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タクシーおもしろコラム①世界のハンドルから…海外のタクシーってどんな感じ?
タクシーは日本だけのものではありません。世界中でタクシーという文化は存在しています。面白いことに異国でもそれなりにタクシー運転手というのは日本同様「稼げる」というったうたい文句で求人を出していたりします。
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なかなか現地に行かないと乗ることもないですが、今でこそスライドドアが普及しましたが、セダンの車両で自動ドアなのは日本くらいです。
それでは海外の主要な国々にはなりますがタクシーはどのような感じなのか探ってみましょう。
アメリカ
アメリカはニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなど挙げればキリがないのですが様々な都市でタクシーが活躍しており、主に黄色の車体の『イエローキャブ』が有名です。概ね初乗り2ドル50セントというのが相場です。
ただ地域によっては流しなどが存在せず、タクシー乗り場での乗車かディスパッチャーなどに頼んで配車を依頼するか、或いはご自身でお電話をしてタクシー呼ぶかに限られます。
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日本では昭和39年より東京オリンピックの訪日観光客へ向けてのサービスの一環としてスタートさせた独自の制度です…がレバーでドアを開閉するので自動ではないんですよね…。
もちろん、現在ではUberやLyftなどの配車系のアプリサービスも普及していますので、それらを活用しても良いでしょう。
運転手にチップを払う
アメリカの場合、タクシー運転手の国籍を聞くと移民や多国籍が多いことに驚かされます。
そのため、まず英語が通じるかの確認は必要と言えましょう。
そしてアメリカ独自のタクシー文化としてチップがあります。
運賃の15%ほどを目安に心づけとして渡しましょう。
タクシーでアメリカンドリームを掴みに来ているのですね!
自動運転が普及している
そんな中アメリカでは、自動運転が普及し出しています。
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ラスベガスでは2019年よりアマゾンの子会社「ZOOX」が自動運転タクシーの実証実験を行っていたり、2024年3月からはGoogleのSelf-Driving Car ProjectとしてスタートしたWaymoがロサンゼルスで自動運転サービスの提供をスタートしております。
また、Waymoは同年6月にはサンフランシスコで300台を一般開放してのサービスを実施。以降オースティンへサービスを展開し、今後はマイアミへもサービスを実施するとのことです。
イギリス(ロンドン)
全世界においてタクシーという仕事がこれほど格式高い業種の国はイギリスを置いてないでしょう。
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イギリスでも主流アプリはやはり『Uber』ですがタイなどで普及している『Bolt』も利用できます。
そしてイギリスのタクシーは大きく分けて2つタクシーの種類が存在しておりますが、乗車の際に注意が必要になります。
ブラックキャブ
ブラックキャブのタクシー運転手は、タクシー関係の資格では世界一難しいとされているライセンスに合格した優秀な運転手が乗務しております(一説では『東大より難しい』とも言われているほど…)。
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運転技術の高さ、ロンドン全体の道を隅々まで完璧に熟知していることが必須とされており、お客様はブラックキャブに乗車した再はタクシー運転手に通りの名称やポストコードを伝えればすぐ向かうことが出来ます。
格式高いロンドンタクシーとはいえ、気軽に乗れるのは嬉しいですね。
ミニキャブ
ロンドンではその他にも個人が経営している「ミニキャブ」と呼ばれるタクシーがあります。日本で言うところの個人タクシーのような立ち位置でしょうか。
ただし、いくつか注意点があります。
ミニキャブのタクシー運転手はブラックキャブドライバーのようにロンドンの道を細部まで熟知しているという訳ではありません。
そのため『必ずしも目的地までの最短ルートで行くとは限らない』そうです…。
また、タクシー料金も運営している会社によってまちまちとのことですので、遠回りした再に高額な金額を請求される可能性はゼロではないという事を念頭においてご利用ください。
予約なしでミニキャブに乗車するはなんと『違法』だそうですよ!
