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「タクシー運転手さん!〇〇橋手前で降りるね」★タクシー営業でよく聞く「〇〇橋」特集【特別区(城東・城西・千代田区)編】
前回の「タクシー運転手さん!〇〇橋で右折して」★タクシー営業でよく聞「〇〇橋」特集【特別区(城南・城北)編】に引き続いて、今回は城東・城西、そして千代田区編を一挙に紹介します。
47都道府県全てに言えることですが、大なり小なり多くの橋が存在しますが、東京特別区はその中でも最たる数ではないでしょうか。東京都建設局の統計によれば都内の橋梁は1,221橋(2021年4月時点)あるそうです。
しかし〇〇橋といえど、もう既に地名のみになっていてタクシー営業時に交差点や駅で乗降したり通過する地点もあります。それを含めると相当な数になるでしょう。
東京都内城東地区の〇〇橋
それでは都内の城東地区(中央区、墨田区、台東区、葛飾区、江戸川区)の『橋が付く地名』を紹介しましょう。
もちろんここに登場する以外にも多くの橋は存在しますので、あくまでその点は「行先や経由地として多い場所」を紹介していますので、悪しからずご理解をお願いいたします。
※一部は他地区と対峙する橋もあります。
両国橋【中央区】
両国橋は中央区東日本橋と墨田区両国を結ぶ京葉道路の橋です。
浅草橋方面や東日本橋・馬喰町・小伝馬町方面からの交通が複雑な形状で有名な『浅草橋南交差点』で合流し、両国方面へと進む自動車やタクシーが目立ちます。
(浅草橋は後ほどご紹介します。)
勝鬨橋【中央区】
勝鬨(かちどき)橋は中央区の隅田川に架かる晴海通りの橋です。
あの国民的漫画(だと筆者は思ってます)の「こち亀」にも頻繁に登場する場所です。
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全長246mの日本国内で現存する数少ない双葉跳開橋(可動橋)ですが、現在は予算の関係や晴海通りの交通量を鑑みメリットがないこともあり1980年を最後に跳開はしておりません。
タクシー営業ではよく銀座、虎ノ門周辺から乗車され豊洲・晴海方面へ向かう印象があり、その際はこの勝鬨橋のある晴海通りを通るか、周辺の環二通りが通る築地大橋を渡るかを聞くと良いでしょう。
日本橋【中央区】
ここはおそらく日本で一番有名な橋でありましょう。
日本橋(にほんばし)は中央区日本橋室町の日本橋川に架かる中央通りの橋です。
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ちなみに大阪市中央区及び浪速区にも「日本橋」があります。こちらは「にっぽんばし」と読みます。
電気街ですので東京で言う、秋葉原みたいな街ですよ。
周辺一帯も「日本橋」という地名になっており、何より日本橋は国の重要文化財に登録されており、日本の国道道路網の起点となっている橋でもあります。
江戸時代に完成し、現在の橋は20代目になります。
戦後の整備によって日本橋の上には首都高速都心環状線が走っており、景観上の問題から近年首都高速を地下化を実施景観を保つ方向で話が進んでいます。
近隣は老舗百貨店や日本橋駅もあるので様々な需要に対応しております。
京橋【中央区】
京橋は中央区の地名です。
周辺はオフィス街で日中は多くのビジネスマンの移動がタクシーを介して実施することもあって平日は銀座~日本橋~京橋という中央通りで多くのタクシーが躍動します。
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尚、現在は京橋という橋は存在しません。
地名の由来は、かつて存在した「京橋川」に架けられていた東海道(現在の中央通り)を指します。
ちなみにこちらも大阪市城東区に同じ「京橋」という地名が存在します。
言問橋【墨田区】
言問橋は墨田区向島と台東区花川戸をつなぐ「言問通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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墨田区側の東詰橋下には墨堤通りが通っており、戦時下における空襲の爪痕が残っていたりと歴史的にも意味深い橋として有名です。
浅草から東京スカイツリー方面へ向かう車の多くはこの言問橋か吾妻橋を利用することが多いのですが、タクシーで浅草寺や入谷方面からのアプローチでしたら言問橋を渡る事になるでしょう。
吾妻橋【墨田区】
吾妻橋は墨田区吾妻橋と台東区雷門をつなぐ「雷門通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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墨田区側の東詰橋下には浅草通りが通っており、かの有名なアサヒビールの本社の前を通過しほどなくすると都営浅草線の「本所吾妻橋駅」に到着します。
東京スカイツリー方面へ向かう際は浅草通りをまっすぐ走り、業平一丁目交差点で左に曲がりましょう。
業平一丁目の信号と吾妻橋三丁目東の信号の間にある橋を「業平橋」というんだ。
東武線はスカイツリーが出来るまでは「とうきょうスカイツリー駅」のことをずっと「業平橋駅」としていたんで、今だに行先で告げる方もいるぞ。
江東橋【墨田区】
江東橋は東京都墨田区の町名でもあり、大横川に跨る橋の名前でもあります。
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場所はJR総武線(各駅停車・快速)と東京メトロ半蔵門線の『錦糸町駅南口』となります。
周辺はいわゆる歓楽街の要素が非常に強く、その規模は東京23区東部で最大とも言われています。
その影響もあり錦糸町周辺でのタクシー営業は比較的人気を博しており、駅周辺では需要も高いのが特徴です。
厩橋【台東区】
ヒヒ~ン!!!
