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タクシードライバーあるある集【実体験版】。それって職業病かも笑?Ver.8
『カケルさん、もうネタ尽きたんじゃないですかぁ?』
タクシー仲間からそのような声を現場で冗談まじりでしゃべりつつも…面白いことにハンドルを握っていざ出陣となると現役タクシー運転手というものは、ネタの宝庫なのです。
今日も「あー…まぁ確かにあるあるだよね」から「あるある!!!」的な熱量までお届けします。
現役タクドラは息抜きに、そしてタクシー業界を検討している未来のスターは転職における本当の意味での『情報収集』に是非、お役立てください。
乗務中のタクシーあるある
それでは乗務中のタクシーあるあるです。
空車の最中はもちろん、実車中でも運転をしながら様々なシーンで直面する「あるある」のオンパレード。
それではご覧いただきたいと思います。
LPガスの残りが無くなりそうになる
LPガスが営業途中で切れたら洒落になりません。
しかもそれが高速道路だとしたら、甚だ考えただけでも恐ろしい話です…。
タクシー会社では、LPガスの補充を乗務交代のタイミングで入れるか、もしくは乗務直後にLPガスを入れてからスタートさせるかのいずれかになるかと思います。
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いずれもJPN TAXIであればLPガス一回の充填で概ね300kmは自走可能となりますので、11月~6月頃であればLPガススタンドへ行く機会というのは平均しても隔日勤務で1回が妥当でしょう。
(但し夏場は冷房なども使うため、燃料の消費が激しいことから2回は必須。)
ガスの減りに気付かない…なんてことはないとは思うのですが、ついつい夢中になってタクシー営業を優先してしまい…その先に幸か不幸かとてつもないロング顧客が発生!さぁ空車で戻ろうとしたその時…あれ?ガスがない!
どうしよう、あ!スマホも充電切れてる…。こういう時に限って悪循環は重なりやすいものです。
同じ会社のタクシー会社の人に街で会う
これは、結構『あるある』ではいでしょうか?
筆者もよく営業しているとエリアが被るせいか、同じタクシー会社の方々に街ですれ違います。
大概、タクシー会社というのは正面だけで見ると「車種」「行灯」がメインのため、それだけで同じ会社かどうかの判別はつきにくいものです。
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他に判別をつけるとしたら…「ナンバープレートが会社所属のものと近い番号」や「タクシー運転手の顔が見えた時」でしょう。
ひょっこり信号待ちで顔を見てみたら、「あ!先輩だ!」なんてこと、地方都市でも、大阪でも、もっと言えばこの広いコンクリートジャングル東京でも、あるあるなのです!
営業エリアがたまたま近かったのか…とはいえ別のエリアでもよく遭遇するのです笑。
ちなみに筆者のタクシー会社は比較的メジャーな無線会社ですが、行灯が独特なので大体絞ることができます。
マラソンランナーやツアーガイドの手に反応
タクシーで観光地周辺を走行していると、大勢の方で賑わう姿が窓越しに見ることができますよね。
通常タクシーを呼ぶ際は、「乗り場」「電話での注文→無線にて配車」「アプリ配車」そして、「手上げ(流し)」ですが、お客様は手を上げて空車のタクシーは乗車の意思確認をして停車→乗車を促します。
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しかし、街中で手を上げている人すべてが「タクシーを拾おうとしている」と思ったら大間違い!
手を高々と揚げるマラソンランナーや、「こちらですよ~」と観光客を誘導するツアーガイドの手など、「タクシーじゃないんかい!」とツッコミを入れたくもなりますが、当事者さん達は何も悪くありません…。
(横断歩道で手を上げて渡る方も時折見かけますが、それもタクシーに乗る訳ではありませんよ。)
その日の営業した場所へなぜか何度も行く
これは、結構『あるある』なのではないでしょうか。
例えば、タクシー運転手が営業中に珍しくいつもは目黒区周辺で乗務をスタートさせるのに、たまたま午前中に池袋方面へ行ってしまった。
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と思ったら…なんと午後もう一度池袋に行ってしまった!…なんていうパターンです。
同じ営業区域とは言えど、普段全く縁遠い場所なため、近隣もわからないというデメリットもありますが、そういう時に限って、空車にお客様が乗車されてその街中心で営業する一日となる…という事があります。
レシートが切れそう
タクシー運転手あるあるでも最初に登場すべきだった内容かもしれません。レシートロールが切れそうな事態。
しかも切れてしまった…!現役タクシー運転手の皆さんも結構これは経験あるのではないでしょうか?
