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大都市の道に詳しいタクシー運転手の秘密は“地理試験”にあり!!

大都市の道に詳しいタクシー運転手の秘密は“地理試験”にあり!!

タクシー運転手といえば、道に詳しく行き先を言えば迷うこともなく、周辺の地理を把握しているものだと思っている方が数多く居るかと思います。
もちろん、勤務エリアが地元で、元々周辺の地理に詳しい方や、長年タクシードライバーとして勤務してきた中で自然と覚えた方などもいらっしゃるとは思いますし、走りながら道を覚えた人なども居るでしょう。大都市で働くわけでないのであれば、それでも十分かと思います。
ですが、複雑な道路が多く存在している東京や神奈川、大阪の中心部といった大都市で、タクシードライバーとして働くためには「地理試験」に合格しなければなりません。
今回は、そんな大都市で働く際に必要となる地理試験とは何なのか、合格するための対策方法をご紹介します。
大都市でタクシードライバーとして働くためには避けては通れない道なので、今回のこの記事で、地理試験についての理解を深め、大都市で稼げるタクシードライバーへの足掛かりへとして頂ければと思います。

地理試験とは何なのか

大都市の道に詳しいタクシー運転手の秘密は“地理試験”にあり!!

地理試験とは、大都市(東京・神奈川・大阪)の指定地域において、タクシードライバーとして勤務するために必要な、地理に対する知識と、タクシー業務に関する安全対策や法令などに対する知識力を試すための試験です。問題数は、地理問題が40問、法令問題が45問となっており、制限時間はそれぞれ60分間ずつです。問題形式はマークシート形式となっており、合格の基準は正答率80%以上となっています。
仮に1回の試験で、地理問題か法令問題のどちらかだけを合格した場合、次回以降の試験の時には合格した科目の試験は免除され、もう片方に合格出来れば試験合格となります。
地理試験の効力は、試験に合格した日から2年間と期間が設けられているので注意が必要です。

この地理試験は、意外と難易度が高く、タクシー会社によっては、新人のドライバーの方達への講習を開いたり、自社で問題集などを制作したりと、少しでも合格率を上げるためへの対策を行っています。会社が合格への後押しをしてくれますので、多少難易度が高くても十二分に合格できる余地はあるでしょう。
ちなみにですが、東京都でタクシードライバーをしている方は全員がこの試験に合格しています。

また、地理試験は週に何回か試験を開催しており、東京のタクシーセンターの場合は、平日の月曜・火曜・金曜日に試験を受けることが出来るようになっています。受験費用も2科目合わせて6,800円(各科目3,400円)と決して高い金額ではないので、1度で合格することが出来なくても、チャンスは常にありますので、同じ週の次の試験で合格が出来るなんて事もあります。

ここまでで、地理試験がどんなものなのかはある程度理解できたのではないかと思います。
大都市の指定地域でタクシードライバーとして乗務するために必要なものであり、これをクリアしなければ、地理試験合格が必須の、大都市にある指定地域ではタクシードライバーとして乗務する事が出来ません。

次からは、さらに掘り下げて“どんな問題が出るのか”や“試験に対する対策方法”など、地理試験に関する様々な事についてご紹介していきます。

地理試験の問題内容とは

地理試験の問題では、該当地域の地図上に示されている、主要な建造物や施設、幹線道路を答える問題や、交差点や道路の名称を答える問題。該当地域にある有名な建造物や、公園・病院・ホテル・鉄道の駅の所在地を答える問題が出題されます。
例をあげると、「ある建造物、名所の最寄り駅は何処か」や、「施設や建造物の住所とその近くを通る道路は何か」といった具合に、該当地域の地理に関する問題が出題されます。
全40問中、32問(正答率80%)以上正解すると合格となります。

次に法令問題なのですが、正式名称を「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」といわれており、法令だけではなく、「法令」・「安全」・「接遇」に3つに分かれており、試験の問題も3つ全てに関する内容が出題されます。
“法令”では、タクシー業務に関わる内容の問題が出題され、“安全”では、地域の事故発生率や、事故発生時に行うべき措置について、事故防止への措置などの問題が出題されます。“接遇”では、高齢者や障害者といった、身体に不自由を抱えている方が乗り降りする際のドライバーとしての対応方法や、タクシードライバーとしての基本的な心構えなどの問題が出題されます。

該当地域の地理に関するあらゆる事、タクシードライバーとして乗務するにあたって必要な気配りや心構えなど、幅広い系統の問題が出題されるため、予備知識も無しに、試験を受けるのは無謀とも言えるので、しっかりと対策を行うべきです。
次に、地理試験に対する対策方法や、地理試験の前に行っておくべき事などをご紹介しますので、一読しておくと良いでしょう。

地理試験への対策方法

大都市の道に詳しいタクシー運転手の秘密は“地理試験”にあり!!

地理試験は基本的に、如何に多くの情報を覚える事が出来るか。これが最も大切な事となってきます。そのため、該当地域の主要な幹線道路、交差点、駅、有名な施設などは丸暗記しておくのがベストです。語呂合わせや、覚えた内容を紙に書き、しっかりと覚えられているかをアウトプットするという方法も、自分が記憶する事が出来ているのかを知ることが出来るので、勉強後に少し時間を置いてから試してみると良いでしょう。

東京の場合は、主要な幹線道路と施設の情報をしっかりと覚える事が出来ていれば、前半部分で25点程度は取る事が出来るので、残りの7問を正解さえすれば合格基準に達する事が出来ます。
各タクシーセンターや、勤め先のタクシー会社が制作する問題集などを、確実に回答する事が出来るようなるまでにしておけば、基本問題で点数を稼ぐ事が出来るようになると思いますので、タクシーセンターやタクシー会社の制作する問題集の基本問題は確実に解答できるようにしておきましょう。
東京タクシーセンターでは、過去の問題を貰うことが出来るので、問題と地図を照らし合わせながら学んでいけば、効率よく覚える事が出来るはずなので、地理試験を受けるのであれば、過去問題はしっかりと手に入れるべきでしょう。

地理試験を合格するメリット

地理試験を合格する事のメリットは、大都市の指定地域でタクシードライバーとして乗務する事が出来る事、これが何よりも大きなメリットだと言えるでしょう。
地理試験が必要なエリアは、大都市であり、道が複雑で、大変で苦労する側面がある代わりに、人が多く居るので、タクシーを利用する方の数も人の多さに比例して多くなり、タクシードライバーとして、かなりの高収入を目指す事の出来るエリアでもあるのです。

地理試験は、何よりも覚える事が重要な試験です。そのため、地方の方であろうと、都心に住んでいる方であろうと、出身地によるハンデは一切ありません。
意外に思うかもしれないですが、実際に東京や大阪などでタクシードライバーとして勤務している6~7割近くの人は地方出身の方なのです。
また、週に何回か試験を受ける事も出来るので、難易度が少し高く、合格率は5割程度と言われている試験ではありますが、回数を重ねていけば合格率もそれに比例して上がっていきますので、決して難関試験というわけではないのです。

地理試験に合格する事が出来れば、大都市で高給取りのタクシードライバーになるのだって夢ではなくなるのです。「今よりも稼ぎたい」、そんな思いがあるのであれば、地理試験の合格を目指し勉強をして、大都市でのタクシードライバーを目指すのも悪くはないのではないでしょうか。

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