…冒頭から大変失礼しました。名前からして馬の鳴き声が聞こえてきそうな感じがしませんか笑?
厩橋は台東区蔵前及び駒形と墨田区本所をつなぐ「春日通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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橋は関東大震災の復興事業として昭和初期の1929年に完成した歴史ある橋梁です。
やはり橋名は台東区蔵前側の岸にかつて存在した米蔵の荷駄馬用の厩「御厩河岸」が由来とのとです。
その影響なのか橋の至るところに馬を連想させるレリーフなどが施されているのが特徴です。
蔵前橋【台東区】
蔵前橋は台東区蔵前及び駒形と墨田区横網をつなぐ「蔵前橋通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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橋全体が「稲の籾殻」を連想させる黄色に塗装されているのが特徴で、厩橋同様に関東大震災の復興事業として昭和初期の1927年(厩橋より2年先)に完成した歴史ある橋梁です。
秋葉原方面から、両国・錦糸町方面へ行く主要な道路でもあり、タクシーでは普段の営業に加えて「両国国技館」へのアクセスも良好なことから大相撲のシーズンになると上野方面からご乗車になられる方も増えることでも知られています。
浅草橋【台東区】
浅草橋は台東区の地名でもあり、「江戸通り」の間を流れる神田川に架かる橋でもあります。
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また、JR総武線(各駅停車)及び都営地下鉄浅草線の駅としても有名で、駅周辺は昼夜問わず人通りが多く、空車で走ろうものなら比較的高確率で流し営業が成立しやすい地域となっております。
上述の両国橋でもお伝えした通り、この付近は交通量が激しく、加えて浅草橋を馬喰町方面に渡りすぐの交差点「浅草橋南交差点」は大変複雑な構造ですので、事故に注意が必要です。
柳橋【台東区】
柳橋は台東区の地名でもあり、「柳橋通り」の間を流れる神田川に架かる橋でもあります。
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両国橋西交差点から東日本橋方面側の柳橋通りも同様ですが、周辺の路地は「一方通行」だらけです。タクシー走行時や実車時は特に注意しましょう。
橋は一車線道路で小さいながらも厩橋、蔵前橋と同様に関東大震災の復興事業として昭和初期の1929年(厩橋と同じ)に完成した歴史ある橋梁でもあります。
駒形橋【台東区】
駒形橋は台東区雷門及び駒形と、墨田区東駒形及び吾妻橋をつなぐ「浅草通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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厩橋、蔵前橋、柳橋と同様に関東大震災の復興事業として昭和初期の1929年(厩橋と同じ)に完成した歴史ある橋梁でもあり、竣工当時から変わらぬ外観を保っています。
何と言っても東京を代表する観光地『浅草』へ直結する橋ですので、東側(墨田区)からタクシーで訪れる方はかなりの割合で利用することが多いと思います。
また、首都高速6号向島線の駒形料金所も直結していますので、浅草に行く際は間違いなく通過するポイントです。
尚、浅草通りは吾妻橋方面からも区役所通りとぶつかる交差点で交わりますのでそのまま東京スカイツリー方面へ行く事ができます。
新大橋【江東区】
新大橋は江東区の地名でもあり、江東区新大橋と中央区日本橋浜町をつなぐ「新大橋通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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新大橋通りの東側(江東区)方面は都営新宿線が地下を通っており、沿線住民の帰路時にタクシー利用として営業することがあります。
清洲橋【江東区】
清州橋は江東区清澄と中央区日本橋中洲をつなぐ「清洲橋通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
