見出し
- 1 タクシー運転手の平均年収・給料は?採用される為のポイントや稼ぐ運転手の特徴についても紹介!
- 1.1 タクシー運転手の年収・給料はいくら?
- 1.2 タクシー運転手の仕事の条件別給料は?
- 1.3 タクシー運転手の仕事の実状は?
- 1.4 タクシー運転手として働くメリット
- 1.5 タクシーの歩合率はいくらなの?
- 1.6 儲かるタクシー運転手の特徴
- 1.7 タクシー運転手の年収を上げるために具体的にどのような工夫をすればいいの?
- 1.8 逆に稼げないタクシー運転手の特徴は?
- 1.9 タクシー運転手の平均年収は地域によってばらつきはあるの?
- 1.10 タクシー運転手の年齢制限はあるの?
- 1.11 タクシー運転手になる為に必要なこと
- 1.12 タクシー運転手として採用されるには?
- 1.13 個人タクシーをおすすめできない理由
- 1.14 まとめ
タクシー運転手の平均年収・給料は?採用される為のポイントや稼ぐ運転手の特徴についても紹介!
転職先としてタクシー運転手を考えている人もいるはず。
ただ、その一方でタクシー業界に対して悪いイメージがある人もいるでしょう。
実際にタクシー運転手の平均年収・給料のデータを知りたいですよね?また、応募時の対策も知りたいところです。
この記事は2024年6月に更新されました。
・平均年収のデータを令和5年の情報に更新(2024年6月)
タクシー運転手の年収・給料はいくら?
全国ハイヤー・タクシー連合会調べによると、令和5年の全国タクシー運転手の平均年間給与は約406万2,000円です。月給換算すると、約33万8500円になります。
タクシー運転手の給与はここ数年で大きく増加傾向にあり、令和2年の全国ハイヤー・タクシー連合会調べでは、全国の平均年間給与が299万6200円なので、わずか4年で100万円以上増加したことになります。
また、その中でも令和5年の東京都の平均年間給与は576万1,200円。令和2年のデータでは338万円であったことから、約240万円も増加しています。
令和4年の11月に、東京都(23区、武蔵野市、三鷹市)のタクシー運賃値上げが15年ぶりに行われ、初乗り料金の上限が420円から500円に、初乗り距離は1.052kmから1.096kmへ変更されました。
この運賃値上げとコロナが収束しつつあることによるインバウンド需要の急増が重なり、タクシー業界の平均年収の大きな増加に繋がったと考えられます。
参照:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会による統計調査
令和2年のデータはこちら↓
参照:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会による統計調査
タクシー運転手の仕事の条件別給料は?
タクシー運転手のお給料で注意すべきポイントは「給与=手取り額」ではないということ。
社会保険料や所得税・住民税などの税金関連が一部例外を除き給与支給時に控除されるため、実質の手取り額は2、3割低くなります。
多くのタクシー運転手は歩合率60%前後の歩合制となっておりますので、個人売上が増えるほど給料は上がるため、平均年収の倍を稼ぐことも可能です。
信じられないかもしれませんが、地域によっては年収1000万円プレーヤーのタクシー運転手も実際にいますので、戦略次第では高収入を稼げるチャンスもあるので覚えておきましょう。
タクシー運転手の仕事の実状は?
