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【タクシー運転手の豆知識⑮】タクシー車両の冬シーズン!タイヤってどうなってるの?
新たな会社に転職する際、その業界独特の働き方に慣れないとスムーズに仕事をこなすことはできません。
業種によってさまざま特性がありますので、顧客層しかり、ターゲットとすべきものは利益を得るために様々な情報を収集する必要があり、それに対応していかなければならないからです。
そこでタクシーは?というと、もちろん様々な情報を収集してお客様を快適に安全安心に送り届けることを第一としていますが、そのためにはタクシー車両が必要ですよね…当たり前ですよね笑。
そして、公道を走るのであれば、シーズンに合わせたタイヤをちゃんと装着していないといけません。
タイヤの種類
タクシーのタイヤに関するお話しをする前に、意外と免許を持っていてもタイヤについて知らない方も多いようです。
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タクシー業界へ転職、タクシー運転手に転職を考えている方の転職相談でこの冬季シーズンは『タイヤはどうなっているのか』という話を頂くことがあります。
転職相談はそういった方のモヤモヤをひとつずつ消去していき、希望に満ちた良い転職となるようにサポートしてくれる事でしょう。
それでは、一般的にタイヤはどのような種類に分類されているのでしょうか?
ノーマルタイヤ
ノーマルタイヤは名前もそのままスタンダードな通常のタイヤを言います。
冬季のタイヤとの区別化を図るために「サマータイヤ」とも言われていますが、特段夏用という訳ではありません。
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ノーマルタイヤの特徴は通常の道路を安全に走行できるようにバランスの整合性が取れているという点にあります。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤとは名前も冬用のタイヤを言います。
ノーマルタイヤとの違いとして、一番わかりやすいのはスタッドレスタイヤの場合は側面を見ますと「STUDLESS」という刻印が刻まれているのがお分かりいただけると思います。
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当然冬用ですから性能も「雪道を走る」ことを想定していますのでノーマルタイヤなどに比べて素材が柔らかいのが特徴です。
オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤは「春夏秋冬いつでも利用可能」なタイヤ…なのですが、注意事項があります。
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性能はノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間という表現が正しく、ノーマルタイヤに比べて柔らかめの素材を使用しております。
また、オールシーズンタイヤは独自のトレッドパターン(排水性能のある溝)を採用しており、この甲斐もあって真夏の道路から雪道(軽度の積雪)までの自動車走行に対応しているという訳です。
ですのでスタッドレス程の性能はないと考えた方が賢明です。
スペアタイヤ
スペアタイヤは主に車内に常備されている応急タイヤを言います。
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装着しているタイヤがパンクなどによって走行できなくなった場合に使用する、応急用のタイヤとして活躍します。
ですので、特徴としては『ずっと利用できる機能』は持ち合わせておらず、しかも通常のタイヤと比べてやや小ぶりで幅狭なのです。
中古車輸出時も搭載の有無は検査があるので必需品なのですよ♪
その他タイヤ
その他のタイヤについてですが、正味タクシーに装着されているであろうタイヤは上述で紹介したものがメインとなります。
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ですので、知識的に見て頂ければ充分ですが…例えば燃費性能に優れた「エコタイヤ」はタイヤの転がり抵抗を低く抑えており、回転しやすく他のタイヤに比べて軽量に設計がされているのが特徴です。
「ランフラットタイヤ」や「シーリングタイヤ」は、なんと『異物がタイヤに刺さった場合でも走行が可能なタイヤ』なのです。(いずれのタイヤも諸条件あり)
また、乗り心地の良さを追求した「コンフォートタイヤ」は静寂性と操縦性に優れているタイヤです。コンフォートとい名前ですがタクシーにはさすがに利用されているところを見たことはありません…。ですがリムジンや高級ハイヤー・送迎車にも使用されています。
別名『プレミアムタイヤ』とも呼ばれ価格も割高ですが、燃費性能を意識したバリエーションが多い事もあり、もしかするとですがコスパは良いのかもしれません。
主なタクシーのタイヤ種類
タイヤは一般的に『ドライ性能』『耐摩耗性』そして何より人が乗車する手前、『乗り心地』等の性能が求められてます。
タクシー専用の主なタイヤはどのようなものがあるのでしょうか?
