おそらくタクシー乗務員の仕事を知らない人はいないのではないでしょうか。駅ではタクシー乗り場がありますし、街中でも見かけることが多々あります。ですから、仕事内容についても漠然とは知っているはずです。ですが、実際に勤めるとなりますとその漠然が不安感になります。その不安感を取り除きます。
東京のタクシードライバーの現状について
タクシードライバーには普通の免許資格だけではなれません。タクシードライバー用の免許資格が必要です。それを二種免許といいますが、この二種免許を取得するには試験に合格する必要があります。自分で独自に取得することもできますが、ほとんどのタクシー会社では会社が費用を負担する形で取得させてくれます。つまり、無料で二種免許の資格を取得できることになります。
また、東京の場合は23区と三鷹市、武蔵野市においては地理試験に合格する必要があります。地理試験の合格率は一回目は40%となっていますが、ほとんどの人が最終的には合格しています。
タクシードライバー未経験の人は最初どのようにやってよいかわからないものですが、それぞれのタクシー会社が新人研修を行っており、教官や先輩の人たちが同乗して具体的に研修をしてくれます。平均しますと、全く未経験の方で第二種免許取得から地理試験、新人研修を終えて実際にデビューできるまで25日くらいです。
タクシードライバーとして働くときに気になるのはやはり収入です。稼げる人もいますし、そうでない人もいるイメージがあるからです。あくまで総論的なことですが、結論を言いますと東京は稼げる地域です。理由は簡単で、人が多いからです。昔からビジネスの世界では「魚釣りは魚のいるところでやれ」というのがありますが、利用する可能性が高い人がたくさんいるのが東京です。
ですから、東京のタクシードライバーの平均年収は地方に比べますとかなり高額になっています。平均年収ですのでもちろん低い人もたまにいますが、教官や先輩の方々の指導をきちんと身につけているなら平均年収を得ることは難しくはありません。
今の時代はタクシードライバーの勤務形態も多様化してきていますが、一般的な勤務形態は隔日勤務となっています。具体的には一回の拘束時間が21時間(休憩時間3時間)で1日働いて1日休むというシフトです。一ヵ月の常務は11〜12回が普通です。
かつてはタクシードライバーと言いますと、労働環境が劣悪というイメージがありましたが、最近は乗務員を確保するために労働環境においても整備が行われてきています。営業所を出ますと、自分のペースで稼ぐことができますので人間関係にストレスを感じなくて済むというのが最大のメリットです。