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①月平均12回の出社でOK!タクシー業界転職しませんか?【仕事・生活・収入編】
『タクシーの仕事に興味をもったきっかけはなんですか?』
私達転職相談員は、転職相談の際必ず求職者の皆さんへこのようにお伺いします(筆者もそうです。)
やはり私達からしてみると、数ある仕事の中で何故タクシー運転手という仕事をみつけて、何故タクシー運転手という仕事に興味を持ったのかは気になります。
温度感は当然ながら千差万別ありますが、それだけ問い合わせが顕在層・潜在層問わずいるというのは、タクシー業界の求人におけるリソースが非常に高い現れであるという事でしょう。
タクシー業界が熱い
タクシー業界への転職市場が昨今、加熱を帯びているのをご存じでしょうか?
歴史的事件に等しいコロナ禍を乗り越えて、あの頃の自粛やらが笑い話のように日常生活が戻っている現在、タクシー運転手へ転職される方が増えているのです。
一度はコロナ禍で壊滅的な痛手を負ったタクシー業界の運転手不足ですが、今や持ち直しどころか研修や教習所も待ちが発生するほどになっています。
仕事編
それではまず、タクシー運転手の仕事編から紹介していきましょう。
他の仕事にはない魅力がたくさんあり、ハマれば長く続ける事ができる環境であると思います。
会社に縛られない
タクシー運転手は独り立ち(乗務開始)してからは出庫時と帰庫時以外はほとんど会社へ行く事はありません。
タクシー会社へ戻り休憩をされる方がいらっしゃったりしますがあくまでこれは任意です。
また都心郊外ですとタクシー会社に専用の乗り場を設けていたりするケースがありますが、そこで待機する等を除いては会社へ縛られるという概念がまずないのです。
1人の時間が圧倒的に多い
上述の内容でもわかるように、タクシー運転手は会社に縛られる事がほぼない=タクシー車内で運転する業務に徹する特性上『1人の時間が圧倒的に多いお仕事』なのです。
向き不向きが分かれるかも知れませんが、会社内で団体行動が苦手で協調性を強いられて息の苦しい思いをしてきたという方も口には出さなくとも世の中かなり多くの人数おり、そういう方こそタクシーは絶対向いている職種と言えましょう。
マイペースに仕事ができる
タクシー運転手は『歩合制』のお仕事です。
即ち営業職という面も持っているのですが、特段売上の※ノルマというものはありません。
(※但し売上によって歩率が上下しますので基本ラインを敷くケースは時折見受けます。)
タクシー事業者もタクシー転職求職者も必読!『働きやすい職場認証制度』とは?
そのため比較的マイペースに仕事が出来るのもタクシーの魅力です。
頑張って稼ぎたい時は頑張り、今日は少しのんびりやろうと思ったらそれもまた良し…なのです。
休憩時間は自由
タクシーは隔日勤務の場合、休憩を入れた拘束時間は概ね19時間となります。
タクシードライバーあるある集【実体験版】。それって職業病かも笑?Ver.5
初めてタクシー業界へ転職する方はまずこの隔日勤務という勤務形態を見ることから始まります。
しかし休憩時間はそのうち概ね3時間は取ることが義務付けられております。
必ずこの場所でこの時間休憩しなさいという決まりも無いため、自由な裁量で取ることが可能です。
▼つぶやき
但し路上駐車して休憩の場合は道路交通法を遵守することが基本原則です。
あなただけの休憩スポットを見つけてみてくださいね!
