ってくる仕組みになっているため、月によって収入額が変わっていきます。
平均年収は300万円程度といわれていますが、人によって大きな差があります。
個人タクシーの運転手だと稼いだ分の金額をそのまま得ることができます。車代やガソリン代は自己負担ですが、たくさん売り上げることができれば、会社で働くよりも収入は大きく上がります。
勤務形態
タクシーは24時間関係なく営業しているため、運転手の勤務形態は特殊体系です。
朝8時~夜中2時頃まで働く「隔日勤務」という体系が一般的です。また休憩時間は3時間取ることができ、お客様が見つからないときは自動的に休憩のような状態になります。
出勤日の拘束時間は長いですが、深夜に勤務が終わった後は丸1日休むことができます。
また、1ヵ月の乗車上限期間が決められているため、休日は月に17日~18日ほどあるのです。
一部のタクシー会社では昼間だけ、夜間だけという勤務体系を採用していますが、基本的には朝から夜中で働く勤務体系です。
さらに個人タクシーの場合だと、勤務時間も休日も自由に決めることができます。
タクシー運転手の将来性
タクシー運転手に将来性があるのか、今後の見通しについて説明していきます。
状況の変化
現在、都市部において電車やバスの利用性が高くなっており、日本の人口が年々減少しているためタクシー業界は明るいとはいえないかもしれません。
しかし、訪日外国人や高齢者の送迎といった新たな需要も見込まれており、これから新しい市場づくりが行われていく可能性も考えられます。
まとめ
タクシー運転手は運転免許があり、健康であれば誰でもなれる職業だと思います。
しかしながら、運転技術や地理の知識、お客様に対するマナーや気づかいも必要なため地道な努力と前向きな姿勢が大切になるでしょう。