タクシー運転手の仕事の実情が知りたい人もいるでしょう。
そこで今回はタクシー業界で大手四社と言われる「日本交通株式会社 千住営業所」のタクシー運転手、石渡貴章さんにインタビューをしました。どんな仕事スタイルか見てみましょう。
こちらは、実際の石渡さんのスケジュールです。
1日の勤務時間は24時間の場合が多い
基本的に石渡さんは1日24時間勤務です。昼の12~13時頃に営業所へ向かうために自宅を出発。
営業所到着後はミーティングや車両チェックなどを行い、昼15時に営業所を出発する生活を送っています(曜日によって出発時間を変えることもあります)。
新人ドライバーは新人研修で座学などが行われ、細かいルールを叩きこまれます。地域による独自ルール(例.○時~○時の間は、タクシーを停めてはいけないなど)を覚える必要もあり最初は大変かもしれません。
ただ、実質出勤日数は13日前後です(8時間労働で換算すると26日程度)。
実質労働日数が少なくても高年収・高給料をもらうタクシー運転手はいます。短時間で効率的に稼ぐことも可能です。
人が集まりそうな日・時間に出勤すると稼ぐ額も増えるかもしれませんね。
実質労働時間は短い
24時間勤務とお伝えしましたが、実質労働時間は短いです。なぜなら、法律で1勤務当たりの乗車時間が休憩3時間を含む19時間~21時間までと決まっているためです。他にも乗客を待っている間に休憩もできます。乗客がいなければ接客をする必要はありません。
場合によっては仮眠もとれます。石渡さんは時間帯を考えて休憩をとっているようです。繁華街でも地域によって人の込み具合は変わるとのこと。
同じ東京の繁華街でも、銀座だと深夜1時~1時30分が良いですが歌舞伎町だと深夜3時前後の走行が良いようです。時間が10分違うだけで人の流れはだいぶ変わるため、時間を気にしながら石渡さんはタクシーを走行させています。
運転手の仕事がきついかは、自分に合った休憩の取り方で変わるとのこと。不規則な生活になりがちなので、体調管理も仕事を長続きさせるために大事です。
睡眠をしっかりとって身体を休めるのも、仕事のきつさを和らげるコツだといえそうです。
休日はどう過ごしているの?
石渡さんの休日は、家の用事を片付けるのがメインです。
犬の散歩や壊れた箇所の修理など、日常的なルーティンをやっています。
もちろん、睡眠もしっかりとっているとのことです。
さらに、乗務時に記録したノートの中身を見て振り返りもするそうです。
タクシー運転手としてエースになるためには、普段からの振り返りも大事なんですね。
タクシー運転手として働くメリット
タクシー運転手に悪いイメージを持っている人もいるでしょう。
ただ、タクシー運転手の中には、働いて良かったと思っている人がいるのも事実です。
ここでは、独自でとったアンケート結果を基に、タクシー運転手として働くメリットを紹介します。
そもそも、タクシー運転手に転職して良かったと回答したのは何%?
独自アンケートによると、「とても良かった」が46.2%。「まぁ良かった」が38.5%でした。2つを合わせると、8割以上のタクシー運転手が転職して良かったと感じていました。
タクシー業界に悪いイメージを持っている人も、稼ぎが増えれば人生を好転させられる可能性はあります。
ただし、タクシー会社によっては劣悪な環境で働かせるケースもあるため、勤務先は慎重に選びましょう。
タクシー運転手転職後に感じたメリット
・職場の人間関係に悩まず済む
タクシー運転手は研修時を除き、原則1人で業務を行います。
乗務中に同スタッフと行動することがないため、職場の人間関係に悩まされることは少ないです。
上司に監視されている中で仕事をするわけではないので働きやすく感じる人も多いです。
ただ、新人研修中などは先輩従業員の元で運転しなければならないため覚えておきましょう。
・年齢に関係なく仕事ができる
タクシー運転手は年齢制限が比較的緩いです。60歳を超えているタクシー運転手も多いです。
定年退職後の仕事を見つけたい方や、リストラに遭った方でも働ける可能性は十分にあります。タクシー運転手の年齢層も比較的高いため、年齢を重ねている人も働きやすいでしょう。
ただ、20代・30代でもタクシーを運転する人はいます。最近では、地域によっては美男・美女のタクシー運転手もいるそうです。タクシー運転手は、多くの方にチャンスがある職業だといえるでしょう。
・収入が増えた
タクシー運転手に転職してから収入が増えた方もいて一般的な会社員の場合、給料支給額は毎月ほとんど変わりませんが(インセンティブ・残業代がある場合は除く)、タクシー運転手の場合はほとんどが歩合率60%の歩合制で、個人の営業収入が高いほど給料額は増えるため翌月の給料アップの可能性があります。
仮に今月の給料が30万円でも、来月の給料が50万円になる可能性もあるのですが、営業収入が下がると給料額も減るため、営業収入を増やす努力を日頃から怠ってはいけません。
・勤務時間調整可能な会社もある
完全自由出勤制はありませんが、出勤日全てをタクシー会社によって定められているのではない「シフト制」であったり、少し程度の勤務時間調整は可能です。
ただし、大手タクシー会社ほど最低出勤日数が決められているケースが多いので、タクシー運転手のことを考えている企業を選べるかが、長く働き続けるカギとなるでしょう。
・以前より道を覚えるようになった
タクシー運転手になると、同じ道を何度も走行するため、道を覚えやすいです。
抜け道を覚えると渋滞回避できる確率が上がり、乗客をスムーズに運べます。プライベートの運転中でも役立つはずです。
タクシーの歩合率はいくらなの?
