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タクシー運転手(ドライバー)は営業中に喋っていいの?現役運転手が徹底解説!

タクシー運転手(ドライバー)は営業中に喋っていいの?現役運転手が徹底解説!
カケル
カケル
この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者としてタクシー求人コンサルタントを7年従事したのち、東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。JPN TAXI及びクラウンで史上最速の平日&週末の両日連続で営収10万円を5度達成!現在では特別区タクシー運転手としても活躍中。

タクシー運転手(ドライバー)は営業中に喋っていいの?現役運転手が徹底解説!

生涯で一度でもタクシーを利用されたお客様の中には、乗車後に「よく喋るタクシー運転手さんだったなぁ」とこのような経験と感想を抱いた方はいらっしゃるのではないでしょうか。

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あれから数十年が経過し、まさか自分がタクシー運転手という仕事をするなんて!

あ、あそういえばいつぞやのタクシー運転手さんは脱兎の如くおしゃべりだったけど、タクシー運転手って業務中にあんなにお客様と会話して平気なのかなぁ…?

そんな疑問を抱きつつタクシー業界へ転職をしたAさん、果たしてタクシーという仕事は本当にお客様と営業中にガンガン喋って平気なのでしょうか?

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タクシー運転手が会話をするケース

では、タクシー運転手が営業中、お客様と会話…即ち喋るケースはどのような時なのか、ここでいくつか例を挙げながら内容を深堀したいと思います。

いずれにしても先に申しておきますが何事も「無言」だけはNGですよ!

挨拶は基本

タクシーにお客様がご乗車され、ドアが開いた瞬間からまず挨拶が始まります。
これはもう基本中の基本です。

今一部の大手タクシー事業者では「〇〇交通の〇〇でございます。」としっかりお伝えすることもありますよね。

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人の印象は最初の1~2秒で決まるとはよく言ったもので、これが出来るとできないで後のタクシー営業に大きな影響を与え、苦情の温床はもちろん、犯罪にも繋がりかねません。
しっかりと声を出し、お客様の表情を見てご挨拶をしましょう。

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行先確認

お客様はタクシーに乗る際、100%「行先」を指示します。
当たり前ですよね…。でなきゃタクシーに乗りません笑。

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しかし、行先確認は必ずタクシー運転手にとって鵜呑みすると、似た地名と勘違いしてしまったり、お客様にとっても「ちゃんと聞いてるのか?」という疑問と不安に駆られます。

ですので、お客様が行先を告げた場合は必ず復唱をしましょう。

そして長距離のケースなど、場合によっては高速道路を利用した方が早く到着することもありますので、絶対にタクシー運転手が勝手に判断せず、利用の有無を確認しましょう。
カケル
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シートベルト着用有無や注意喚起

昨今自動車の交通事故で、非常に重要視されているのがシートベルトです。

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万一事故が発生した際、衝突時にシートベルトを着用していなかった場合、前方に激しく投げ出されたり、ピラー部に頭をぶつけたり、車内で全身を強くうちつける危険性があるため、必ずシートベルトの着用をお願いしましょう。
※後部座席は妊娠中の方など状況によって着用が出来ない場合もありますので、その際は強制しなくて大丈夫です。

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また、タクシー走行時の道路が工事中などの関係によって揺れの激しい箇所を通ることがあります(渋谷駅など)。
その際は、「揺れますのでご注意ください」とお声がけをすると良いでしょう。

カケル
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そのような箇所を通過する際は、スピードを緩めて、思いやりのある運転を心がけてくださいね。

タクシー運転手はおしゃべり好き?

さて、Aさんは思いました。

「タクシー運転手っておしゃべり好きなのかな?」と
フッフッフ!Aさんよ。
お客様が皆タクシー運転手との会話を楽しみにしていると思ったらそうとは限らないんです。

中には一日の仕事が疲れてゆっくりしたい人や、弔事、突然病院に呼ばれたなどというケースもある…。タクシー運転手がお客様に会話を投げかける行為は、諸刃の剣なのですよ。

カケル
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基本は挨拶のみで「喋らない」のが鉄則

基本的にタクシー運転手自らが、必要以上の事を喋るのはナンセンスというのが鉄則です。

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理由は、不特定多数の方が乗車されておりその方のニーズが必ずしも「タクシー運転手と喋りたい」という訳ではない、そしてタクシー運転手の仕事して出来るだけ最短で早く目的地に余計な話をせずに送り届けるというのが使命だからです。

これらは法令(運送約款)でも記載されている内容でもあります。

カケル
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お客様を快適に目的地に送り届けること。これが一番です。
なるほど!確かに会話に夢中になって道に迷ったら元も子もないですよね。。