2007年6月に、勝鬨橋や永代橋と共に、道路橋としては初めてとなる建造物で『国の重要文化財』に指定されました。
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首都高速6号向島線の清洲橋料金所も直結しており、東側(江東区)へタクシーを走らせると日本庭園が見事な「清澄庭園」や東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線の「清澄白河駅」、さらに行くと東京都現代美術館があります。
隅田川大橋【江東区】
隅田川大橋は江東区佐賀と中央区日本橋箱崎町をつなぐ「葛西橋通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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隅田川大橋は首都高速9号深川線の建設に合わせて架けられた橋となっているため、隅田川唯一となる『二層式(上段は高速道路、下段は葛西橋通り)』構造なのが特徴です。
タクシー乗り場も併設されているT-CAT(東京シティ・エアターミナル)やロイヤルパークホテルから一番近い橋で福住料金所や木場方面へ向かう道でもあります。
永代橋【江東区】
永代橋は江東区佐賀と中央区新川をつなぐ「永代通り」の間を流れる隅田川に架かる橋です。
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創架は1698年(元禄11年)と大変に歴史が古く、2007年6月に勝鬨橋や清州橋と共に、道路橋としては初めてとなる建造物で『国の重要文化財』に指定されました。
夜間(21時頃まで)ですと橋がライトアップされ非常に綺麗なことでも知られております。
西側の中央区新川方面はタクシーでも比較的多い行先でもあり、永代橋の手前では有楽町の鍛冶橋通りともぶつかるので、永代橋を渡り東側(江東区)に走行すれば東京メトロ東西線方面や深川不動、富岡八幡宮、江東運転免許試験場、そしてタクシー運転手であれば研修や登録証更新などで訪れる南砂町の「東京タクシーセンター」もあります。
東京ゲートブリッジ【江東区】
東京ゲートブリッジは、東京港第三航路(東京東航路)を跨いで江東区若洲と中央防波堤外側埋立地を結ぶ橋です。
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2012年2月に開通した比較的新しい橋で、恐竜が向き合っているような形をしている事から一部では『恐竜橋』という愛称がついています。
この東京ゲートブリッジは場所柄物流関係のトラックなどが多く往来しますが、通行料が無料の上「葛西臨海公園」、「新木場」方面から大田区の「大森」、さらに「羽田空港」へもほぼノンストップで到着することが出来るため、タクシー営業では非常に便利な道となっています。
東京都内城西地区の〇〇橋
続いて都内の城西地区(新宿区、世田谷区、中野区、渋谷区、杉並区、練馬区)の『橋が付く地名』を紹介しましょう。
おそらくここに登場する以外にも多くの橋は存在します。
あくまでその点は「行先や経由地として多い場所」を紹介していますので、悪しからずご理解をお願いいたします。
※こちらも一部の橋は他地区と対峙する橋もあります。
並木橋【渋谷区】
並木橋は渋谷区渋谷にある「鎌倉街道」の間を流れる渋谷川に架かる小さな橋です。
お客様がタクシーに乗車して並木橋を指定した際はほぼ全ての方がすぐ目の前の「並木橋交差点」を指していると言っても過言ではありません。それほど「並木橋交差点」は明治通りの渋谷駅を過ぎて恵比寿や代官山へとつながる重要な交差点でもあります。
昔はなぁ、東横線の渋谷と代官山の間に「並木橋駅」という駅があったんじゃぁ。ワシが子どもの頃に廃止になっちゃったが、懐かしいのォ。
渋谷橋【渋谷区】
渋谷橋は渋谷区広尾にある「駒沢通り」の間を流れる渋谷川に架かる小さな橋です。
並木橋交差点と比較すると、駒沢通りの橋であることから「橋の先で降ろしてください」というお客様も多く、必ずしもタクシーに乗車して渋谷橋交差点で下車という訳ではない可能性もあるので、降車地は予めよく聞いておきましょう(並木橋も同様ですが…)。
「渋谷橋交差点」は明治通りと駒沢通りがぶつかる交差点で渋谷のみならず、表参道、恵比寿、中目黒方面や広尾、天現寺橋、古川橋方面へと伸びるこちらも重要な交差点となっています。
恵比寿橋【渋谷区】