タクシー運転手の大きな魅力。それは「やったらやった分だけ成果としてお給料に反映されるシステム」があるということが言えます。
タクシー会社の給与形態によっては『完全歩合』と謳っている企業もはいますが、決してフルコミッションという訳ではありません。
ここでは、タクシーの給料計算・歩合率について見てみましょう。
タクシー会社の歩合率と計算式を見てみよう
前述の通り、多くのタクシー運転手は「歩合給制度」で給料が支給されています。
歩合給は個人の売上成績に応じて給料額が決まる制度のことで、歩合給の場合は「歩合率」60%前後を用いた計算がほとんどです。
入社から数カ月間は完全固定給になる場合が多いものの、収入低下を防げる、
固定給に時間給が上乗せされる給料体系のタクシー会社もありますので入社前に確認しておきましょう。
地域によって給料の差は出る
ただ、いくら歩合率が高いタクシー会社でも、タクシーを使わない地域だと稼ぐのは一苦労です。
人口が少ない地域だと、戦略を上手く立てないと稼ぐのは難しいでしょう。人口が多い地域であれば絶対に稼げるという保証はありません。
しかし、人通りが多い場所はたくさんあるため稼ぎやすいです。
のちほど、平均年収が最も高い地域と最も低い地域を紹介させていただきます。
儲かるタクシー運転手の特徴
石渡さんは1カ月に営業収入を約100万円、1日当たり8万円前後稼いでいます。
しかし、当初は4万円前後しか稼げず高収入を目指すために努力をされたそうです。
稼ぐポイントは主に6つあります。
1:お客様を長時間乗せる「実車率」が高い
石渡さんはタクシー会社で表示される営業収入ランキングを見て、売上トップの人がどんな行動をしているか見ていたそうです。
すると、トップの人は長距離乗車のお客様が多いと判明。石渡さんの倍以上の実車率だったようです。
ただ、時期によって客数は変動するため無理してまでは働かないとのこと。
メリハリをつけての仕事がタクシー運転手として長続きさせるポイントだといえそうです。
2:集客に役立つ情報をつかむ
稼ぐためには情報も大事になるのがタクシー業界。東西南北、大なり小なり人の流れがある場所へはタクシーを機敏に走らせる事が重要です。
石渡さんいわく、下記のような情報が役立つとのことです。
3:イベント情報を見る
石渡さんはイベント情報を常日頃から見ているとのこと。大きなイベントを行っている会場付近では乗客をGETすることもあります。
さらに、カレンダーの暦が土日で大安吉日となっている日は、結婚式会場付近で乗客を探すとのこと。人が密集しやすい結婚式スポットを探して営業収入を稼ぐことも石渡さんは行っています。
ただ、イベント・結婚式会場周辺に人がいなくなった場合は休憩時間にあてるとのこと。
オンとオフを切り替えるのも高い給料をGETするためのコツです。
人通りが多いときにガッツリ稼いで、人通りが減ったら無理に深追いしないことも効率良く稼ぐコツだといえそうです。
4:過去の情報を見る
石渡さんは今まで書き溜めた過去の情報も参考にして働いています。毎月の営業収入や成功談・失敗談を書き綴り日夜努力しているそうです。
石渡さんは4年にかけて、ノート約20冊分の情報を記録し続けました。まさに「メモ魔の鬼」ですね!過去の情報を分析して仕事に活かせるかも稼ぐポイントとなるようです。
5:街の情報をつかむ
東京23区をひとくくりと言っても様々な顔を持ち合わせた街・地区があります。皇居を中心として「港区・中央区・千代田区」は特に大手企業や官公庁が軒を連ねる日本の中心地の「三区」です。
足立区は葛飾区、杉並区や板橋区などの郊外に近い地域は、比較的送迎メインの営業スタイルがあるように、三区には三区の営業スタイルが存在します。
もっと言えば三区の中でも、銀座・六本木・新橋・丸の内と…掘り下げればそれだけ時間帯やよってお客様へのアプローチが変わります。
コロナ禍で都心部の営業スタイルが以前より読みづらくはなっているものの、「街の情報をキャッチすること」は変わりはありません。
たとえば、天気一つ取ってもそう、急な雨の時に人はタクシーを求めます。
鉄道を利用して移動される方は、突然の運転見合わせや遅延の際、タクシーを求めます。
飛行機や新幹線に乗るまで移動の時間がないという方は、空港もしくは駅までタクシーで移動します。
2022年、まだまだ東京都内はタクシーの需要で溢れていますよ!
