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タクシー坂道シリーズ【神奈川県編】ドライバーデビュー組必見!街でよく聞く坂道を紹介【その⑤川崎市編】
タクシー営業で必要なことは、「エリアにお客様が多いこと」なのですが、それと等しく都心郊外での営業となれば、地域の特性や地理などを深堀して営業を実施する必要性がより顕著になってきます。
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都心部はタクシーを流せばアプリが鳴ったり、流し営業の成立がありますが郊外はまた違って各タクシー事業者からの無線配車、駅待ちやタクシー乗り場での待機、そして同様にアプリ配車が挙げられるのですが、それらが発生する因果関係は、目的地までのルートに険しい『坂道』があることが多いのです。
タクシー坂道シリーズでは神奈川県内版として横浜市は上げましたが、今回はお隣かつ同じタクシー営業エリアである京浜交通圏の「川崎市内」にスポットを当てて、有名な坂道を紹介していきます。
川崎市内は7区
川崎市内は政令指定都であり現在『川崎区』・『幸区』・『中原区』・『高津区』・『多摩区』・『宮前区』・『麻生区』の7つの行政区で構成されており、現在人口は約155万人と関東地方では東京23区、横浜市に次いで3番目に多い規模を誇ります。
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ちなみに川崎市内の7区の名称は他の政令指定都市では見かけないオリジナルの名称なのです(例:中区、中央区、西区、南区など…)。
神奈川県の北東部に位置し、横浜市や東京都の大田区世田谷区、そして町田市、稲城市などの多摩地区とも隣接する地域です。
東京湾周辺の京浜工業地帯が続く南部から、新百合ヶ丘などの新興住宅地が広がる北部まで都内から多摩川を渡り横に長い面積を誇ります。
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川崎区はほぼ平坦
多摩川の東京都と対峙する川崎市川崎区は地形がほぼ平坦のため、トンネル内で交差する坂と、 高架の橋に位置する坂以外は、一切坂道がありません。
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また、別の回で川崎市内の特集を当タクシーメディアでも近日取り上げようと思いますが、川崎区においては坂道などの起伏を活かした営業というより、どちらかと言えば都内に近い営業スタイルを取っています。
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郊外の強みである「無線配車」もあることからタクシー会社強豪他社は比較的多い地域ではあるものの、比較的安定して稼げる地域でもあります。
中原区は隣の横浜市港北区に坂道多い
中原区は現在発展著しい武蔵小杉エリアが有名でしょう。
都内からですと「中原街道」から新丸子、武蔵小杉周辺はよく深夜時間帯でも行先として名前が出てくる場所ですよね。
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坂道はというと…実をいうと細かい坂はあるのですが、そこまで有名な坂道はないのです。
「え?そんな事なくない?」と思う方いらっしゃるかもしれませんが、実は周辺は横浜市の港北区日吉との境に位置しており、日吉には多くの坂道、それもとてつもない勾配の坂道が住宅地に点在しています。
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川崎市内の坂道を紹介
それでは川崎市内の坂道を紹介しましょう。
もちろん、今回のシリーズに登場する坂道が全てではありませんし、他の地域同様に多くの場所で大なり小なり坂道は存在します。
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その中でも選りすぐりかつタクシー営業時にも通過したり、お客様からの依頼が多く発生する…目的地の途中でお話しに出てくるような場所だと思います。主に宮前区や多摩区が多いのですが、その他にも随所に存在しており、信じ難いような勾配の坂道も存在しますよ。
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おしみず坂【幸区】
おしみず坂は幸区の南加瀬1丁目付近にある坂道です。長さにして約260mで比較的緩やかな道路です。直線ではなく湾曲になっているのが特徴ですよ。
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周辺の幸区日吉合同庁舎前は歩行者の往来がありますので注意が必要です。幸区には坂道が非常に少ないのですが、隣接する横浜市港北区や鶴見区は非常に坂道の多い場所として知ら手います。
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梅の木坂【宮前区】
梅の木坂は宮前区野川付近にある坂道です。
名前の通り、梅林がある地域で2月のシーズンになると周辺の梅の花が見ごろを迎える事からこのような名称になったとのことです。
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長さは直線で約400mほど、バス停もあることから路線バスの往来がある道路ですので時間の大幅遅延がある際や、周辺住宅地からのタクシー依頼は多い場所です。
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実は区内には公募によって愛称が制定された坂道が18カ所も存在しており、それらの坂には命名の由来を記した標識が設置されています。
その中には地元の方から親しまれて昔からの呼び名を持つ坂道も含まれています。
富士見坂【宮前区】
富士見坂は宮前区土橋1丁目と宮前平2丁目の境付近にある坂道です。
東急田園都市線「宮前平駅」からすぐの場所に位置し、宮前区役所へ行く道路なのですが、何しろ急坂なため、周辺の方はバスかタクシーを利用することもしばしば。
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坂道の沿道は近代的なマンションが立ち並び、ユリノキの並木に花壇が敷き詰められ非常にきれいな景観です。それとは相反する急坂で、登りきると富士山が見えるとか?