福利厚生もちゃんとしている
タクシー運転手になって転職された方からの感想やタクシー会社へ出向き現役のタクシー運転手さんへインタビューした際のお話しで、意外だったのが『タクシー業界へ転職してちゃんと福利厚生が整っている事に驚いた』という話を聞きます。
タクシー運転手の魅力③【タクシーの仕事ってブラックなの?きついの?】
…なんと言いますか、これは正味当たり前と言いたいところです。
タクシー事業者は入社の段階でそれらの手続きは行うのでご安心ください。正社員登用であれば社会保険や厚生年金、有給休暇もしっかりあります。
ライフスタイル編
タクシー運転手に転職しようなんてほんの数年前…どころか数ヶ月前まですら思っていなかったという方もいるでしょう。
何せ情報は思いもよらるところから飛んできますのでわからないものです。しかし縁は大事にしましょう。
タクシー運転手は普段どんなライフスタイルを送っているのかすらも知らなかったという方もここでは出てくると思います。勤務形態も含めてご説明しましょう。
月平均12回の出社でOK
今タクシー運転手の多くが実践している勤務形態が隔日勤務というものです。
1乗務(1日)に2日分働くというもの【24時間の中で8時間労働×2回、休憩約3時間別途、また残業は任意だが最大3時間が限度】です。
タクシーの「隔日勤務」とはどんな勤務形態? 昼勤・夜勤との違いは?
この働き方ですと初め慣れないのは仕方ないとしてもメリハリがつけれる勤務形態です。
月にタクシー会社へ出社する回数…つまり乗務して働く回数は月平均12回でOK※なのです。
※最低は11回。最大は公休日出社扱いで13回。
明番休みがある
またこの隔日勤務の働き方の良いところは、『中一日で仕事が出来る事』です。
つまり…1日目:乗務→2日目:明番→3日目:乗務…という形で乗務の後は必ず明番と言って身体を休める日になります。
この明番休みはどのような過ごし方をしても自由ですので、睡眠をとった後に自分の時間に充てる方が多いようですよ。
その後早めに次の乗務に備えて睡眠を取りましょう。
ここで無理すると乗務にかなり響きます。
公休日もある
通常サラリーマンは土日祝休みというのが常でしょう。
タクシーはいわゆる『シフト制』ですのでカレンダー通りという訳にはいきません。
しかしその代わりと言ってはなんですが、タクシーには“公休日”というものがあります。
※但しタクシー会社によって日曜定休や年末年始定休の会社は稀にあります。
隔日勤務の場合、概ね乗務→明番→乗務というサイクルが2〜3回続くと1〜2日の公休が翌日に発生します。
タクシー会社によって公休日の組み方に変動があったり、2日連続で公休日が続くことを『ダブ公(ダブルの公休日)』、3日連続で公休日が続くことを『トリプル公(トリプルの公休日)』と業界用語でいいます。
例えば3回の『出番→明番』が続き、その後に2日連続の公休日が入る事シフトを業界用語で『3・3W(さんさんダブル)』と言ったりします。1日のみの公休日は『・』で表し、シングルと言ったりもします。
となれば3日連続はこの流れで行けばわかりますよね…そうです『T』です。
ちなみに日勤業務の場合は週1〜2回の公休日となり、完全固定がほとんどです。多少の融通は効くかもしれませんがカレンダー通りとはいきません。
シフトも早朝から乗務される場合ですと、深夜に帰庫しますのでそのまま帰宅すればすぐ寝て翌日比較的フルで自分の時間を持てるのでおすすめです。
趣味の時間を作れる
隔日勤務で時間が作れるのはわかりましたよね。
そうすると何が出来るかというマインドに人間はなってくるのです(変なセミナーみたいな感じじゃ無いですのでご安心ください笑)。
趣味の時間を大切にしたい人は、メリハリをつけて仕事は仕事、そして趣味は趣味で思い切り時間を費やす事ができるようになります。
例えば今まで我慢していた事や諦めていた事も、これを機に時間ができたし挑戦してみようという前向きな気持ちにもなれるのです。
素敵な事だと思いませんか?