そもそもタクシー専用のタイヤがあるって知ってました!?
タクシーは年中無休…ではタイヤは?
タクシーにオフシーズンはありません。
まさにプロ野球選手も真っ青です。
年中無休の業務ですし、その中でタクシー運転手が好きなシフトで働くのです。
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蝉のジリジリ鳴く真夏ならまだ良いものの、冬場となれば雪や路面凍結などの心配は地方だけの話ではありません。
そんなタクシーを普段運転手として乗っている方、そしてこれからタクシー業界へ転職を考えている方も「タクシーのタイヤ」ってどうなっているか、今まで気にかけたことは正味なかなかないですよね。
オールシーズンタイヤが多い。
現在首都圏のタクシーはオールシーズンタイヤを装着しているケースが多いようです。
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実を言いますとタクシー専用のオールシーズンタイヤも販売されており、JPN TAXIなどの次世代型タクシーに対応したタイヤサイズを装着して営業が可能です。
タイヤメーカーの大手、横浜ゴム株式会社は2021年の11月に「JPN TAXI」向けのオールシーズンタイヤ「TAXI TOURING A/S(タクシー・ツーリング・エーエス)」を販売開始しておりますよ。
1年を通してノーマルタイヤのケースも。
基本的に年間で雪が降ったり、或いは道路が凍るというような事がなければタクシーのタイヤをスタッドレスにする必要性はありません。特に温暖な地域や海岸沿いなどが良い例でしょう。
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そのような地域では主に1年を通してノーマルタイヤでタクシーを走行している事は珍しくありません。
整備士常駐ならスタッドレス化は早い
雪の可能性が高い場合は冬シーズンになると自ずと整備の方がタクシー車両をスタッドレスに変えますのでそういったタクシー事業者は安心です。
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なお、タクシーのスタッドレスとタイヤとして有名なのは株式会社ブリヂストンのブリザック「タクシー専用(FOR TAXI)タイヤ」で、10年以上の歴史があります。
タイヤ自体が一日250~300kmを走行するタクシー専用に作られているということもあり信頼性も高く装着している車両も多くみかけます。
これで多少の雪であればなんとか営業できるのではと思いますが、油断は禁物。安全に走行したいと思いますし、万一雪に見舞われた際はお客様に天候不良で速度を落とす旨を事前にお伝えしましょう。
地域によってはスタッドレスタイヤを希望するお客様もいる
『やはり何時雪が降るかわからない…』、『この連休は関東でも雪が舞う予報です…。』
冬シーズンになるとニュースでにわかに天気予報が騒がしくなります。
そうなってきますと非常に心配なのがタイヤ性能です。
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これは実を言いますとタクシー運転手に限らず、お客様も「ちゃんとタクシーは運行するのか」という不安に駆られることもあり、タクシー会社に予約で問い合わせが来ることもしばしばあるのです。
バスもチェーンを巻いて走行したり、場合によっては」運休するレベルに達したらタクシーはどうなりますかという問い合わせをしたい気持ちはわからなくもないですよね。。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タクシー×タイヤは冬シーズンになると出てくる話題でもあります。
さらにタクシー業界へ転職を希望する方にとっても不安要素の一つかもしれません。
近年は天気予報の高性能化によって雪の予報が高確率で当たるようになりました。
そのため一般生活においても事前に自家用車をスタッドレスタイヤに履き替える「駆け込み寺現象」が増えていますが、タクシー事業者でも整備士が常駐している事業者ですと非常にスムーズにタクシー車両もスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤなどに履き替えられています。
また、4~5年前からタクシー事業者内でも取り入れされて注目されている「タイヤソリューションサービス」にも注目です。
タイヤ空気圧の遠隔監視システムなどより精度の高い安全運行を目指してタクシー業界とタイヤ業界一丸となって「一日の快適走行と安全、省エネ」に取り組んでおり、ますますタクシーとタイヤのタイアップならぬ“タイヤップ”にめが離せません。