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タクシードライバーあるある集【年末特別版】。それって職業病かも笑?Ver.9
年の瀬が近づき、街も大変に慌ただしくなる今日この頃、忘年会シーズンやクリスマス、さらには御用納めで二次会三次会とくくり出せば当然移動手段の公共交通機関はひっきりなしに忙しくなります。
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もうお分かりかと思いますが、年末はタクシーが一番売上のピークを迎える時期でもあります。
ですので今回のタクシーあるあるVer.9は、年末ならではの『タクシーあるある』エピソードをまとめています。
乗務中の年末タクシーあるある
それでは乗務中に発生しがちな「あるある」をお届けしたいと思います。
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年末と言いましても、状況に寄っては通年で起こりうる事象ではありますが…特に年末に発生する事案が多いためここにまとめてあります。
予定通りに到着しない(大渋滞にハマる)
12月となると、とにかく交通量が増します。
どこもかしこも「年末」「歳末」と謳い、暦の上でも『師走』と明記し、何かと「今年最後の…」と言えば人間の心理としては急かされるのでしょう。さらに年末恒例の道路工事なども重なって都心部の幹線道路は大渋滞します。
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平日は主に仕事(おそらく年末年始の営業時間短縮や粗品持参で「今年もお世話になりました」の挨拶に行く…的な利用が増えるのもあるのでしょう)などの需要で多くの交通量が増加する傾向にあり、土日祝はファミリー層や友人などとの外出が増えレジャー・ショッピング・或いは大晦日や元旦近くになれば帰省・Uターンラッシュなどで高速道路も尋常ではない距離の渋滞となります。
平日などの混雑する時間は概ね夕方17時前後から、土日祝は15時前後と考えておくと良いのではないでしょうか。
混雑するとその分実車→確かにメーターは上がり営業収入の向上は見込めます。
しかしお客様にとってはストレスのたまる話ですよね。そのためなるたけスムーズに目的地に到着してあげたいのがマストでしょう。
いつもの営業得意な地域へたどり着けない
これも結構あるあるですが、お客様がお急ぎで少し遠い目的地まで乗車をされるパターンです。
当然タクシー運転手としては、1乗務あたりの営業収入も高騰して良い事ではあるのですが、問題はここから…。
上述の記事と同様に年末特有の大渋滞にはまり、空車のまま動けなくなってしまうという事態が発生することもしばしば…。
あれ?「JPN TAXI」じゃない!
おそらく本記事内で共通キーワードとして出てくるであろうフレーズがあります。
それが上述記事でもお伝えした『12月はタクシーの稼ぎ時だ!』です。
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そのためタクシー事業者各社に配属されているタクシー運転手は堰を切ったように乗務(出庫)をします。
タクシー=人手不足と言われているのも、皮肉にもこの時期ばかりはどこ吹く風です…。
しかしながら需要と供給のバランスが必ずしも時間帯全てに行き届いているかと言えば、まだそれ自体は未達であるからこそ、NRS(日本版ライドシェア)のようなサービスが開始されたのでしょう。
さて話を元に戻しまして、配属乗務員がこぞっての出庫になりますと、当然タクシー車両もすっからかんになります。余らすことは宜しくないので、それはそれで良いのですが、実はタクシー事業者の中には東京都内でもまだ「配属車両が全車JPN TAX」ではないタクシー事業者も存在しております。
そのため、いつもJPN TAXIで営業しているタクシー運転手が、12月出番のある日は「セダンに営業車を割り当てられた」という話もあるあるなのです。
※そんな筆者も先日、初乗務以来となる「クラウン」で営業しましたが見事に10万近くを売り上げましたよ!
前にライバル会社の空車タクシー車両だらけ
これは特に都内のタクシー運転手「超あるある」だと思います。
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正味筆者は俯瞰しながら「よく同業社同士で喧嘩になったりしないよなぁ…」と感心するばかりです。
渋谷や六本木、新宿で現役タクシー運転手はもちろん、界隈で飲食をされている方は何度も見たことのある光景かもしれませんが、一定の時間を過ぎると街の道路には既に9割近くが「タクシー車両」という時間帯に突入します。
さらに自分自身がタクシー運転手で回りに空車の車両が走行しているとどうしても距離を取ってしまいがちです。しかし速度制限や道路交通法が定めえる安全基準は必ず遵守してタクシーを走行するようにしましょう。
お客様が乗車されている場合ならば尚更です。
地元の人しか知らない道を促される
東京タクシーセンターの地理試験(令和6年2月を以て廃止)や効果測定でも勉強した「都心部の通り名・幹線道路名」。そして当タクシーメディア内でも紹介した「地理対策で教えてくれない道路」…これらを完璧に駆使したとしても『地元の人でしか通じない名前の道路』というのはこの日本全国に多々存在しています。
(ごく稀にその人個人の世界観でしか名付けていない名称もあるようですが…)
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地元の人しか知らない道を聞かれたところで、タクシー運転手は初耳であればそこで知ったかぶりをする必要性は200%ないのです(トラブルになります)。
分からない時は必ず、その道がどこなのかお客様に素直にお伺いしましょう。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥とはよく言ったものです。
酔っ払いのレベルが違う
タクシー運転手に興味を持っている転職志望者の中で不安材料としてかなり多くの数で挙げられるのが売上と同等にこの「酔っ払い客の対応」でしょう。