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6:お客様から情報をつかむ
乗客との会話中でも情報をGETすると石渡さんはいいます。
乗客の中には、お客様を多く拾えそうな熱いスポットをポロっと出すケースもあります。タクシー運転手が、この情報をキャッチできるかが大事とのこと。
キャッチした情報を活かすと、営業収入目標達成につながるようです。
愚直にやること
愚直に素直に仕事をするのも大事なようです。
稼ぐための行動を日頃からとり続けることが、営業収入増につながります。
石渡さんも1日で、毎月100万円の営業収入を稼げるようになったわけではありません。時間をかけて稼げるようになったのです。
タクシー運転手で長年働くには、一定期間の努力が必要だといえそうです。
配車アプリからの依頼を駆使する
IT化が進んでいき、タクシーを呼ぶ際にお客様も電話や道端で捕まえるというスタイルから「スマートフォンにタクシー配車アプリをダウンロードして呼ぶ」というスタイルが多くなってきました。
各タクシー事業者によって提携している配車アプリは異なりますが、依頼が来た場合は積極的に取っていきましょう。
配車アプリの恩恵で売上が向上しているタクシードライバーが出てきているのも事実で、未経験者でも道さえ覚えればあとは配車アプリを通じて依頼が来るのですから、ありがたい限りですよね。
国内最大手配車アプリ「GO」
タクシー配車アプリの代表格と言っても過言ではないのが「GO」です。
東京都を中心に神奈川県・埼玉県・千葉県の首都圏一都三県を筆頭に勢力図を月を追うごとに増しており、ネットワークを広げた地域は軒並み配車率がアップするといった現象が発生し、経済活性化に一役も二役も買っている利便性抜群のタクシー配車アプリです。
都内最大級、全国ネットワーク展開中「S.RIDE」
国内大手タクシー配車アプリ『S.RIDE』は、移動と交通の最適化の実現をミッションとする都内タクシー事業者(『グリーンキャブ』、『寿交通』、『大和自動車交通』、『チェッカーキャブ(2021年4月1日より東京無線協同組合が業務提携開始)』など)と、ソニーグループの合弁企業です。
提携タクシー台数は東京都内は1万台を超えており、多くの方から好評を得ている配車アプリとなっております。
外資系最大手配車アプリ「DiDi」
タクシー配車アプリ「DiDi」は世界1000都市以上、5.5億人の利用、延べ3100万人のドライバーが利用している世界的にも有名な外資系配車サービスです。
日本国内では東京、大阪を筆頭に北海道、宮城、埼玉、千葉、神奈川、静岡、兵庫、京都、福岡、広島、沖縄など順次対応エリアを拡大しており、通年で利用できるキャンペーンクーポンを開催したりとお客様にとっては非常にメリットの多いタクシー配車アプリとなっております。
タクシー運転手の年収を上げるために具体的にどのような工夫をすればいいの?
