②月平均12回の出社でOK!タクシー業界転職しませんか?【資格・不安・条件編】
タクシー運転手は今大人気の職業です。
以前は『高齢者がやる仕事』、『終の仕事』などと揶揄されていましたが、収入も高くオンオフのメリハリもつけれて自由な時間も作れる事から、現在では老若男女問わず多くの方に注目される“接客業”として人気を集めています。
①月平均12回の出社でOK!タクシー業界転職しませんか?【仕事・生活・収入編】
しかしながら実際はどんな仕事内容なのか、タクシー運転手の一日やオフはどのように過ごしているのか、資格や条件はあるのかなど謎も多いのも事実。
当タクシーメディアでは隠す事なく公開します。
資格編
タクシー運転手にはどんな資格が必要なのでしょう。
パッと思い浮かぶのは『二種免許』ではないでしょうか。それ以外にももしかしたら何か必要な資格があるのかも…と思われている方向けにこちらでは説明させていただきます。
二種免許費用は会社負担
タクシー運転手に初めて転職される方のほとんどは二種免許を持っていません。
中には『昔時間があって資格取りたかったので二種だけはあります』『バスの運転手だったので大型二種持っています』『先日自分で取りに行きました』などがありますが、約9割の方が一種免許のみで入社されます。
そのため入社後は即自動車学校へ行き平均8〜10日程度で卒業したのち運転免許センターで学科試験を受けて二種免許を取得するのが通例です。この間はほとんどのタクシー会社では『研修の一環』に組み込まれているため、教習所へ通学中も給料は発生します。
また二種免許取得にかかる費用は養成精度として条件を満たせばタクシー会社が全額負担してくれますよ。
海外からの観光客は多いが喋れなくても大丈夫
昨今の日本国内はインバウンド需要の営業が大きく至る所に海外から訪れた観光客でごった返しなっています。
そのため必然的に訪日観光客もタクシーを利用される事も多いのですが、タクシー運転手は接客業でもありますし語学に堪能かというと…そうではありません。
ですので外国の方が乗車された場合、不安にもなると思います。
しかし実際はと言いますとほとんどのお客様は乗車後にスマートフォンを見せて住所を教えてくれますので喋れなくても安心です。
■こんにちは→ハロー、ニイハオ、アンニョンハセヨ、ボンジュール
■ありがとう→サンキュー、シェーシェー、コマッスンニダ、メルシー
介護の資格も特段必要なし
タクシー運転手のお仕事は福祉的要素の強い仕事でもあります。
時折病院送迎でもお身体の不自由方が乗降されたり車椅子の方が乗られたりしますよね。
タクシー運転手の研修でもユニバーサルドライバー研修(以下:UD研修)というのを一日を通して実施するほど、バリアフリーは重要性の高い分野です。
しかし特段介護系の資格がないと出来ないかと言われればそうではありません。
もちろん降車後に諸々介助などのサービスを行うとなりますと専門の方にお願いしなくてはなりませんので注意しましょう。
※介護タクシーは資格が必須の場合があります。
不安編
とかく転職となると環境がガラッと変わるわけですから不安も尽きないものですよね。
タクシー運転手という未知なる世界、自分にできるだろうか。しかし千里の道も一歩からです。
一つずつ不安は取り除いて自信に変えていきましょう。
経験者よりも未経験者歓迎の風潮
タクシー運転手は何となくイメージで『年季が入っているド経験者』『ベテラン臭漂う』という印象があるかもしれませんが…よく考えてみてください。
現役バリバリの方達も初めは未経験でこの世界に入社したのです。
そしてもしバリバリな方が仮に他社のタクシー会社へ移動したいとなれば…それまでの経験やクセが色濃く残っている状態での転職となります。
ですので即戦力とはいえ、移動したらなかなか転職先のタクシー会社の社風に馴染めず…また同じ事を繰り返す可能性が高いのです。
となりますとタクシー会社側としてもリスクを取りたくないのです。
大切なのは売上以外にもある
つまり『売上を上げるタクシー運転手なら誰でもOK』ではなないのです。
タクシー会社が採用したいのは①事故違反を起こさない人、そして何より②人柄を重視しているのです。
以上のことからタクシー会社へ転職する際、未経験者の方ほど歓迎されることがおわかり頂けたと思います。
素直で実直に、目標を持ってこの世界に入られる方は尚更歓迎なのですよ。
道を知らなくても大丈夫
初めての慣れない土地、右も左もわからない…。
初めは道を知らないのも無理ありません。
そんな時はカーナビに助けてもらう…よりもお客様に素直に聞きましょう。
目で見て緊張感の中でしっかり振り返りながら覚えると、後々パズルが合わさって行き数ヶ月後には覚えられるようになっていますよ!
全然聞いて大丈夫ですよ!
