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年末年始のタクシーは稼げる?稼げない?普段とは違う街の流れにどう対応するか現役タクドラがじっくり解説。
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さて、タクシーは年の初めも稼働中です。
そんな中、現役タクシー運転手を務めている筆者にとって新年の営業とはどんなものかを僅かながらお伝えしたいと思います。
タクシーは年末年始も稼働する
タクシーの稼働に固定休みはありません。
タクシー運転手は基本的シフト制ですので、年末年始でも関係なく仕事をすることがほとんどです。
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但し、あくまでタクシーの業務はシフトですので、年末年始を休みたいという方であれば、希望さえ出せば比較的融通は利きやすい業界ですのでご安心ください。
年末年始の様々なシーンでお客様はタクシーを利用されます。それは平日はもちろんのこと、土日祝日ともまた違う一種独特の流れなのです。
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いつもの営業スタイルで稼げるのか?
それでは、今回は年末年始のタクシーの営業スタイルを深堀します。
いつものスタイルで、タクシー営業が成立するのか…結論を先に申し上げますとNOなのです。
その理由を説明しましょう。
人の流れが大きくちがう
まず、平日と土日祝日を比較してもそうですが、人の流れそのものが大きく変わります。
例えば、土日祝日に通勤通学の人が大勢いる…はずありませんよね。
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まず、『いつもの営業スタイル』で実施している場合は、そのスタイルを崩さなければなりません。
それは並大抵のことではありませんし、勇気がいることです。
例えば「ロング狙い」のタクシー運転手には酷かもしれませんが、年末年始は本当に「コツコツ」が肝になってきます。という事はどの場所に行ったらよいか…もうお分かりですよね?
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オフィス街は当然閑散
年末年始に通勤客が多かったら大事(おおごと)です…。そこまで馬車馬のように働くのは酷な話です。。
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という事で、オフィス街は普段ですとタクシー営業でかなり利用することも多く、ピークの時間となればそれなりに利用される方も多いのですが、土日祝はもちろん、年末年始は下手をすれば人っ子一人歩いていない状況です。
当然ながらこのような状況下でいつも通りタクシーで「流し営業」や「配車依頼待ち」なんてことをしたら気が付くと1時間位経過していることも…。
であれば営業に適切な場所へ出向き一人でも多く、1メーターでも大切なお客様に乗車して頂く方がありがたいでしょう。
早朝時間帯の流しは見込めず
早朝時間帯の流しは通常よりは人手が少ないことから、見込みは少ないと思って頂いたほうが無難です。
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但し、近隣に神社、お寺、イベント会場がある場合は需要はある可能性がありますが、あくまで通常の平日等に比べると少ないのが現状です。
筆者だってそうです笑。
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泥酔客や路上に注意
年末年始特に注意して頂きたいのが「泥酔客」や「路上で寝ている人」です。
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普段とは違う種類のお酒を年末年始はたしなむことが予測されます(日本酒やワインなど)、そのため悪酔いしてしまったお客様がご乗車されることはシチュエーションとして大いに考えられます。
ですので、予め予防線を張っておいてしっかりと対応できるように心構えだけはしておきましょう。
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また、同時に気を付けなければいけないのが路上で寝ている人がいることです。
ごく稀ですが、毎年全国で数件確認されており、放置していると最悪の場合、タクシー運転手も寝ている方もとてもとても嫌な思いをすることになります…。
常に気を付けて運転することを心がけましょう。
初詣参拝・初売りは熱い
年末年始のタクシー営業は特殊な形ではあるものの、非常にお客様からの需要が多いイベントがあります。
それが初詣参拝です。
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特に有名どころの初詣参拝は万単位の参拝客が全国から訪れますので、公共交通機関を利用するのは至極当然です。
無論全員がタクシーを利用する訳ではありませんが、やはり大通り等をタクシーが空車で走行していたりすれば当然ながら混雑を避けるためにタクシーを利用する方が増えます。
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また、初売りも大勢のお客様でごった返しになります。
大晦日は電車が運行しているケースがありますが、初売りは早朝…下手すれば数日前から並ぶ方がいるほどの盛況ぶりです。
さぁそこでタクシーが走っていたらお客様にとっては「あ!乗るぅ~!」となるはずですよ。
交通規制に注意
12月ほどではないものの、道路工事を始めとする交通規制は1月の年始から実施される場合もあります。
【関連記事】年末のタクシー営業は要注意!行く手を阻む『道路工事』の実態とは?
特に有名なのは、商売繫盛で有名な神田明神周辺でしょう。この付近は毎年12月31日~1月6日付近まで神田明神の大鳥居前(本郷通り)は交通規制を実施していますので注意が必要です。
また、全国規模で有名な「箱根駅伝」も1月2日~1月3日まで東京大手町の読売新聞本社から第一京浜の往路1区、復路10区は交通規制を敷かれます。
高速道路の利用は注意が必要
年末年始関係なく、タクシーを利用するお客様は高速道路を利用する方は一定数いらっしゃいます。
しかし、年末年始の高速道路は本当に注意が必要です…。
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いわゆる「帰省ラッシュ」と「Uターンラッシュ」というやつです。
首都高速道路をはじめ、主要高速道路はお正月を地元で過ごそうという方々が車で大移動する「帰省ラッシュ」が年末、年始の1月3日頃から続々と始まる「Uターンラッシュ」で超絶大渋滞となります。
この渋滞を避けようと明け方に高速道路を利用する方もいらっしゃるのですが、それでも時すでに遅しで既に大渋滞は始まっているのですから困ったものです。
さてタクシーですが…この中に入ってしまうと大変なのです…。
年末の渋滞は下りですので、主に実車で「高速を利用してください」という場合は致命的。
年始の場合は、送迎後の帰庫や空で営業区域に戻る再ですと渋滞のドツボにハマってしまいます。。
この時ばかりはナビや渋滞情報を駆使して一般道で送迎、帰庫することも検討しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
年末年始のタクシー営業は、注意すべき点やいつもと違う営業スタイルを実施しないといけない等、時に型を破って営業出来る柔軟性の大切さを痛感させる仕事だとひしひしと感じさせられる仕事だなと思いました。
様々な特異日に出庫することによってタクシー営業の奥深さ、面白さを改めて感じることが出来るかもしれません。
このように年数と経験を重ねていくと、タクシー営業って覚えていくんだなと改めて痛感した次第です。