定年後に「まだまだ働きたい」と思っても、なかなか採用してもらえないのが現実です。しかし、タクシー運転手なら定年後でも働き始めることが可能です。
ここでは、どうして定年後にタクシー運転手としての仕事を始めることができるのか、また定年後にタクシー運転手として働く際の注意点などについてお話します。
なぜ定年後もタクシー運転手が始められるのか
2015年の法人タクシー運転手の平均年齢は59.0歳で、65歳以上の割合も27.4%と過去最高を更新したということが厚労省の賃金構造基本統計調査で報告されています。
個人タクシーはさらに高齢化が進んでいて、平均年齢は63.6歳、65歳以上の割合も52.6%になっていることです。なので、60歳もしくは65歳で定年退職した後にタクシー運転手として働き始める人も少なくありません。
タクシー運転手の平均年齢は他の業種と比べてとりわけ高くなっています(全産業の平均年齢は43.1歳)。多くの業種では40代、50代以降の募集は行なっていませんが、タクシー業界の場合は年齢不問のことが多いので、定年退職後にタクシー運転手を始めることができます。
タクシー運転手になる前の要確認事項
50代、60代からタクシー運転手として勤務を開始すると、年齢のせいでしんどいと感じることもあります。
・腰痛や肩こり
タクシー運転手は1日中座りっぱなしで同じ姿勢が続くために腰痛や肩こりになりやすいです。慢性的な腰痛、肩こりになると運転するのもしんどくなってきます。
・交通事故のリスク
運転することが仕事なので基本的にタクシー運転手は運転スキルが高いですが、運転している時間が長いため交通事故に遭うリスクも自然と高くなります。さらに、長時間の運転や深夜帯の仕事が続くと睡眠不足や疲労がたまり事故が起こりやすくなります。
・視界が悪い悪天候での運転
タクシー運転手にとって台風や大雪など悪天候のときは稼ぎ時になりますが、その分視界が悪かったり突風でハンドルを取られたりとリスクも高まります。
高齢になってからの運転の注意点
定年退職した後にタクシー運転手として働き始める人は、高齢者ドライバーに多い事故や経験からくる過信に注意する必要があります。
高齢者ドライバーに多い事故
第1位 駐車場内でバックする時
駐車場内での車のバックは、一番事故が起きやすいタイミングです。バックを開始する前に一旦停止して目視確認してからバックするようにすると事故を防げます。
第2位 交差点などの右折時
右折時には大きくゆっくりと曲がることで事故を避けることができます。
第3位 直進時の出会い頭
交差点の手前で減速し、左右を確認しながら通過するように注意しましょう。そうすることで、出合い頭の事故を避けることができます。
経験からの過信
自分の運転技術の過信が原因で事故を起こしてしまうこともあります。無事故運転を長い期間続けているとしても、気持ちをゆるめずに謙虚な気持ちで運転することが大切です。
まとめ
定年後の仕事探しが難航しているなら、ぜひタクシー運転手の求人に応募してみましょう。タクシー運転手の求人ならタクシー求人サイト「転職道.com」がおすすめです。
タクシー運転手なら年齢不問のことが多いので、採用される可能性が高くなります。また、タクシー運転手として働く際は、ここで挙げた注意点を思いに留めて事故を未然に防ぐようにしましょう。