自動運転は心配無用
近年米国や中国で活躍目覚ましい『自動運転タクシー』ですが、日本国内において商用化するのはまだまだ先の話と言えましょう。
タクシーニュース/中国で急速する完全自動運転「無人タクシー」武漢で400台超!課題も。
例えば、道路の広さ1つとっても日本国内と海外は規格も異なります。
都内中心部の広い幹線道路は別として、郊外などに行くと日本ならではの入り組んだ住宅地に跨る小さい道路や脇道に対して自動運転タクシーが無事故でアプローチできるのか…非常に疑問を抱くところです。
完全なる商用化は相当先と思われます。
ライドシェアは問題なし
2024年4月にスタートした日本版ライドシェアですが、限られた時間と特殊な条件が揃った段階でのみの走行となるため、現時点で通常のタクシーを脅かす存在になっていません。
また日本版ライドシェアは2024年9月現在、タクシー会社主導で実施されていることもあり、あくまでも『タクシーの需要が不足している時間に充足させることを目指している』のが現状です。
但し今後、政権交代などで規制などは変わる可能性はありますので、注視しておくことをお勧めします。
タクシーで稼げる?
「タクシーは稼げる」と言う謳い文句を書いた広告は現在多くSNSなどに掲載されていたり、ポータルサイトの広告に大きく登場したりします。
タクシー業界求人の本音!求人内容は本当?入社祝金・年収800万・アットホーム…困ったら転職相談へお気軽にご相談を
そのためご覧になられた方々は『この仕事は稼げるんだ』という考えが先行しがちになりますが、当然ながらこのタクシー業界は『稼げないタクシー運転手』あるいは『稼いでいないタクシー運転手』も存在するのも確かです。
稼ぎたい人の理由は明確
稼ぎたいタクシー運転手は、理由は明確だと感じています。
タクシードライバーあるある集【実体験版】。それって職業病かも笑?Ver.5
高収入を得たい…そしてその得た収入から生活費、趣味、養育費、諸々の返済、医療費、投資、貯金など様々なものに充てることと思います。
夢や目標を持てば持つほど自分を律して、1乗務が始まる度に目標金額を設定し一日を開始するのです。ワクワクしますよ!
マイペースで出来るのも良いところ
一方で、『稼いでいないタクシー運転手』の場合はどうなのでしょうか。
「タクシーを呼びたい」のはどんな時?お客様目線のタクシー需要とは?
タクシー運転手は定年後も継続雇用できる会社がほとんどで“年金受給者や今月の目標額をご自身で立てている方”や、“マイペースでのんびり頑張っている方”など多岐にわたります。
これらの営業スタイルも自由なのがタクシー運転手の良いところです。
法人タクシー会社に所属している社員といえど、どこか個人事業主感覚がありますよね。
稼げない人は理由がある
最後に『稼げないタクシー運転手』について少しご説明します。
この場合どんな事が多いかと申しますと、『営業のスタイルが明らかにおかしな手法をとっている』ということが非常に多いです。
例えば…
①繁忙期の時間帯にも関わらず住宅街を営業
②3車線の幹線道路で車線を走行
③ずーと同じ駅に戻って付け待ちしている
④休憩ばかりしている
…などです。ここまで行くとセンスの問題にも発展しそうです。
1乗務の行動を見てみると、正味『そりゃ確かに稼げないな』と言うようなタクシーの走り方をしている傾向なのがほとんどです。
万一の事故の際も保証制度あり
タクシー運転手が乗務中に万が一事故を起こしてしまった場合、ご自身が負担する金額はどうなるのか…非常に気になる部分であると思います。
タクシードライバー転職の不安…防犯対策、事故、カスハラなど。
まずタクシー会社はほとんど損害保険に入っております。
そのためタクシー運転手から徴収する負担額はタクシー会社にもよりますが、そこまで高額ではありませんのでご安心ください。
現在は『事故保証制度』というものがついている会社が現在ではほとんどで、運転手ならお金を一切取らない会社もあります。仮に徴収したとしても5000円から最大10,000円程度。または毎月の手当に入っている無事故手当がカットされるといった形です。
タクシー運転手のお仕事はハンドルを握ってお客様をお乗せして目的地まで快適に運転する責任あるお仕事です。
そのためどうしても事故のリスクが高くならざるを得ない仕事であるため、1乗務1乗務を安全に無事故無違反で過ごすことが何より最優先です。
そのためどうしても事故のリスクが高くならざるを得ない仕事であるため、1乗務1乗務を安全に無事故無違反で過ごすことが何より最優先です。
条件編
タクシー会社の求人内容を見ると、様々な条件が提示されていることがわかります。
概ね似たり寄ったりの条件ではあるのですが、やはりよく目を凝らして見てみると微妙に違っていたりすることも珍しくありません。
特に地方から上京される方に関しては、見逃してはいけない内容が掲載されているかもしれません。
ここでは特に注目される条件についてまとめてみました。
寮付きの会社もある
