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タクシードライバーあるある集【祝10回★年始特別版】それって職業病かも笑?Ver.10
タクシー運転手の現役ならではの視点が詰まった乗務中から乗務以外の日常まで、ありとあらゆるエッセンスを加えた大好評の『タクシードライバーあるある集』がなんと、今作で10回目を迎えました。
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オトナの事情で打ち切りにでもならない限りは今後も継続していきますので、どうか現役タクシー運転手の皆さん、そして何よりこれからタクシー運転手を検討されているor転職を目指している未来のスターの皆さんは是非、「こんなことも日常であるんだ」とリラックスして読んでいただけたら幸甚です。
乗務中のタクシーあるある
それでは乗務中のタクシーあるあるです。
乗務中は回送・空車・迎車問わず様々なシチュエーションの中でイレギュラーな事象が発生するので、それらは心の中に留めておくよりは、開放してあげましょう。
意外とタクシー運転手や管理者の皆さんからも「あるあるだよ~」ってフォローをくれますから(^-^)
もちろん黙々と作業終えて帰宅するのも全然OKです。
“分身の術”使いたくなる
あそこに沢山お客様が並んでいる!行こう!…あ、でもあっちの方面にも行きたい…うわぁ…どうしよう。
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自分の体は生まれてから命果てるその時まで等しく一つです。
タクシー運転手は時に調子がよかったり、或いは『調子を上げたい!』と思うと欲深くなってしまう数奇な生き物です笑。
そんな時どうしても高単価が出やすい場所に行きたくなるタクドラは多いはず。
でも我々はアニメのキャラではないので二者択一をしなければいけない時が度々訪れます。
分身の術…使えるものなら使ってみたいものですよね笑。
売上が上がらない
タクシー運転手は確かに稼げる仕事であり、ご自身の頑張った分が成果として反映されるので非常に面白い、やりがいもひとしおなお仕事であることは間違いありません。
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しかしながらどうしても季節柄、売上が今一つ伸びない乗務日というのは年に何回か存在しますし、そのような日に当たってしまう事があります。これもタクシーあるあるです。
これらも何年か経験を積み重ねれば「売上が上がらないなら上がらない時の対処法やリスクヘッジ的な営業方法」というのが身についてくるのですが、最初はどうしても自分自身のセオリーや枠を壊すことが難しく、柔軟性とうまく付き合えず売上がフレキシブルになることも珍しくありません。
積み重ねですので沢山失敗をして、そこから経験を得ていきましょう。
バックモニターに頼りがち
近頃の自動車は車庫入れや転回(Uターン)時はバックモニターの普及により、本当に便利になりました。
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タクシーもJPN TAXIなどの次世代型タクシーにはバックモニターが搭載されていますので、車庫入れや転回(Uターン)時はそちらを見る方が多いのではないでしょうか。
しかしついそのモニターに頼りすぎてしまうんですよね。
実際にはしっかりと目で見てバックを行い、通りや後方に障害物や人がいないか慎重にチェックしてから実施しましょう。
タクシー業界でも原則としてお客様からの指示がない限りは転回(Uターン)の推奨はしていません。
景色にうっとり
これは乗務中あるいは空車走行中でもあることですが、テレビや社会科、地理などの教科書で見たような景色が目の前に広がっていると、なんともいい気分で運転をしたくなります。
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特に深夜帯の時間高速道路を走行したりすると東京タワーやビル群のネオンが見え、思わずうっとりとしてしまい、我を忘れ…てはいけません。そこはプロのタクシー運転手です。
営業中、実車時は当然ながら、空車時も運転に集中しましょう。
しかし、そんな光景が見れるのもタクシー運転手の特権でしょう。
警察にぶるぶる
自動車を運転していると警察の取り締まりを度々目にしますよね。
これはタクシーのみならず一般乗用車でも同様ですが、やはり警察の取り締まりには我々善良な市民にとって戦々恐々、日頃の交通安全を順守しているかというのが試されます。
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もちろん、常識的な運転をしていれば取り締まりに引っかかることはありません。
ですがスピード違反や黄色車線の車線変更・追越し、その他違反が発見されるとたちまち取り締まりの対象になり、いわゆる「違反切符」を切られ違反金を支払わなければならなくなります。
さらに言えば我々タクシー運転手にとって致命的なのは『免許点数にも影響が出る』ということです。
気を付けて運転していきましょう。
前の大型車が邪魔
営業中のタクシーあるあるとしてこれは結構共感するのではないでしょうか。
前に大型車がおり、視界を遮ってしまうというパターンです。
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無論、車間距離は充分に取りましょう。これは大原則です。
とはいえ右折する際など、前の大型車(例えば路線バス・トラックなど)進行方向が同じ場合は、信号にもよりますが対向車が突然やって来ることもあり得ます。
俗に言う“ヒヤリハット”は常に備えておく必要がありますし、左右前後確認をしてから右折するようにしましょう。歩行者にも注意ですよ。
お客様タクシーあるある
つづいては「お客様タクシーあるある」です!