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庚申坂【宮前区】
庚申坂は宮前区宮崎2丁目と3丁目の境付近にある坂道です。
『庚申(こうしん)』と読み、坂の近くに昔「庚申堂」という場所ががあったことに由来しています。
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イチョウ並木が続く綺麗な場所ですが、坂は急坂です。東急田園都市線の宮崎台駅から徒歩約5分の場所に位置する170mほどの坂道ですが、登りはほとんどの方が自転車の場合は降りて押しているほどです。
交通量はそこまで多い道路ではないものの、宮崎台駅と梶が谷駅の間に位置しているため、地元のタクシーも良く通る場所です。
権六坂【宮前区】
権六坂は宮前区野川付近にある坂道です。この坂道はケヤキ並木になっております。
宮前区の坂道の特徴として並木道伝いに坂道というセットになっていることがありますよね。
景観が非常にきれいで周辺も住宅地なのですが、少子高齢化や駅までの微妙な距離感などもあり、昔からタクシーの利用は多いのです。
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交通量も比較的多く、ただ周辺でタクシー営業となるとそのまま住宅地からの依頼もしくは周辺からのタクシー乗車でこの付近までの乗車という事になりますので、歩道からタクシーを手上げで止めるという事はあまり事例としては少ないようです。
さくら坂【宮前区】
さくら坂は宮前区宮崎2丁目付近にある坂道です。
長さ約350mの坂道で、その名の通りソメイヨシノの並木が春になると桜の花を咲かせる場所です。
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比較的急坂なのですが、中間地点に東急田園都市線「宮崎台駅」があり、付近のみ平坦にはなるものの、再び勾配が始まります。
白井坂【宮前区】
白井坂は宮前区宮前区犬蔵1丁目付近にある坂道です。尻手黒川道路の犬蔵交差点を南平台方面へと曲がりしばらくすると240mほどの坂道が登場します。
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このあたりの交通量はとても多く、バス停もありタクシーの往来も多い道路なのですが頂上が犬蔵小学校付近となっているため『スクールゾーン』になっています。
そのため運転やタクシー営業の際は注意が必要です。
堂脇坂【宮前区】
堂脇坂は宮前区宮崎1丁目付近にある坂道です。
さくら坂の頂上にある「花園橋交差点」から始まり、尻手黒川道路まで続く約380mの坂道で、駅周辺から幹線道路へと繋がる道のため、交通量もそこそこ多めですが、タクシーは空車及び迎車、送迎時は通過する道として利用するようです。
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その理由として沿道はマンションが多く立ち並ぶのですが、横道が尻手黒川道路まで2本しかないため、住宅地へと入る道路が少ないことが考えられます。
馬坂【高津区】
衝撃的な画像ですよね…。勾配26%。。
馬坂は高津区久本1丁目付近にある坂道です。馬坂と書いて「まさか」と読みます。
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富士山の登山道でも新五合目(標高1440m)から始まる御殿場口の平均勾配は約21%と言われており、これをはるかに凌ぐ勾配ですので、いかにこの場所がとんでもないかがお分かりいただけると思います。
自動車でこの場所は登れます…ということはタクシーでも行けるということですので、近隣住民からの配車依頼や送迎の目的地に指定された場合は利用します。
しかしここはすごい…。都内でもそうですがタクシー運転手は乗務中、時として実車の際は思いもよらぬ険しい道にお客様のご用命する目的地があり、そこまで走ることがあります。
ですので、自動車が通れる道である以上は覚えておきましょう。
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ねもじり坂【高津区】
ねもじり坂は高津区下作延付近にある坂道です。
長さは200mほどですが非常に勾配のきつい坂道になっております。