中国
人口総数世界一の中国にタクシーがないはずがありません。
北京、上海、深セン、主要都市はもちろんのこと様々な場所でタクシーは目にします。
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現在中国の主要都市では日本同様、流しのタクシーはなかなか捕まりづらい状況であり、多くの方が中国最大の配車アプリ「滴滴出行(DiDi」を利用してタクシーを利用するそうです。
但し、中国帰りの方が口をそろえて言いますが、街で流しはあまり拾わないほうが良いという意見は聞きます…。まぁ色々あるのでしょう。
基本的には正規のタクシーがほとんどで、アプリを利用して配車するのが安全という見解です。
自動運転が急加速!
中国ではアメリカ同様に自動運転タクシーが急速に展開を見せています。
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国内大手IT企業の『百度(バイドゥ)』が発端となって自動運転タクシーのサービスを実施しており、湖北省武漢市で現在完全無人のタクシーが400台以上運行しており、1台当たり1日20回以上の配車サービスを提供しています。
韓国
韓国のタクシー営業は日本とほぼ同じく、空車の流しを捕まえることも可能ですし、専用乗り場での乗車もできます。
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しかし最近は韓国最大の配車アプリサービス「Kakao T」を駆使して配車をするのが非常に利便性が高く、人気を集めています。
また、韓国タクシーにはいくつかの種類があります。
一般タクシー
一般タクシーは、いわゆる街中を一番多く走っている通常のタクシーなります。日本のタクシー同様屋根に行灯があり、韓国ではナンバープレートは黄色です。
また、車体の色は法人タクシーがオレンジやシルバーで、個人タクシーはホワイトとなっております。
模範タクシー
模範タクシーは、タクシー運転手歴10年以上・無事故のタクシーを指します。
いわゆるベテランの運転手がハンドルを握りますので、それなりに運転の質やサービスには定評があるタクシーです。
特徴は何と言っても黒い車体で、しっかりと模範のハングル記載で「모범(モバム)」と書いてあります。
一般と模範で料金は変わる
韓国では、一般タクシーと模範タクシーで料金に開きがありますので注意が必要です。
ここでは観光客に特に人気のソウル特別市を例に挙げていきましょう。
一般タクシーの初乗り料金は2kmまで4,800ウォン(日本円で約500円)となっており、130~150m移動すると100ウォン(日本円で約11円)加算となっております。比較的リーズナブルですよね。
一方で模範タクシーの場合はと言いますと、初乗り料金は3kmまで7,000ウォン(日本円で約758円)、151m移動すると200ウォン(日本円で約22円)加算されます。
料金は若干割高になりますが、安心に投資するなら、筆者は断然後者を選びます…。
インドネシア
日本人にも人気の観光地インドネシアですが、主にジャカルタやバリなどが行先として挙げられるかと思います。
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日本でのタクシー利用とさほど変わらず「流し営業」も成立しますし、近年は日本でGOと連携している配車アプリ「Grab」の普及もあり、アプリ経由で安全にタクシーを乗れるようになりました。
インドネシアではタクシーにどんな特徴があるのでしょうか?
料金が格安
インドネシアはタクシー事業者によっては1kmあたりなんと数十円という、日本では考えられないほど格安で利用できるのです。
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そのため現地のインドネシア人も観光客や日本人もよくタクシーを利用しているのです。
インドネシアですが、今回はジャカルタを例に挙げていきましょう。
ジャカルタには主にインドネシアで最大手タクシー会社Blue Bird社とBlue Birdのプレミアムバージョンのタクシー「Silver Bird」、その他「Express」、「Eagle」とあります。
ぼったくりに注意!
インドネシアでは、その他にもメーター制でないタクシーもあるという点です。
しかしこのようなタクシーや空港で客引きをしているタクシーは過剰なぼったくり金額を要求することも多く、日本でいうところの『白タク行為』をしているので絶対に乗車をしないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
世界には様々なタクシーがありますが、意外と利用方法は日本とさほど変わらないですし、目的地を告げて到着後に料金を支払う…この流れは万国共通なのです。
あとは相場感や仕事のレピュテーション、さらには配車アプリの違いなど、もっと言えば言葉や国籍もありますが、それでも日本国内で海外の方が乗車された際も不安で仕方ない部分があるはずです。
そこをなるたけ払拭して快適な移動空間をサポートするのが、全世界のタクシー運転手のモットーなのではないでしょうか。