恵比寿橋は渋谷区広尾にある明治通りの「恵比寿橋入口」を曲がり「ビール坂」に向かう途中の最初に渡る小さな橋です。
並木橋、渋谷橋同様に渋谷川に架かっています。
恵比寿駅の東口周辺から、恵比寿四丁目交差点を左折して突き当りまで行くと辿り付きますが、橋そのものは特段近道という訳でもないのでお客様の送迎やご指名が無い限りは走らないかもしれません(一つ先の広尾一丁目交差点の方がよく使う印象です)。
ですが、恵比寿橋入口や恵比寿橋南周辺は降車ポイントとしてよく出てきますので押さえておきましょう。
猿楽橋【渋谷区】
猿楽橋は「並木橋交差点」を代官山方面へ曲がり、八幡通りにある橋です。
下は川ではなく、JR山手線、埼京線が走行しており、渋谷区東と渋谷区猿楽町をつないでいおります。
猿楽橋は1934年に開通した橋で、既に90年以上が経過していることから、渋谷区では2026年以降に架け替えを実施することが決定しています。
この八幡通りは明治通りと旧山手通りを結ぶ交通の重要な要衝であり、通行止めとなるとタクシー営業のみならず一般乗用車でもかなりの影響を及ぼすことになるため、渋谷区の今後の動向が注目されます。
渋谷二丁目から八幡通りを下って…並木橋交差点でお客様を降ろしたあと、この猿楽橋方面へ行くか、渋谷駅方面へ行くか迷うんですよね。。
曙橋【新宿区】
曙橋は新宿区住吉町にある外苑東通りの陸橋です。
陸橋の下には、靖国通りが走行しており、道路の陸橋の真下には都営地下鉄新宿線の「曙橋駅」があるため、タクシーでも周辺から乗降される方が目立ちます。
また、曙橋のすぐ近くには「防衛省」があり、通勤時間帯など関係者の送迎で行くこともしばしば。
淀橋【新宿区】
まぁ~るいみどりの山手線!まんなか通るは中央線!新宿西口駅の前~カメラはヨドバシ…度々失礼しました。
淀橋は新宿区西新宿と中野区中野本町をつなぐ「青梅街道」の間を流れる神田川に架かる橋です。
そもそも、あの誰もがご存じヨドバシカ〇ラの「ヨドバシ」ってなんだ?と疑問に持たれた方はいらっしゃいますでしょうか?(ともすればマツモ〇キヨシよりも浸透していますよね。)
この由来は、新宿にかつてあった淀橋区という場所から来ているのです。
昭和22年に新宿区が出来るまで、周辺は「四谷区」「牛込区」そして「淀橋区」という3区に分かれており、東京都庁が建設される以前の一帯は「淀橋浄水場」という広大な施設だったのです。
1970年には住居表示の実施により新宿区淀橋の名称は消滅してしまいましたが、現在ではこの淀橋はもちろんのこと青梅街道と新宿税務署通りが交わる交差点名も「淀橋」であり、「淀橋市場」など名残を見ることができます。(ヨドバシ〇メラも調べたところ創業地が「淀橋区」だったそうです。)
そういうお客様のためにも、実はこういう雑学って大事なんですよね。
小滝橋【新宿区】
小滝橋は新宿北新宿と中野区東中野をつなぐ「早稲田通り」の間を流れる神田川に架かる橋です。
小滝橋通りという通りが新宿駅西口から小滝橋手前の『小滝橋交差点』まで続いていますが、橋の手前で実質終点・起点となるため、橋に架かっている通りは「早稲田通り」なのです。
新宿エリアでタクシー営業をしているとほぼ間違いなくこの地名、橋は1度や2度ではないほど営業するでしょう。
それくらい頻繁にタクシー乗降が多いエリアで、周辺は住宅地や社宅、寮も点在していたり、高田馬場、落合、東中野方面へのアクセスとしても通ります。
中野新橋【中野区】
中野新橋は中野区弥生町の「新橋通り」沿いの神田川に架かる橋です。
2011年6月30日を以て「新橋」という橋名から正式に「中野新橋」となりました。
すぐ近くには東京メトロ丸の内線(方南町支線)の「中野新橋駅」があり、ほとんどのタクシー利用のお客様は「中野新橋まで」と指定した場合はこの駅を基点に考えることが常となっています。
東京メトロの駅では決して乗降客数は多い駅ではなく(むしろワーストのレベル)、地味な印象を持ちますが、周辺は都心から近いながらも住みやすく、芸能人界隈でも人気の街でもあります。
千代田区の〇〇橋
城南・城北・城東・城西地区の中で唯一入っていない区があります。
それが「城」の部分である「千代田区」です。
最後になりますが、千代田区のメジャーな『橋が付く地名』を紹介しましょう。
重ねてにはなりますが…ここに登場する以外にも多くの橋は存在します。
あくまでその点は「行先や経由地として多い場所」を紹介しています。
悪しからずご理解をお願いいたします。