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付近は高津区役所の裏手の三叉路の分岐点から南西に向かう坂道で、車がようやくすれ違える程度の道幅となっています。
周辺でタクシーも日中よく走る姿を目にするほど、交通量はそこそこあります。
また、ねもじり坂の標識にはこのような記載があります。
ねもじり坂
「ねもじり」の由来は明らかでない。昔は今より急坂で,東京へ野菜を運び,帰りには下肥を積んでくる牛車・荷車などにっとっては,別名「はらへり坂」とも呼ばれた難所であった。
ちなみにこの「ねもじり坂」は数年前、某テレビ番組の「全●坂」でも放送されました。
喜津根坂【多摩区】
喜津根坂は多摩区長尾7丁目 付近にある坂道です。
府中街道の『あじさい寺入口』交差点から南東に入り直進し、『喜津根坂』交差点から東名高速を渡る喜津根橋付近までの230mほどになる坂道です。
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周辺にある“あじさい寺”こと「長尾山妙楽寺」は法要に訪れる方はもちろん、7月のあじさいシーズンは観光に訪れる方もいらっしゃるほどです。
山の上なので、周辺のバス停から徒歩で行く方もいらっしゃるのですが、タクシーの利便性を考えると利用はもちろん、住宅街も多いことから日中時間帯から無線配車の多い地域でもあります。
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くらやみ坂【多摩区】
くらやみ坂は多摩区枡形6丁目付近にある坂道です。
小田急線の「向ヶ丘遊園駅」南口から徒歩約7分の踏切付近に位置しており、全体的に幅も細く長さは100mとさして長い坂道ではありません。
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多摩区の住宅地内に位置しており、タクシーももちろん通れる場所ですので、送迎の際にも踏切を渡ってこの坂を通ることも珍しくないでしょう。
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また、くらやみ坂の標識にはこのような記載があります。
くらやみ坂
鎌倉時代の山城、枡形城への登り口のこの坂は生い茂る木々に陽光を遮られ、くらやみ坂と呼ばれてきた。
城をめぐる戦いのたびに武士たちがここを駆けめぐったのは八百年の昔である。
十番坂【麻生区】
十番坂は麻生区岡上付近にある坂道で、この坂道はSNSでも話題になっており有名な坂道であります。
東京都町田市の鶴川駅周辺に位置する『飛び地』になっており、この付近の坂道は一番から十番までの名前が付けられています(実際には「三番」は階段、「四番」は存在せず坂道は8つだけとなっています)。
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傾斜の公式発表はありませんが、SNSやネットによれば特にこの十番坂の勾配は37%~42%と日本トップクラスの坂道…急坂を通り越して「激坂」です。
ですのでタクシーはおろか一般の自動車でさえ登るのが困難な坂です。
起伏の多い地域は随所にある
川崎市内には坂道が多く存在しますが、「名称の付いていない場所」も当然ながらあるのです。
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タクシー営業をしていても例えば「読売ランド付近はすごい坂だぞ!」「中原区だってまだまだ坂はある」「麻生区はもっとあるわ」と言うように、住宅地にも幹線道路周辺にも随所に坂道が多くあることに気が付きます。
歩くにも一苦労…だからこそ坂道の多い地域はタクシーの需要が必要性が高い地域なのですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
横浜市内に負けず劣らず川崎市内にも坂道は多く存在することがお分かりいただけたと思います。
実際に出向いてみるとわかりますが、萎えてしまう位な急坂も多く、歩いている際に空車のタクシーが走ろうものなら思わず手を上げて停めてしまいそうになる…そんな地域も多いのです。
工業地帯や平坦な場所が多い川崎区や幸区を除いて、その他の地域は特性を活かしたタクシー営業が出来るので、これからタクシー運転手に転職を目指す方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。