タクシー運転手の年収を上げるためには、「情報収集を徹底して走ること」です。
慣れてくれば「あの交差点を赤信号で先頭で止まっていればお客様は来る」と考えられるようになり、また運転も自然とそうなります。
不思議なもので、ロールプレイングゲームのような感覚になります。
技術的なことを言えば、東京都の主要幹線道路はほとんどが二車線以上の通行帯ですので、左車線を走行し、お客様がタクシーを呼んでいないかチェックできるようにしておきましょう。
もちろん、初めのうちは「道がわからない」のは仕方ないことです。
そこは現状ですぐ改善できることではないので、素直に「すみません、新人でまだ道がわかりません」と答え、教えていただくかカーナビでルート案内を登録して誘導してもらうかしましょう。
一番やってはいけないのは「知ったかぶる」ことです。
実際にルートが分からず目的地まで数十分程度のはずが1時間近くを要しクレームを受けたという事例もあります。
実際に、東京都特別区のタクシー運転手で1,000万前後の年収を稼ぐ方々の特徴として、例外なく『愚直で素直な方』であること。
そういう方は伸びしろが非常に高いという事が言えます。
逆に稼げないタクシー運転手の特徴は?
石渡さんは稼げないタクシー運転手の特徴についても語ってくれました。
どんな特徴があるか見てみましょう。高収入を目指したい人は必見です。
何も考えないでタクシーを走らせる
石渡さんは、「やみくもにタクシーを走行させるだけではダメだ」といいます。
時間によって人の波は変わるため、その時間帯に合わせて乗客をGETしなければ、営業収入もなかなか上がらないようです。ただ、タクシーを走らせないのは余計ダメとのこと。
未経験の場合は、どのタイミングでどこを走れば良いか分からないケースが多いです。
とりあえず走らせてみて、それから戦略を立てるのが大事だと石渡さんはいいます。
普段走行している場所でも、曜日によって走るタイミングを変えた方が良いそうです。
平日はサラリーマンが多くても土日になると人通りが減る地域もあります。逆に、普段は人通りが少なくても土日になるとイベント開催で人通りが増える場所もあります。
これらの情報を頭に入れて走るのが大事とのことです。
また、他のタクシー運転手の情報を鵜呑みにしないのも大事。
石渡さんいわく、自分で経験値を積んでコツをつかむのが一番だそうです。
営業収入が高い人ほど、たくさん乗客を乗せられる仕組みを考えているんでしょうね。
過去のデータを更新しない
石渡さんいわく、データの更新を辞めた瞬間に営業収入は下がるといいます。
常日頃から、街の変化を敏感に感じ取る必要があるそうです。稼げない人は計画を立てずにタクシーを走行させている気がすると石渡さんはいっています。
新しいスポットの誕生や街の盛り上がり・衰退などをどれだけ感じ取れるかが大事だといえそうです。
人間も、街も、アップロードが必要なんですね。
タクシー運転手の平均年収は地域によってばらつきはあるの?
ここでは、地域間でタクシー運転手の平均年収にばらつきがあるのか見てみましょう。
地域間で平均年収は違う
タクシー運転手の平均年収は地域でばらつきがあります。本記事序盤で述べた「全国ハイヤー・タクシー連合会」の資料によると、令和5年度の平均年収が一番低いのは福井県で約2,265,600円です。
逆に、平均年収が最も高い地域は東京都で約576万1200円でした。つまり、平均年収が首位と最下位の地域では2.5倍以上の差があるということです。東京のタクシー運転手の中には個人売上1,000万円以上、平均年収800万円超えの人もいます。なぜ東京ではタクシー運転手の平均年収が高いか理由を見てみましょう。
東京で平均年収が高い理由
東京のタクシー運転手の平均年収が高い理由は大きく3つあります。
・人口が多い
東京都内は居住人口だけではなく、都外から来る人も多いです。東京都のホームページによると、1日あたり290万人を超える人々が東京都外から訪れているとのこと。とくに東京23区はオフィスが多いため、乗客を獲得しやすいといえるでしょう。
とくに港区は、居住人口が25万人(平成30年1月1日付)にも関わらず平日の日中人口は94万人を超えることもあるため狙い目かもしれません。企業の本社が多く会長や社長も多いです。営業収入を増やしたい方は狙ってみてはいかがでしょうか?