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しかもレシートロールをセットする機械が新旧あると、新タイプは楽にはめ込みできますが、旧タイプはコツが必要だったりと玄人好みな仕様になっているのかとツッコミを入れたくなるような笑、それくらい面倒な仕様になっていることがあります。
タクシー乗車時のレシートは、他のお店のレシートとは違い、経費などの関係で必要とされるお客様は非常に多いのです。
当然ながらお渡しする義務があり、不要となればそれまでですが、発行できないとなれば正味大問題です…。
そうなったらもう有無も言わさず即交換しましょう!
タクシー降車場でお客様が乗って来る
結構あるあるなのですが、場合によっては監視の目を光らせていることもありますので、気をつけましょう。
そして原則はNGです。
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例えば羽田空港でもお客様が間違えてタクシー降り場から乗車してくることが稀にあります。
公式的にルール違反ではないのですが…。
並んでいるタクシー運転手たちからすればたまったもんではないでしょう…。
横入りされる…。
上述の内容と被りますが、ホテルや駅などの付け待ち場所で並んでいるとしましょう。
基本はルールを守って順番に乗り場に配置しお客様を乗車するのが常…もとい当たり前なのですが、ごく稀に横入りしてしまうとんでもないケースがあります。タクシー運転手であれば経験あると思います。
【関連記事】【絶対に覚えておこう】タクシー事故処理①事故が起きそうなパターン
しかしながら…「純粋に知らなかった」というタクシー運転手もいるのも事実なので、そのような同業者を見かけて声をかけるようなことをするときは、まずは穏やかに説明と促しを行ってください。
いきなり「おい!」なんてまくしたてたら下手すれば火に油を注ぎ、ある種の共倒れにもなりかねません。
煽り運転される…。
これはあるあるです…が、良くないことですよね。
法定速度を遵守して走行しているにも関わらず、執拗な煽り運転をされるのです。
こちとら実車であればお客様の命を預かっているタクシー運転手。非常識にもほどがありますよね。
【関連記事】【絶対に覚えておこう】タクシー事故処理②事故が起きそうなパターン
もちろん、運転の最中では、「スピードにはある程度流れに乗ることも重要」な場面も遭遇はしますが、途中で著しい妨害を受けたり、あまりにも悪質な場合は必ず離れましょう。そしてそれ以上の妨害を受けたら即座に警察に相談しましょう。
乗務以外のタクシーあるある
乗務以外にもタクシー運転手はあるあるの宝庫です。
明け番の体を休める貴重なオフタイム、そして公休…大いにリフレッシュ!
がしかし…タクシー運転手ならではの『あるある』に遭遇してしまうのが、悲しい性、運命(さだめ)なのであります。
乗車した際に運転手さんにチップをあげちゃう
タクシー運転手たるもの、同業者の気持ちは痛いほどわかるものです。
オフの日にタクシーに乗った時など、自分を客観的に見れる絶好の機会でもある反面、「この運転手さんも頑張っているんだな」とも思う訳です。
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タクシーに降りるときに、おつりが出たら思わず「おつりいいんで、コーヒーでも飲んでください」とチップを渡したりすると、口少な目な運転手さんも思わず「おお~!ありがとうございます!」と言ってくれますよ。
同業者アピール
タクシー運転手との会話で、うまいこと流れで行けたら話しても良いかもしれませんが、どうしても同業者たるもの…アピりたい時があるかもしれません。
受け止め方は人それぞれですし、発信する側も(あくまでお客様目線)色々ですので否定も肯定もしませんが、比較的同業者がお客さんとしてタクシー乗るとほぼ確で(笑)、「自分タクシー運転手なんです」という件を話してしまうことは、あるあるでしょう。
筆者もいきなりそんな話を自分からはしませんが…「あるある」なのが、友人とタクシー乗車した際に、自分ではなく友人が『コイツもタクシー運転手なんですよ!』みたいな件を喋ってしまうことがあります。
しかし「あるある」なのが、友人とタクシー乗車した際に、自分ではなく友人が『コイツもタクシー運転手なんですよ!』みたいな件を喋ってしまうことがあります。
まぁ、でも運転手さんと話しが盛り上がったら喋っちゃうかもしれません笑。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
タクシー運転手としていざ乗務員証を付けて、乗務員登録を行って…エンジンかけてハンドルを握って出発!そこからまるまる一日を網羅するタクシー乗務の中で「あるある」な事象は沢山転がっているのです。
嬉しいこと、辛いこと、ちょっぴり悲しいこと、しくじること、楽しい事、笑っちゃうこと、あり得ないことも…「こんな経験自分だけだぁー!」と思って営業所へ戻ったら、、、なんとまぁ諸先輩方から「あるある~」のシュプレヒコール笑。
ネタの宝庫といえば宝庫ですが、一つだけ注意しておくことがあります。
お客様を乗車させる手前、安全運転を実施することと、プライバシーの観点から個人を特定するような言動をSNS等に公開するのはやめましょう。せいぜい営業所の仲間内のみにとどめておいてくださいね。