タクシーで大阪市内を移動することはよくある光景です。ですが、高速などを利用した長距離利用となると、利用したことがある人は少ないのではないでしょうか。
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大阪では長距離を移動すればするほどお得って本当?
大阪には、長距離を移動すればするほどお得になる独特の割引制度があります。そんな独特の制度がどのようなものか、長距離とは逆の短距離客はタクシー運転手にどう思われているのかみていきましょう。
大阪におけるタクシー料金割引の独特な文化
大阪独特のタクシー料金制度が「5000円超分5割引」です。
5000円超分5割引とは、5000円を超えた料金は半額になるという制度のこと。移動する距離が長距離になればなるほど、料金がお得になります。
例えば、タクシー料金が9000円だったとします。5000円を超えている金額は4000円。その4000円が5割引され2000円になるため、9000円だった料金が7000円になります。
ただし、大阪市内全てのタクシーがこの制度を取り入れているわけではありません。約半数のタクシーがこの制度を取り入れているといわれています。
長距離移動をする人にとっては、5000円超分5割引制度はとてもお得なサービスです。
短距離過ぎるタクシー利用は嫌われる !?
では、長距離利用とは逆に短距離でタクシーを利用する場合、タクシー運転手にどのように思われるのでしょうか。
近い距離の移動にタクシーを使う場合、タクシー運転手に嫌がられることが多いものです。特に、新大阪駅などタクシーが何台も列になって待っている駅の場合に、嫌がられる割合が高くなります。
というのも、そのような場所では客を乗せるまでに1時間並ぶということもよくあるのです。1時間並び、乗せた客が近距離で料金が1000円以内だったとすると、待っていた時間も合わせて時給換算した場合、時給500円以下になる計算になってしまいます。
新大阪駅にある珍しい乗り場が「近距離乗り場」。この場合の近距離とはおよそ3km圏内で、近距離利用客はこの乗り場に並びます。
長距離客を乗せた際の運転手の正直な気持ち
長距離客を乗せる際タクシー運転手は、どのように感じているのでしょうか。
運転手にとってのメリット
長距離客を乗せる最大のメリットは、売り上げが大きくなること。人を乗せて走る距離が長くなればなるほど、売り上げは大きくなります。
そのうえ、高速を利用した場合、高速料金は原則として客側負担です。また、決められた距離以上の距離をタクシー利用する場合は、タクシー運転手が帰るための高速料金も客側が負担することになっています。
タクシー運転手は金銭面の負担なく、普段の営業区域まで戻ることができます。
運転手にとってのデメリット
長距離客を乗せるデメリットは、慣れない道を走らなければならないこと。慣れない道を走るのは、想像以上に時間がかかるうえ、体力の消耗も激しいものです。金銭面では運転手側に負担はないものの、体力面では疲れが生じるものだと考えておきましょう。
また、長距離客を乗せる場合、普段客を拾っている場所まで戻るためにも時間が必要です。そのため、遠距離客に拘束される時間は目的地までの時間ではなく、往復時間と考えておく必要があります。
まとめ
大阪には長距離客に対して独特のサービス制度があり、近距離客に対してはあまりよくない印象を持ってしまうことがわかりました。
タクシーを利用する際には、このようなタクシー運転手の心理もわかっておくと、トラブルなくタクシーを利用することができるのではないでしょうか。