タクシー会社への再就職は他の職種よりも容易な反面、うまくいかない人がたくさんいます。長続きせず、1年以内に退職するドライバーが続出している状況です。なぜうまくいかないのか、どのようにすれば成功できるのか紹介します。
なぜタクシー会社への再就職はうまくいかないの?
タクシー会社で再就職する人の大半は「運転やドライバーの仕事がしたい」というよりも、求人広告に掲載されている給与の高さに惹かれています。けれども給与の内訳のほとんどが基本給+歩合給なので、求人広告どおりに稼ぐには多くのお客様を乗せなければいけません。
効率的に稼ぐとなれば、やはり夜間の勤務が中心となります。昼間と違って競合する交通機関が少ないからです。夜型の生活に慣れないと苦痛に感じるでしょう。さらにタクシードライバーは16~21時間に及ぶ変形労働時間制の勤務があります。1ヶ月の勤務日数が少なくなるメリットはありますが、長時間の連続勤務はきついものです。
タクシー会社によってはドライバー同士の人間関係が複雑で、お客様を拾えるエリアが制限されている場合もあります。やっと拾えても酔っ払いであれば、扱いに苦労するでしょう。さらに再就職したばかりの頃は道を覚えられず失敗続きで、多くのお客様からクレームをつけられるかもしれません。
このようにうまくいかないケースが積み重なって再就職を後悔するようになり、多くのドライバーが早々と退職してしまいます。辞めた理由は様々ですが、元をたどると給与の少なさが大きく影響しているようです。
何が大事?タクシー会社への再就職を成功させるには
不安な話ばかりになりましたが、タクシー会社への再就職がうまくいかないのは、業務内容に対する理解不足も原因の一つです。給与が高くて誰でも簡単に再就職できるとなれば、安易に飛びついてしまいがちですが、まずは現実を知ることが大事です。
例えば給与は基本給と歩合給に分けて考え、目標とする金額を稼ぐにはどれくらい勤務しなければいけないのか計算します。ある程度稼ぐには夜間や長時間の勤務も覚悟したほうが良いでしょう。
会社選びも大事です。二種免許取得の援助や事故補償、休憩スペースの確保など、ドライバーが働きやすいようにサポートしてくれるところが望ましいでしょう。最近では稼ぎ方をアドバイスしてくれるタクシー会社もあります。
またタクシードライバーの勤務は、夜間や変形労働時間制ばかりではありません。日中だけの勤務もあります。給与と折り合いがつけば自分のペースで働くことも可能です。
どうしても給与が不足するなら、上京してタクシードライバーになる方法もあります。このように自分の目的に合わせて働き方や会社を選べば、長続きしやすいでしょう。
まとめ
タクシー会社への再就職がうまくいかないのは、給与の良さなど目先の情報にとらわれて現実を把握していないからです。事前にしっかりと調べて、本当に稼げるか、自分に向いているか判断した上で再就職すると成功できるはずです。