家族の時間も作れる
タクシー運転手に転職したい理由の一つに『時間が作れる事を聞いて興味を持った。前職は時間に追われすぎて全然家族サービスができなかった。』という問い合わせを頂きます。
であればタクシー運転手ほど適した仕事はないのではないでしょうか。
タクシー運転手は月平均12回の乗務でOKですし、シフトをうまく調整すれば明番はフルで使えますので、家事や子供の送迎などを1日交代でできます。
また主婦のタクシー運転手もおすすめで、ご自宅の最寄りで仕事をすれば休憩中に戻って少し家事をしてまた業務に戻る事ができますので一石二鳥ですよ。
収入編
それでは注目、タクシーの収入編に参りましょう。
実際にタクシー運転手になったものの収入は以下ようなものが気になりますし、近頃はSNSの広告で『高収入!』『年収800万可能』などと謳い文句も多いので…実際のところはどうなのでしょうか。
都心部は稼げる
東京都内などの都心部は確かにタクシーは稼げます。
今タクシー運転手の求人が注目を集めているのもこの部分で、東京はとかくタクシーに乗るお客様が多く、時間帯やエリアで特性が分散している上、イベントも昼夜問わず敢行されていることから平均営業収入も他地区に比べても頭ひとつ抜けています。
東京特別区武三交通圏、神奈川京浜交通圏、神奈川相模県央交通圏、大阪交通圏、福岡交通圏 これらの営業区域はコロナ禍以降飛躍的に営業収入が伸びています。
アプリ配車の台頭
タクシー営業が人気で稼ぎやすくなった1つの理由に『アプリ配車の台頭』があります。
これはもう否定が出来ない事実で、現在都市圏でも半数近くの割合でアプリ経由の配車が台頭していると言っても過言ではありません。
テレビCMでもお馴染みタクシーアプリ最大手の『GO』を筆頭に、海外顧客からのユーザー利用でシェアを拡大している世界最大の配車アプリ日本法人『Uber』、ソニーが手がけ大手系タクシーが参画する『S.RIDE』、そして海外発の『DIDI』。タクシー運転手にとってお客様は“見つける”から“呼ばれる”時代にシフトチェンジした事でより仕事がしやすくなったのも人気の要因でしょう。
都市圏は流し営業も強い
しかしそうは言って都市圏でタクシーでお客様が乗車される際は従来通り手挙げ…つまり“流し営業”スタイルも依然として強く確立されています。
アプリ配車が主流になり、その他の方法で配車や手挙げでタクシーを捕まえようとするお客様から多く頂く『タクシーが来ない』、『捕まらない』というのはここから来ています。
もちろん利便性の向上はすごいと思いますし、状況によってはその恩恵を受けた方が営業にはメリットも高いことは共感できます。しかしそれによって現実的に綻びが浮き彫りになっているのも事実なのです。流しで捕まえたお客様はこのように言う方が多いです『良かった!タクシーがいた〜』と。
会社によっては無線配車も大きい
タクシー事業者によっては無線配車が強みを増しているケースもあります。
主に都心郊外のタクシー事業者に多いのですが、アプリ配車導入以前より地元顧客からの無線配車回数が強く、それだけでもかなりの営業収入になるという話も聞きます。
加えて世の中は異常気象の影響で夏は猛暑にゲリラ雷雨、線状降水帯による豪雨などで無線配車は終日鳴りっぱなしになるほどです。
※台風の場合は外出は危険なため、返って配車は少なくなります。
付け待ちも上手に駆使
これからタクシー運転手に転職する皆さんにとって『タクシーのお仕事』というのはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
もしかすると駅前でずっと待っている印象をお持ちかもしれませんが、あのような営業スタイルが全てではない事はこれまでの内容を見てお分かり頂けたかと思います。
確かにお客様が全く来ない状況でずっと駅前のタクシー乗り場やプールに居ては暇を持て余すほかありませんし、収入にも繋がりません。
稼ぐのであれば、駅や病院などの付け待ちは上手に利用しましょう。
例えば…お客様が並んでいる時、タクシーを走らせて空車時間が長くなってきた時に近隣の駅に行き様子を伺うなどしてみると良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
過去の事例でも『通常24日前後会社へ行ったり来たりして、上司の顔を伺いながらノーにもイエスと答えないとならないサラリーマン生活からタクシーへ転職』ストレスから解放され逆に若々しくなった方も結構タクシー業界にはいらっしゃいます。
令和の時代、21世紀はまさに『個』の時代です(個人タクシーの個じゃないですよ)。
それぞれの頑張りを如何なく発揮して、頑張った成果が給料に反映される…一見馴染みがない感覚と思われますが一度やってみてください。
『なるほどな!』と思うはずです。
稼げる、休める、自分らしく…そんな人生をタクシー運転手という仕事を通じて叶えませんか?