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主にタクシー業界では「公道を拝借してお客様からお金を頂いて営業をしているのである程度は我慢」的な風潮がありますが…近年問題視されている『カスタマーハラスメント(カスハラ)』などの対策も今後は取り締まりを進めていく方向ではあります。
しかしいつの時代も「酒は飲んでものまれるな」という言葉は生きています。
酔っ払いのお客様は年中乗車されますし、概ねちゃんと接客を実施していれば問題ありません。
しかしながら、年末となればついついハメを外しがちな泥酔客もいる事も確か。
乗車時に体調の確認などをしっかり行い、場合によっては万一にエチケット袋などの準備をしておきましょう。
事故現場を度々遭遇する
12月は自動車の交通量に比例して、どうしても交通事故が多発してしまいます。
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インターネットやテレビメディアのニュースで「タクシーが事故」というニュースを見るたびに、気が引き締まる思いがします。
年末あるあるとして、事故現場には度々遭遇する機会が増えることでしょう。
その都度、「自分は絶対に事故を起こさないように気を付けよう」と必ず思ってください。
状況によってはもらい事故など、日常生活でもなかなか気を付けようがないケースもありますが、タクシー運転手自身で防止できる事故対策は必ず抜かりなくしておきましょう。
お客様が起きない…
お客様が夜中、酒に酔って乗車された際は、そのまま寝てしまうことが多いのです。
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本当にタクシーあるあるですのでこれは絶対に注意しましょう。
そうしないとトラブルの基になります。
まず、乗車された際、お客様の酔っ払いレベルがかなり高かったりした場合は、予め住所を伺いましょう。
お客様によっては「地域のみ」をサクッと伝えて、そのまま寝てしまうというケースもあります。これもトラブルに繋がりかねません。
もちろんこれは無い方が良いですし、通常はあり得ないのですが…筆者が経験したのでお話ししますと、まずお客様への接触は一切できないため、大きな声を出しても呼びかけに全く応じませんでした。
その際は最寄りの警察署に連絡またはそのまま行きましょう。
乗務以外の年末タクシーあるある
年末ならではのタクシー運転手あるある…乗務以外では果たしてどんな共有事項ならぬ「共感事項」があるのでしょうか。
2024年は超が付くほどの猛暑が続いたにも関わらず、12月に入りオセロをひっくり返したかのように寒い日々が続きます。
タクシー運転手はまさに政治経済の変化、社会情勢の変化などで大きく街がアップロードされるのをリアルタイムで見つめる「生き証人」的なお仕事なのです。
明けの朝焼けが超綺麗
早朝から深夜までの隔日勤務であった場合、例えば早朝8:00出庫であれば帰庫は2:00~5:00の間となります。
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タクシー事業者から最寄りに在住のタクシー運転手であれば冬場はそれほど関係のない話かもしれませんが、通勤で概ね30分~1時間くらいの時間を割いている方となれば、ちょうど早朝の綺麗な朝焼けが拝める時間帯に帰宅の途に着くことが出来るのではないでしょうか。
もちろん、春夏秋となれば時間はまた巻きますが、特に冬場は空気が乾燥して気温もグッと冷え込んでいるため、景色も非常にきれいなのです。
「あー今日も売り上げたな!いい仕事した!」なんて朝焼けに向かって思いをはせるタクシー運転手は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
風呂がたまらない
隔日勤務を終えたタクシー運転手はタクシー会社に併設するシャワールームもしくは大浴場で一日の疲れを洗い流すことができます。これがまた気持ちいいのです。
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しかし、人によっては落ち着かないという方もいますので、そういった場合は帰宅後に暖めた湯舟にゆっくりと浸かってリフレッシュしましょう。疲れを取るのもタクシー運転手の大切な仕事の一つです。
思わず声が出てしまうほど気持ちよい…タクシー運転手あるあるです。(変な想像してはいけませんよ!)
タクドラ流“朝活”をする
長時間の運転でお腹が空く…しかも集中していると意外と乗務中は休憩時間でも食事をしないなんて事もあるかもしれません。
しかし乗務が終わった瞬間、緊張の糸が途切れ堰を切ったように食欲のアドレナリンが睡眠欲に勝ってしまうこともしばしば…まさにタクシー運転手あるあるです。
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そんな時は24時間営業の立ち食いそばに駆け込み、朝そばをすする…なんてルーティンが出来てしまう?
また、人によっては翌日以降公休が続くならばアルコールチェックも関係ないので、早朝から営業している居酒屋でタクシー運転手仲間とお疲れ様の一杯をたしなむなんて方も、いやーまさにタクドラ流の朝活ですね笑。
但し健康管理にはくれぐれも注意しましょう。
まとめ
「年末タクシーあるある」いかがでしたでしょうか?
とにもかくにも街は東京に限らず都市では普段とは違う多くの交通量でごった返しになります。近年は電動キックボードの普及でより運転も慎重にならなければいけない…これは年末に限らず年中のあるあるですね!
仕事の納め、外出、さらに道路工事で渋滞に拍車がかかっていることもあってどうしても12月はごちゃごちゃしてしまいます。そしてもう一つ忘れてはいけないのが『クリスマスシーズン』でしょう。
都内などでは大規模なイルミネーションイベントなどの開催もあって東京郊外から訪れた多くの自動車を見かけます。都内へ観光してくださることはこの上なくありがたいことですが、どうしてもよそ見などが顕著に目立っているため速度が惰性で走行している傾向があり、これらも渋滞の原因になっているのではいかという指摘になっています。
おでかけの際は鉄道・バスといった公共交通機関を利用して頂くのはもちろんのこと、是非ともタクシーを積極的に利用してほしい限りです。