タクシーに乗車する際、複数人で乗車すると値段がオトクになった経験はありませんか?
そして夜中にタクシー乗り場で待つ際、一度でもこんなことを思った方も少なくないはずです。
『ここに並んでいる人で行先が同じ方向なら…一緒に乗って割り勘で行きたいなぁ…』と。
この度そんな夢を叶えるかもしれないタクシー配車アプリサービスが、業界最大手からリリースされます。
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【タクシーニュース】最大手アプリ『GO』が相乗りサービス12/11より開始!
国内タクシー配車アプリ『GO』を運営するGO株式会社』はアプリ加盟タクシー事業者と共に相乗りサービス『GOシャトル』を2024年12月11日より提供開始いたします。
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本年度9月末にプレスリリースを実施して以降、12月というタクシー繁忙期のピークに満を持しての登場となります。
GOシャトルとは?
国内最大手配車タクシーアプリとして君臨するGOが新たに実施する『GOシャトル』。
果たしてどのようなサービスなのでしょうか?
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簡単にお話しすると「1つの車両を相乗りするサービス」で、複数の乗車地・降車地を経由してお得に運行。そして乗車することが可能です。
1つの車両を複数名で相乗りするサービスのため、通常のタクシー料金(運賃・迎車料金)と比べ約50〜60%の価格でご乗車可能となります。
都内湾岸エリアから提供スタート
GOによりますと、『タクシーを利用されるお客様一人一の移動体験向上とおよび供給力向上の新たな一手としてサービスを実施したい』とのことです。
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今回の『GOシャトル』はまず湾岸エリアの東京駅・有楽町駅・新橋駅方面(中央区:晴海・勝どき・月島。江東区:豊洲 ・ 新豊洲・ 有明 ・東雲)で提供を開始し、運行時間は平日が早朝7:00~22:00まで。土日祝日は7:00~14:00までとしております。
東京駅・銀座駅・新橋駅・築地駅・月島駅・勝どき駅・豊洲駅・新豊洲駅周辺など約4,000にも及ぶスポットで利用可能となっております。
最大5名まで乗車可能
相乗りということで、最大何人まで乗車が可能なのか…気になるところです。。
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GOによりますと同乗の最大人数は『5名』まで可能で、事前予約の際に乗車される希望日時と乗降スポットを選択し乗車可能となります。
但し一度の乗車手配で予約可能な人数は『1名』であり、道路状況によってはご指定の時間を多少遅延する可能性もありますのでご注意ください。
先ずは最大5人乗りの車両を15台用意しサービスをスタートさせる予定です。
『現在多くのお客様およびタクシー事業者様にタクシーアプリ『GO』をご利用いただいていますが、更なる移動の足を確保すべく、相乗りサービスに新たに挑戦していきます。
ユーザーにとっては移動の選択肢が増えることで移動の自由度が増す上、タクシー事業者様にとっては需要拡大時の輸送力強化、新たな営業方法の確立による乗務員採用力の向上などのメリットが期待されます。
新たな移動の足によって社会インフラの強化や回遊性向上による街の活性化、複数輸送による渋滞解消など、社会にとって良い影響を及ぼすサービスとなることを目指し、新規サービスの開発を進めてまいります。』
【GO株式会社 中島宏代表取締役のコメント(GOより一部抜粋)】
日本交通子会社『ハロートーキョー』でサービス開始
相乗りサービス「GOシャトル」はまず、タクシー業界最大手の日本交通の子会社で東京都江東区にある『ハロートーキョー』と協業し、サービスをスタートさせるとのことです。
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ハロートーキョーは2003年に創業し、2021年に日本交通グループに加盟。
アプリ配車専門のタクシー『Go Reserve』の運用を全国に先駆けて開始し、現在でもパートタイムとしてGOアプリ専用ドライバー「GO Crew」の募集を率先して実施しています。
また、注目すべき点として日本交通グループ内でも『アルファード保有率』がNo.1で、VIP送迎や法人送迎に一役買っております。
今回の相乗りサービス発足に際し約100人態勢の「GO Crew」ドライバーで対応とのことですよ。
2025年は『相乗りサービス』に注目!
タクシー配車アプリの新しい様相が垣間見えた2024年。
それは『相乗り(シェア乗り)サービス』の登場ではないでしょうか。
その国内代表格が『NearMe(ニアミー)』でしょう。
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遡ること6年前の2018年にはもう既に、相乗りサービスの実証実験を始めており、コロナ禍が過ぎインバウンド需要が大躍進を遂げている昨今はストレスフリーな移動手段としてマッチしており、徐々に認知度を上げています。
お客様自身も移動に係るコストをカットできることから、『相乗りサービス』は空港送迎を筆頭に、大規模テーマパークへの送迎やゴルフ場送迎などに適しております。
ライドシェアドライバーの活用も検討
また、今後注目すべき点は『ライドシェアドライバーの活用』という点でしょう。
「GOシャトル」ではライドシェアの時間帯で賄える規制の緩和を視野に入れ、需要と供給を加味し車両台数の増加を検討するそうです。
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ここで「おや?」と思われた方いらっしゃるかもしれませんが、「GOシャトル」は現時点では深夜の時間帯は実施しません。
その理由として深夜帯は複数のお客様が同乗することもあり、安全性を考慮して日中時間帯をメインに実施するとのことです。
これから~Opinion~
相乗りサービスが日本に根付くのはもう少し先かもしれません。
まず、認知も大切ですが相乗りタクシーを気軽に乗車できる環境を外側に作ってあげることも大切でしょう。
例えば専用乗り場もそうです。アプリ上で解決する内容が多い印象は受けるものの、それでも街を見渡すとタクシーを必要とするお客様で溢れる時間帯というのが存在します。
今後は、相乗りタクシーの運行実績をもとに地方都市への展開も視野に入れるとのことですが、地方エリアの方が返って根付くのが早いかもしれません。
しかし、予想されるのが「お客様同士のトラブル」などです。アプリ上で了承等は得るものの、不特定の方と相乗りとなるので、何が起こるかわかりません。
ある程度の取り決めといった整備が敷かれていないことには、敬遠されるサービスとなっていつの間にか“オワコン”になりかねません。