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会話が楽しみのお客様もいるのは確か

とはいえ、中には「タクシー運転手との会話が楽しみで乗車しているお客様」がいるのも確かです。

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筆者が知人数名にタクシー運転手の接客について話をしたところ、驚いたのが『タクシー運転手から会話をしたらいけないんだ?それが楽しみで乗っているようなものなのに…』という意見が意外と多かったのです。

確かにタクシー運転手たるのもの新卒で入社する方も近頃は増えており、それはそれで話のタネにはなるのでしょうが、多くは中途採用の転職組です。

様々な人生経験を積み重ねた方々がハンドルを握っている、いわば人情味溢れるドライバーが多いのも事実ですので、「人生のヒントをくれるかもしれない」という迷える子羊にとっては救いの船なのかも…しれません。

カケル
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でもタクシーの本来の目的は運送業・接客業ですからね!

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聞き役に徹すること

ではタクシー車内で営業を開始したらどうすれば良いですか?終始無言ですかね…。
乗降時の挨拶・行先確認・注意喚起・お会計確認・忘れ物確認など声掛けはありますよ!それ以外は基本タクシー運転手から喋ることはナンセンス。でもお客様から話かけられることはありますよね?
そんな時はどうしましょう?
カケル
カケル

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お客様からお話しをしてくることはよくあります。お天気の事から始まり、身の上話をすることだって中にはあります。
その時はどうするか…?その時は是非会話をしてください。

主導権はお客様にあるのであれば問題はありませんし、あくまでタクシー運転手は『聞き役』としてまわりましょう。お節介は不要です。

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道路の提案や、渋滞情報、予測時間(いつもより到着が遅くなる)などはタクシー運転手側から先にお伝えした方が絶対良いですよ!

お声がけは大切

最後にお客様がお会計を済ませて、タクシーから降りる際、必ずお声がけをしてほしいのがタクシー車内にお忘れ物がないかどうかの確認です。

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忘れ物があると何より本人にとっても厄介ですし、タクシー運転手にとっても警察へ届けたりと時間がかかる作業が待っています。必ず忘れ物の確認だけはお声がけをして行っていただきましょう。
そしてトランクに荷物を入れたお客様に関しても絶対に忘れずにお渡ししましょう。

タクシー運転手はドライバーのプロです。運転だけでなく、法令順守と接遇まで出来て一流と言えるのです。

寝ているお客様もいらっしゃると聞きました。
お声がけに応じない時は身体を触って起こしてもよいのでしょうか?
それは絶対NGです!
お声がけで起きない場合は、最寄りの交番へ行きましょう。
カケル
カケル

エピソード

お喋りなタクシーは良くないという風潮が今あります。確かに筆者もそう思います。
今、芸能人もよくバラエティ番組でタクシー運転手の話を持ち上げて「うるさかった」「ドアサービスなんかいらんねん」などと言うことがありますよね。

ここで筆者が昔経験したエピソードをご紹介します。

20代の頃、ギターを乗せてターミナル駅から約4キロくらいの道のりをタクシーで夜中利用し、目的地近くまで到着しました。その間、タクシー運転手さんは終始おしゃべりはせず、淡々としていたのですが…支払いが終わった瞬間「…バンドやってるの?」と筆者に話しをしてくれ、なんとその場で30分も話し込みました笑。
(支払いが既に済んでいるというのがミソです。)
タクシー運転手さんは自分の話を聞いてくれ、嬉しかったのが当時筆者がやっていたバンドについて質問をしてくれたことでした。
タクシー運転手さん自身の話はそこまでせず(好きなジャンルくらいは話してくれました)、最後の方に「有名になってもならなくても、やり続ける事が大切だよ」とアドバイスをくれて別れました。

決してそれがきっかけでタクシー業界に足を進める事になった訳ではないのですが、「話し上手は聞き上手」ということわざがあるように、一方的に話すのではなく、聞き役に徹した際にお客様にとって印象深い思い出の一つになってもらえたら、支払った金額以上の価値があったように思えます。
※この当時のタクシー運転手さんはいずれにしても自分から話は振ってはいますが…まぁそれは良しとしましょう笑。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

タクシーに乗車すると、喋り下手な運転手さんもいるのですが、中にはものすごい喋る人も世の中にいます…。正しさを言えば『聞き役に徹する・余計な事はコチラから喋らない』に尽きると思います。

ユーザーのニーズは常に一つではありませんが、タクシーに乗車する最大の目的は『目的地に早く到着したい』ということです。まずこれを叶えてあげることに全力を注ぎましょう。
そして何事も安全運転で行きましょうね。

今日も一日、ご安全に!
カケル
カケル
ご安全に!
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