見出し
NearMeとは?
タクシーの『シェア乗り』というサービスを聞いた事はありますでしょうか?
シェア=共有…つまりタクシーのサービスにこれを当てはめると『相乗り』となります。
とかくタクシーは個人、複数人団体のお客様が利用するという定説を覆すサービスを、実施している新興企業が存在します。
今日はシェア乗り専用アプリを手掛けるNearMe(ニアミー)を紹介します。
国内初のシェア乗り(相乗り)専用アプリ
NearMe(ニアミー)は「人と地域に寄り添うソーシャルデザインカンパニー」をモットーに2017年7月に設立されました。
タクシー相乗りアプリ「nearMe.」、東京メトロ丸の内線でMaaS実証実験。
遊休資産や潜在資源という「もったいない」を最大限活かすことで、一人ひとりとそれぞれの地域の暮らしの中に、ゆとりや自分らしく生きる楽しさを増やしていくことを使命として運営されています。
設立の翌年2018年の6月には現在主流となっているタクシーシェア乗りアプリサービス「NearMe」の運用を開始し実証実験を着実に行いつつ、サービスの基盤を固めて今日のシェア乗りアプリの地位を築き上げております。
空港送迎に強い
NearMeの特徴でいの一番に挙げられるとすれば、やはり空港送迎の分野ではないでしょうか。
空港定額でタクシー会社各社が一定でお客様を送迎する中、NearMeでは空港という同一の目的地までのシェア乗りに着目しました。
これによりお客様もシェア乗りに了承すればコストを抑える事ができます。
ストレスフリーな移動体験を目指す
空港送迎はご自宅(出発地)から各空港、そして空港から最終目的地(空港周辺の都市部)までNearMeでつながることが出来ます。
そのためお客様は飛行機以外の公共交通機関の乗り換えがなくなり、利用時はストレスフリーな移動を体験をすることが可能となります。
NearMeの歴史
NearMeは、移動の「もったいない」を解決し、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスです。
NearMeの歩んだ歴史を振り返ってみましょう。
MaaSの実証実験からスタート
NearMeが事業として始めたのは、当時シェアリングエコノミーで移動のプラットフォームとして国土交通省推進事業であったMaaSの分野領域から事業活動をスタート。独自のAIをNearMeでは発展させ、ルーティングの最適化技術を確立させて今日に至ります。
今後はこれらを技術活用し、喫緊の課題であるドライバー不足はもちろんのこと、観光課題、お客様の移動課題に対応できる仕組みづくりを目指すべく様々なサービスを展開していくとのことです。
未だ独自に成長し続ける
NearMeは2023年4月に「行政との連携実績のあるスタートアップ100選(経済産業省が行政との連携実績のある企業を中心に事例を紹介)」に掲載され、また当時多くのベスト100社に選出されました
①週刊東洋経済:「すごいベンチャー100(2023年最新版)」
②日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社(2024年版)」
さらにデロイト トーマツ グループが発表したテクノロジー企業成長率ランキング「Technology Fast 50 2023 Japan」では、447.8%の収益成長を記録して9位を受賞しています。
日本最大級のピッチイベントでグランプリ受賞
NearMeは昨年、一般社団法人日本自動車工業会主催で実施された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の開催期間内で輝かしい経歴を残しています。
開催中に取り行われた日本最大級のピッチイベント『Pitch Contest & Award』でクランプリを獲得。
スタートアップ事業者として華々しい幸先を送る事ができました。
※ピッチイベント…スタートアップの起業家が投資家などに対して、自社の技術やサービスをプレゼンし、ベンチャー支援の企業や投資会社が、スタートアップ企業や起業家個人に対してプレゼンをする機会を提供したりする取り組みです。
資金調達にしても将来のヴィジョンや自社の利益だけでなく社会的貢献度など、真摯な姿勢が評価されたのではないでしょうか。
NearMeの主なサービス
NearMeは実際どのようなサービスを実施しているのでしょうか?
シェア乗りのアプリを運営している他に、様々な独自のサービスを展開しており、それらは『ありそうでなかった』『シェア乗りだからこそ具現化できるサービス』が存在しているのです。
創業以来大人気の『エアポートシャトルサービス』
タクシーの空港定額サービスなどが好評の中、NearMeでは空港とその周辺の都市を結ぶ空港送迎型のエアポートシャトルサービスを2019年8月に開始。
2024年7月時点で延べ80万以上の方々が空港移動の際に「エアポートシャトルサービス」をご利用されています。
▼現在国内では、以下の空港でサービスを実施しています。
羽田空港・成田空港・中部国際空港(セントレア)・関西国際空港・大阪伊丹空港・新千歳空港・福岡空港・北九州空港・那覇空港・旭川空港・帯広空港・青森空港・仙台空港・静岡空港・南紀白浜空港・徳島空港
※旭川空港、帯広空港、仙台空港は貸切送迎サービスのみとなっています。
また、貸切サービスとして『エアポート貸切リモ』も実施。最大9名が乗車可能な広さにゆとりのある車でお客様を送迎します。
※現在は東京23区〜羽田空港のみで実施しておます。
都内と千葉全域が対象のゴルフシャトル
NearMeでは貸切送迎サービスに柔軟に対応しております。
特に特筆すべきは東京23区とゴルフ場を結ぶサービス『ゴルフシャトル』です。
ゴルフシャトルは東京都と千葉県の全域に点在するゴルフ場への送迎が対象で、コンペや友人同士で目的地に向かう際も重宝されるサービスとして人気を集めております。
今後はインバウンド需要や様々な移動のニーズへの対応に向けて、大きく飛躍が伸びる可能性を秘めている事でしょう。
東京都と千葉県全域のゴルフ場と東京都23区内を結ぶゴルフシャトルなど、シチュエーションに応じて様々な移動のニーズに対応するための各種サービスを展開しています。
法人向けの通勤シャトル
通勤シャトルは、文字通り通勤する方のためのドアツードアの送迎サービスです。
法人向けのサービスとなりますが、早朝・深夜に通勤を行う空港職員の方をなど、移動コストを大幅に改善することを目的としています。
日の丸交通との“シェア乗り”サービスを拡大
NearMeと東京タクシー会社大手『日の丸交通株式会社』は、2023年12月よりシェア乗りサービスを展開しています。
これまでNearMeと日の丸交通では東京都内6区のみのサービスでした。しかし2024年6月25日より対応エリアを拡大し、これまで深夜早朝に限定していたサービスの時間制限を撤廃し本格的な『シェア乗りタクシー』としてリニューアルしました。
今後もよりシェア乗りの認知が上がって行く事でしょう。
実証実験を念入りに実施
NearMeではその他にも、スポーツ観戦に対応した『スタジアムシェアタクシー』の実証実験を実施しております。
これは単に移動をスムーズするだけでなく、競技場周辺の渋滞によって発生するCO2排出や排気ガスによる環境問題、そして交通事故など様々な地域課題解決を目指しています。
その他にも秋田県美郷町の『ミズモシャトル』は観光二次交通の課題解消を目指して実証実験がなされました。
NearMeではこれからも日本国内各地域ごとの交通課題解消を目指した様々な実証事業を実施て行くとのことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
NearMe(ニアミー)ではこれからも地域の移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスとして新しい市場を開拓し、革新的なサービスを届けて行く事でしょう。
日本国内ではまだ浸透していないと言っても過言ではないタクシーの『シェア乗り』。
今後このニーズが拡大するために様々な準備段階が必要と感じているからこそ資金調達と実証実験を念入りに行っているのがNearMeの姿勢です。
これからますますの飛躍が期待できそうな移動のスタートアップ事業ですね。