・車を持っている割合が少ない
東京都民は他の都道府県と比べて、車を持っていないケースが多いです。理由は車を使わなくても生活できるケースが多いからです。バスや電車が走っていない時間帯だとタクシーの需要は増えます。
なかにはタクシーを自家用車代わりに活用する人もいるぐらいです。よって、東京では乗客を獲得しやすいためタクシー運転手の平均年収が上がりやすいといえます。
・観光客が多い
東京には観光客が多く訪れます。鉄道やバスなど交通網は充実していますが、慣れていない人は公共交通機関を使うのも一苦労です。そんな方もタクシーであれば、行先を伝えれば目的地まで移動できます。
近年では、外国人観光客向けに英会話スキルを身に着けたタクシー運転手もいるようです。
ただし、東京にはタクシー運転手の数も多いです。どのような営業活動をするかで、稼げる額は変わっていくでしょう。
タクシー運転手の年齢制限はあるの?
タクシー運転手の年齢制限は比較的緩いです。
20代の運転手もいれば70歳を超えた人が運転手をしている場合もあります。
た、最近では女性のタクシー運転手も増えてきており採用されやすい職種となっています。
ただ、タクシー運転手で最も大事なことは、お客様を安全に運ぶことです。
タクシー運転手になる為に必要なこと
タクシー運転手になるために必要なことはたくさんありますが、やはり「旅客業」ですので『安全にお客様を目的地まで快適にお運びする」ことです。
そのためには、常日頃から安全運転が必要不可欠です。
事故はタクシーに限らず大なり小なり、自動車を運転する以上、避けられない事象ではありますが、事故が多いというのは問題です。
事故を何度も起こしたり交通違反による累積点数が高い人は、タクシー会社に毛嫌いされ、採用後タクシー会社の評判も悪くなり客離れになりかねません。
また、採用後にお客様の無理な要求や予期せぬ事故で違反を重ねない冷静さも忘れてはなりません。
タクシー運転手としてなる前に必要なこと
タクシー運転手は、乗客との会話のやり取りも必要です。
コミュニケーションスキルは持ち合わせていると有利と言えましょう。人見知りで一言もしゃべれない人だと採用に影響が及ぼす可能性があるので要注意です。
日頃から人と会話して、コミュニケーションスキルをつけておきましょう。
タクシー運転手としてデビューするまでの流れ
「タクシー運転手としてデビュー」…面接内定後に入社初日に自動車を与えられ「さぁ、営業してきてください」なんてことは絶対にありません。
なぜならタクシーは自家用車ではないからです。お金を頂いてお客様にご乗車頂く立派な「公共交通機関」に他なりません。
ですので、未経験で入社された方は国家資格をはじめ、タクシー業界独自の資格や適性検査、研修、同乗指導等を受けたのちに晴れてタクシー乗務員としてデビューできるのです。
二種免許の取得が必要
車の運転ができない人は、当然タクシー運転手になれません。
タクシー運転手になるためには、取得に必要な視力や聴力の基準が一種免許より厳しい「第二種運転免許」取得が必要で、取得には一種運転免許証取得から3年経過の必要があります。
現在はほとんどのタクシー会社が入社時に「業界未経験者」という条件付きで「第二種運転免許」取得費用を負担というケースが多いです。
年齢制限をクリアする
タクシー業界は他の業種に比べ比較的年齢の門戸は広い業種であります。
近年では日本交通や国際自動車などの大手タクシー会社が「新卒採用」を積極的に行い、テレビメディアでも取り上げられたことは記憶に新しいかと思います。
上述で記したように「第二種運転免許」取得が必須条件になりますので、未経験者の方は一種運転免許証取得から3年以上経過していることが最低条件です。最低年齢は21歳以上となりますが、未経験で入社となる場合は、タクシー会社にもよりますが概ね60歳前後が平均の年齢制限ではないかと思います。
タクシー運転手の場合は、例外事由の「1号」あるいは「3号二」に該当するので、タクシー会社によっては65歳付近での未経験者養成も行っておりますが、その場合は「条件面(嘱託勤務・非常勤勤務・保証人の制約など)」が変わってきますので注意しましょう。
やる気はとても大切だと思います。お人柄を見ての判断という事も多いので、まずは面接で「入社して何をしていきたいか」を明確にして、実際にお話しできるようにしましょう。
タクシー運転手として採用されるには?