とは言ってもタクシー営業中に出くわしたタクシー運転手が出くわしたあるあるエピソードですので、「こんな営業あったよねぇ…」「ああ!あるある!」というケースは非常に多いのではないかと思います。
家の近くまで営業
所属するタクシー事業者の近くで働いている方であれば何もこの話は関係ないのですが、特に東京都内(特別区武三交通圏)のタクシー運転手の中には、その収入に魅力を感じて遠方から通勤している方も多くいらっしゃいます。
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タクシーを営業していると、お客様の行先は近隣から長距離(ロング)まで幅広く対応しなくてはならないのですが…、ここで例を挙げてみましょう。
深夜時間帯のAM1:00。
秋葉原周辺で乗車されたお客様。その時運転手していたタクシー運転手さんの実家は千葉県柏市でタクシー事業者への帰庫はAM3:00~4:00の間。
行先はなんと柏市の先にある「千葉県我孫子市」。
この時タクシー運転手さんの心境は嬉しい反面、こう思うに違いありません…『うわー!帰れるのにぃ…!』
前の車追ってください
「運転手さん!前の車追ってください!」
こんな刑事ドラマ見たいな行先注文が実際にあるのかという話なのですが…あるにはあります。
但し、緊迫した場面で使われるという事は滅多に遭遇しないでしょう。
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例えば8名ほどの団体客であったり、会社単位である一定の場所に大勢で向かう際、どうしてもタクシーを利用するとなると物理的に分散乗車をしなくてはなりません。
その際、いまいち行先を理解していないと目的地を告げるよりも『前の車(タクシー)を追ってください』となりますよね。
これは結構あるあるですし、しかもしっかりとくっ付いていかないと逸れたら大変なことになります。
ただでさえ都心部の幹線道路はタクシーが沢山走行しているのでしっかりと追うべき車両を把握しましょう。
過去の接客不良の話を聞かされる【タクゾー君出演】
ここではタクシーメディアに登場3回となるドライバーのタマゴ「タクゾー君」のエピソードとともにあるある事例をお伝えします。
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都内のとあるデバート付近で乗車されたお客様が比較的おしゃべりな方で、タクゾー君もその話に乗って話しているとついお客様も気分を良くし上機嫌に。
こんにちは!安全運転で参ります。
あら、素敵なあいさつ…あなたとても良い接客だわね。すばらしいわ!
しかし、ここから過去のタクシーに纏わる苦情話が始まります…。
ともう、話し出したら止まらない過去の悪態タクシードライバーに関する話が始まる…この時ハンドルを握るタクシー運転手は気づきます。
※キンセン…東京タクシーセンターの前身『財団法人東京タクシー近代化センター』の略称。平成14年4月1日に『財団法人東京タクシーセンター』として名称変更し、平成24年4月1日に現在の公益財団法人となる。
(このお客様、怖い…。怒られてる訳じゃないんだけど…。最後までしっかりお送りしよう。)
当然と言えば当然ですし、このお客様はある意味間違った事は言っていないのですが、無事に目的地まで送り届けたあと、ドアを閉めてタクゾー君は一言『よかったぁ~…何事も無くて(多分)』。と思ったそうです。
定員オーバーのお客様から依頼
インバウンド需要が増大し海外からのお客様が多い中、家族で日本に来られる訪日観光客も非常に多く見られます。
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そうなりますと大人2名、子ども4名…或いは大人5名であったりと一般のタクシーに乗車するには厳しい人数が乗車をすることになってしまいます。
荷物の関係で物理的にタクシーに乗車することができない、或いは定員オーバーとなってしまうことはタクシーあるあるとしても近年多いようです。
東京初めてなんです
大型連休やお正月などは、東京都内に地方から多くの方が観光、帰省に来られます。
その際は移動手段として鉄道、バス、そしてタクシーも利用されます。
【関連記事】タクシー「流し営業」のメリット。アプリ配車時代席巻ではなかった?じっくり解説
タクシー運転手もベテランドライバーであれば、ぱっと見の印象で東京に慣れていないというのが分かるかもしれませんが、あくまで乗車して見ないとわからない部分でもあります。
お客様が開口一番「東京は初めてきたんです。」「何年振りかに新宿来ました。」「渋谷も変わりましたね」なんて形でタクシーに乗車してくることはよくあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
タクシーはほぼ一日通し乗務で行くと30~40組のお客様がご乗車されます。
という事は30~40通りのストーリーがあり、お客様自身もそれ相応のドラマを抱えてご乗車されます。
となれば…必然的にその分だけあるあるな自称も生まれる訳でして、毎回「こりゃ新鮮だ!こんなケース初めてなんじゃないか?」と思っても、意外とタクシー運転手界隈では「あるある」だったりと、一日何万回と営業(乗務)が繰り広げられているのです。
また筆者は「あるある」が溜まり次第、共有したいと思いますので、次回をお楽しみに!
そして一人でも多くの方がタクシー運転手という仕事に興味を持っていただき、足を踏み入れて活躍してくれたら嬉しい限りです。