※一部の橋は他地区と対峙する橋もあります。
鍛冶橋【千代田区】
鍛冶橋は千代田区丸の内にかつて戦後まで存在した橋です。
そのため現存するものはありませんが、鍛冶橋跡を記した説明板があります。
鍛冶橋の名前は主に「鍛冶橋通り」や鍛冶橋跡がある「鍛冶橋交差点」として残っており、タクシー営業の際もこの2つの単語は界隈で実車の際はよく出てきますのでチェックしておきましょう。
また、東京都内タクシーの『タクシー乗り場等適正運営推進制度規制地区』として東京駅八重洲口に入構する際はこの鍛冶橋交差点を有楽橋方向から直進してタクシー乗り場へ入構するという入路指定が終日敷かれており、東京高速道路(KK線)下以降は待機禁止となっています。
祝田橋【千代田区】
祝田橋は、東京都千代田区の橋で皇居外苑南側に位置しています。
タクシー運転手やお客様の中でも「祝田橋」と聞けばほぼ、交差点を連想すると思います。
六本木通りや青山通り、そして新宿通りから銀座、有楽町、東京周辺へタクシー営業を行う際などは概ね内堀通りを通りこの祝田橋交差点を通過する事でしょう。
交通量は平日が特に多く、流れも速いのでスムーズに運転し目的地を明確にしておくことがポイントです。
竹橋【千代田区】
竹橋は東京都千代田区北の丸公園にある一ツ橋一丁目と北の丸公園を結ぶ橋です。
内堀通り沿いの「竹橋交差点」と「千鳥ヶ淵交差点」を結ぶ代官町通りの一部を形成しています。
橋の周辺は毎日新聞東京本社や丸紅本社ビル、東京国立近代美術館、そして東京メトロ東西線の竹橋駅があり、商社マンや新聞記者のタクシー利用もさることながら交通量が非常に多い地帯ですので、運転に注意が必要です。
二重橋前【千代田区】
二重橋前は東京都千代田区丸の内の「内堀通り」に位置する交差点名かつ鍛冶橋通りの起点です。
そして東京メトロ千代田線の駅名でもあり、何と言っても皇居内「二重橋」の最寄りです。
また周辺は丸の内界隈、言わずと知れた国内きってのオフィス街でもある事は言うまでもないでしょう。
そのため近年はビジネスマンの足だけでなく、訪日観光客の方がこぞって訪れることが多いため、二重橋を含めて、周辺までの送迎を伴うことが多くなっています。
一ツ橋【千代田区】
一ツ橋は千代田区一ツ橋の「白山通り」沿いの日本橋川に架かる橋で、地名にもなっております。
内堀通りの「平川門交差点」を曲がり白山通りへと進むと首都高速都心環状線の高架と共に橋が見えてきます。
周辺は一ツ橋料金所や如水会館、そして白山通りを直進すると古書堂の街「神保町」へと到着します。「週刊少年ジャンプ」でおなじみの集英社もこの一ツ橋にあります。
水道橋【千代田区】
水道橋は千代田区神田三崎町と文京区後楽および本郷をつなぐ「白山通り」の間を流れる神田川に架かる橋です。
竹橋方面から白山通りを利用し、本郷や大塚方面へ向かう際や東京ドームへの送迎ではよく利用することでしょう。
また、都営三田線の「水道橋駅」とJR総武線(各駅停車)の「水道橋駅」東口も最寄りのため、お客様にとっても利便性が良い場所です。
飯田橋【千代田区】
飯田橋は千代田区飯田橋と新宿区神楽坂および文京区後楽をつなぐ「目白通り」の間を流れる神田川に架かる橋です。
地名にも交差点名にもなっており、さらには駅名にもなっているため都内在住の方なら御馴染みの場所かもしれません。
飯田橋交差点は目白通りと大久保通りが分岐しており、さらに外堀通りも交差している交通量が多い地帯です。イベント開催時は水道橋方面へのタクシー営業もさることながら、逆走もしくは大久保通り経由で神楽坂方面へアプローチしてみるのも良いでしょう。
目白通りであれば江戸川橋や早稲田、護国寺さらには池袋方面といった需要も見逃せません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
城東、城西地区に加えて肝心要な千代田区も追加しての第二弾。やはり隅田川や神田川といた都内の中心を流れる川の周辺は、橋が必要不可欠ですし、タクシー運転手としても走行しないとどうにもなりません…当たり前ですが。
中には橋が丸ごと地名となっていたり、「かつてここに橋があった」的な話まで、様々なストーリーが東京都内には随所に隠れており、お客様がタクシー乗車に何気なくリクエストした場所や通り道に隠れていたりします。
橋は目印になりやすいこともあり、多くのお客様の帰路に対しての位置情報になっている事でしょう。タクシー運転手とてそれは同じです。
またこのシリーズでお会いしましょう。