募集要項を満たしていても、100%タクシー運転手として採用されるわけではありません。やはり、書類選考や面接はあります。ここでは、書類選考・面接をクリアするためのコツを見てみましょう。
書類選考編
書類選考とは履歴書(場合によっては職務経歴書も必要)の内容で人材を選ぶことです。タクシー会社の中には書類選考合格者にのみ面接をする場合も…。いわば、書類選考は第一関門を突破するために必要だといえます。書類選考を通過するためのコツは下記の通りです。
・健康と信頼が第一
書類選考を通過しても健康診断に問題があれば採用されないため、採用後も日頃から体調管理に注意しておきましょう。また、履歴書や職務経歴書に於いてタクシー会社への勤務を転々としていると採用担当へ与える信頼感が損なわれるため、書類選考の印象は良くありません。
・「運転経歴証明書」も提出
運転免許証と同じ大きさの「運転経歴証明書」 も選考対象書類です。取消しを受けた日の過去5年間の経歴について、優良運転者、一般運転者又は違反運転者等の区分が表示されていて免許を失効した方や違反等による取消しを受けた方には交付されない書類です。
・読みやすい履歴書を作成する
現代ではパソコンで入力した履歴書の提出も認められてきました。ただ、パソコンで入力する場合も、見やすい履歴書を作りましょう。字の大きさやフォント・配置を変えながら記入すると履歴書の内容も分かりやすくなります。
職歴欄の日時と、職歴内容の字の濃さを変える。自己PRや志望動機欄でアピールしたい単語の字を太くするなど、いくらでも工夫できます。ただ、字の加工箇所が多すぎると逆に見づらくなるため気をつけてください。
・誤字脱字の注意
履歴書の誤字脱字がないか確認するのも大事です。誤字脱字があると「注意力に欠けているのではないか?」「運転が雑なのではないか?」というイメージを持たれる恐れも。
その結果、タクシー会社に入社できない場合があります。採用担当者に良いイメージを与えるためにも、履歴書を雑に作成するのは控えましょう。
・難しい専門用語を使いすぎない
専門用語を使いすぎると、履歴書も読みづらくなるため要注意。たとえばエンジニアからの転職であれば「サーバ・メモリ・プログラミング」などです。コンピュータについて詳しくない面接官だと、履歴書の内容を理解してもらうのは難しいでしょう。
専門用語を使って仕事ができる自分をアピールする人もいますが、タクシー会社にあなたの魅力が伝わるとは限りません。中学生に物事を伝える気持ちで作成すると良いかもしれませんね。
・タクシー運転手として生かせることを履歴書上でアピールする
タクシー運転手未経験者でも、アピールできる内容はあります。
営業職で働いていた人は「人との接し方に慣れている」ことを。エンジニアからの転職であれば「細かい作業をしていたため、乗客へ細かい配慮ができる」ことをアピールしてみてはいかがでしょうか?
さらに、保有資格が強みになるケースもあります。英検の資格は外国人観光客を乗せるときに役立ちますし、介護の資格は身体が不自由な方が乗車する時に役立ちます。アピールできる内容は履歴書に全て記入しましょう。
面接編
新卒の方でも、中途でも、アルバイトでも、正社員でも…面接というのは常に緊張するものです。
逆に慣れてしまっても困りますが、リラックス事が大切です。
書類選考に通過しても面接で落とされる場合もあります。面接で心掛けることは下記の通りです。
・愛想を良くする
愛想良く面接を受けるのは大事です。理由は「タクシー運転手=サービス業」だからです。乗客にはさまざまなタイプの人がいます。ただ、正当な理由がない限り乗客を拒否することは原則できません。
もし、愛想悪い対応をするとタクシー会社の評判が落ちて、会社全体の売上が落ちる可能性もあります。タクシー会社からすると、そんな人を雇いたいとは思いません。人に愛想良く接するのが苦手な人は人との接し方を変えてみましょう。日頃から意識すると、面接で役立つはずです。
・威張らない
面接官に対して威張らないのも大事です。威張り散らした態度は、反感をかってしまう恐れ大です。タクシー運転手は客商売の部分もあるため、傲慢な態度をとるのはマイナスポイント。堂々とした態度と威張り散らす態度はまるで違うので気をつけてください。
・面接では明るくハキハキ答える
明るくハキハキした受け答えをするのも面接を突破する大事なポイントです。明るい印象と暗い印象では面接官から見たイメージも変わります。暗い印象で受け答えをすると、自信がなさそうに見られるケースも多いです。結果、マイナス評価へとつながることも。
逆に、明るい雰囲気の受け答えであれば、働く意欲がある自分をアピールできるでしょう。ただ、声が大きすぎると面接官へ不快感を与える恐れがあります。適切な声量で受け答えをしましょうね!
