東京などの大都市圏を中心にタクシードライバーに転職を検討している人が増えています。というのも、タクシー業界においては、従来の観光客やビジネス利用に加え、高齢者をターゲットとした運賃戦略や、アプリを利用した配車システムの導入など新しい試みを数多く導入しており、さらなる成長が見込まれているからです。
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IP無線の導入に伴うメリットとは
ここのところ、タクシー業界は様々な新しい試みを導入し、話題となっています。その一つが高齢者をターゲットとした運賃改定ですが、東京都内では従来2km730円の初乗りを約1km410円にとしています。これは、高齢者の短距離利用を意識したものであり、その成果は徐々に現れているところです。
そして、タクシーの営業方法と言えば「流し」「付け待ち」「無線配車」が代表的なものですが、中でも無線配車は、タクシー会社の経営基盤を司るものです。以前は、会社が独自の無線グループを構築し、基地局から近隣エリアを流しているタクシードライバーに連絡して配車する仕組みを利用していましたが、無線グループではエリアが限られ、電波状況によっては電波が届きにくいことも少なくありません。
そこで、IP無線システムを利用した配車システムの導入が始まっています。IP無線を利用することで、従来の無線グループでは制限されていた文字数も無制限に送信することができますから、より効率的かつ確実に顧客のニーズに応えることができます。
これらの改革は、顧客のニーズに応えるために行われているものですが、タクシーの利便性が高まることによって、必然的に需要が高まり、タクシードライバーの処遇にも反映されてきます。特に無線システムの改善は、無線の不具合により逃していた顧客を取り戻すことにもつながりますから、タクシードライバーの売り上げにも大きく貢献されることが見込まれます。
ただし、全てのタクシー会社で導入されているわけではありませんから、実際にタクシードライバーに転職する際は、転職サイトのコンサル等にタクシー会社のサービスアップのための取組み姿勢等を聞いてみるのも一つの方法です。
転職サイトでは、各タクシー会社の職場環境やサービスアップの取組みについてもリサーチしていますし、サイト上には出てこない非公開求人を持っている場合もありますので、様々な情報が得られることが期待できますから、転職への失敗のリスクも限りなく低下します。
タクシー業界では様々な改善が行われていますが、中でもIP無線の導入は、これまでの無線グループの弱点を克服するものであり、顧客拡大にもつながりますから、タクシードライバーの売り上げにも直結します。なお、タクシー会社に転職する際は、こういった新しい取組みを積極的に展開している会社がおすすめです。