タクシー会社によっては寮完備の会社も存在します。
これは主に地方から上京されて来られる方々が、住まいを探す手間を省き仕事に集中していただけるようにタクシー会社が独自で完備したもので、現在は個室タイプの寮がほとんどを占めています。
寮は地方出身者限定と言う条件の会社が多いのですが、場合によってはタクシー会社近隣に住まれている方でも寮に入れる事例はありますので一度ご相談することをお勧めしますよ。
また寮には種類があり、自社寮、借り上げ寮(初期費用が会社負担で安めの物件を探して入居)、住居支援制度(寮ではなくはじめに支援金として渡して物件の初期費用に充てる)があります。
会社によっては『入社祝金制度』もある
入社祝金制度はタクシー会社が深刻な人材不足に陥っていた頃より開始した制度で、現在も続いています。
読んで字のごとく、『入社したらお祝いとしてお金をいただける』という何ともありがたい制度なのですが、必ず条件があります。
タクシー会社としても入社祝金を支給した直後に退職されるとなりますと半端でない痛手を食うことになります。
ですので…多くある事例としては『2年間働く条件で入社祝金制度を利用』というケースを取っていることがほとんどです。
これは2年以内に退職されると返済義務が発生しますので注意が必要です。
長く見れば2年以上働けば入社祝い金はもらえる扱いになりますが、当初の2年は「借金をしている感覚」になりますので、よほど物入りでない限りは入社祝い金を支給されても使わないほうが良いでしょう。
※また入社祝金制度利用する場合は連帯保証人を立てることがほとんどです。
ですので『お金に困っていて入社祝い金目当てで入社する』という行為は仕事を長く続かないでしょうし、見送ったほうが良いと個人的には思います。
車は選べないが全車最新車両の会社もある
東京都内では、次世代を担う最新型のタクシー車両『JPN TAXI』を目にする機会がほぼ日常で当たり前になってきました。
今ではセダンタイプの車両を見ることすら珍しいですよね。もちろん郊外に行けばまだセダンタイプの車両はガンガン普及していますが、製造元のトヨタと日産は今後増産する事は無いと発表しています。
そのためこの先間違いなく『JPN TAXI』に置き換えとなるでしょう。
タクシー会社に入社後、車を選んで乗ると言う事はさすがにできませんが、数年内にほぼすべての車が『JPN TAXI』に置き換えになります。
マイカー通勤OKの会社もある
ご自身の転職の際、希望するタクシー会社は、ご自宅からどの程度距離が離れているか確認されましたでしょうか?
意外にもタクシー会社は近隣に住んでいらっしゃる方のみならず、遠方から通勤されている方も多いのです。
しかし、タクシー会社によっては電車通勤のみの会社もありますが、中にはマイカー通勤可能の会社もあります。
マイカー通勤可能の会社は駐車場も自由に使いますので、何かと重宝するでしょう。
この辺りは面接前にはぜひともチェックしたいところです。
日勤勤務が出来る会社もある
タクシーの勤務スタイルは、1日に2日分働く隔日勤務が最もポピュラーと言われています。
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しかしタクシー会社のシフトによっては日勤勤務ができる会社も存在します。
これは『昼日勤』と『夜日勤』があり、昼日勤は早朝から夕方まで、夜日勤は夕方から最大で翌早朝までという働き方です。
夜日勤の場合ですと、ある程度のタクシー経験者の乗務に限られます。
営業する時間帯もちょうど繁忙期の盛りに差し掛かった頃であったり、割増時間帯になりますので高収入を見込める勤務形態ではあるのですが、結局毎日タクシー会社に通勤をしなくてはいけません。
さらに言いますと完全に昼夜逆転する生活になります。
逆に昼日勤ですと収入面は隔日勤務や夜日勤と比べますと繁忙期の時間帯や割増時間をカバーしていないため、どうしても下ります。
こちらは生活の昼夜逆転はありませんが、やはり毎日タクシー会社に通勤をしなくてはいけません。
日勤勤務は昼夜共に休みも隔日勤務のような明番はありませんので、週に公休日が1〜2回ある程度です。
ライフスタイルに合わせて適切な勤務形態を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
不安面や収入面、そして条件面はタクシー勤務に限らず様々な業種において『転職する際には起こり得る事象』だと思います。
さらにエネルギーを使う部分だと思います。
まして前職が運転業務や接客業とは全くかけ離れた仕事に従事されていた方々にとっては、“タクシー運転手”という職業が『本当に自分にできるのか』と言う疑問と不安でしかないのは想像に難くないところでしょう。
ですがそれらは、現在第一線で営業し活躍しているタクシー運転手の皆さんが乗り越えてきた最初の壁ですので、きっと皆様も乗り越えられると思います。
ゆっくりで構いません。がんばっていきましょう!