・清潔感を大事にする
タクシー運転手は清潔感も重要です。髪の手入れや衣類や靴をキレイにしてから面接に臨みましょう。とくに、黒や紺色のスーツを着て面接に臨む場合は、肩にフケが落ちていないかも確認してください。
フケが大量に落ちていると、その部分が白くなるため目立ちます。清潔感が損なわれ面接に落ちる確率が上がるためご注意ください。ご自身の清潔感が気になる方は、面接前に入浴するのも一つの手です。
個人タクシーをおすすめできない理由
タクシー運転手の中には、個人タクシーを走らせる人もいます。確かに売上を総どりできるので儲かるかもしれません。しかし、個人タクシーで高年収になったとしても、おすすめできない理由があります。その理由は大きく3つです。
・年金や社会保険料の全額負担
タクシー会社の社員であれば原則、年金や社会保険料の一部を勤務先が負担します。しかし個人タクシーのドライバーは、年金・社会保険料を全額負担する必要があります。つまり、タクシー会社で働く場合と比べて税金の負担額が高いということです(所得額がタクシー会社の社員と同じだった場合)。
さらに、個人タクシーのドライバーは確定申告も自身で行わなければなりません。自身で確定申告ができない場合は、税務署で習ったり税理士へ依頼したりする必要があるため面倒です。税務処理を会社に任せたい人は、タクシー会社の社員になった方が良いといえます。
・仕事上のトラブルが全て自身に降りかかる
タクシー会社の中には、タクシー運転手に降りかかったトラブルを対処する部署が設置されています。クレーム処理も会社側で対処するケースが多いですし、タクシーが故障したときの手配も会社が行います。
しかし、個人タクシーの場合はクレーム処理や故障時の対応も、全て自身で行わなければなりません。本業に支障をきたすため、タクシー会社のドライバーとして働いた方が良いといえます。
・仕事の経費を全額負担
仕事中に発生する経費も自身で賄う必要があります。主な経費は下記の通りです。
・ガソリン代
・清掃代
・車検代
・修理代 etc
経費だけで年間数十万円はかかります。これらの費用を捻出できるほど儲かれば良いですが、全員そうなれるわけではありません。過疎地など公共交通機関が充実していない地域では車社会となっているため簡単には稼げません。
さらに、個人タクシーの場合は乗客がいなければ1カ月の収入が0になることもあります。少しでも金銭的負担を減らす意味でも、タクシー会社の社員になった方が良いといえるでしょう。
まとめ
タクシー運転手は未経験者でもなりやすい職業のため、転職先が見つからない人にもおすすめです。さらに、歩合給なので高年収を狙いたい人にもピッタリ!
ただ、営業収入が少なければ給料額は下がるため要注意。石渡さんも今でこそ毎月100万円前後の営業収入を挙げていますが、陰で人一倍努力したのも事実です。ただ、努力をすれば多くの人に稼げるチャンスがある職業ともいえます。
前職よりも収入をアップさせたい人は、タクシー運転手も検討してみてはいかがでしょうか?
タクシー運転手の仕事一覧
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コロナが収束しインバウンド需要もあり、タクシーの需要は日々増加しています!
コロナ禍で多くの乗務員が退職したため、今ではタクシーの需要に乗務員が追い付いていない会社も多くあります。
タクシー運転手への転職は今がチャンスです!
※本記事の内容などは2018年10月~2024年6月現在の情報です。法律やデータが変動する場合もありますので注意ください。