新大阪駅は新幹線が停車するため多くの人が利用します。今回は、新大阪駅でタクシーが混雑する理由とタクシーの混雑を防ぐにはどのように対策したらよいのかについて紹介します。
新大阪駅でタクシーが混雑する理由とは?
大阪で新幹線が停車する駅は、新大阪駅しかありません。そのため新幹線を利用する人で、新大阪駅は常に人があふれています。
新大阪駅のタクシー乗り場は、3階にある新幹線南口改札正面の構外にあるタクシー乗り場と東口出入口のタクシー乗り場の2か所です。
東口出入口のタクシー乗り場でタクシーの乗り降りをする人は少なく、多くの人が新幹線の改札に入りやすい南口改札正面のタクシー乗り場を利用します。
新御堂筋から新大阪駅に入る場合、2車線しかない進入路に入り新大阪駅に行かなくてはいけません。
新大阪駅のタクシー乗り場には待機場がありますが、そこからあふれる程多くのタクシーが乗客を求めて新大阪に集まります。
2002年にタクシーの規制緩和が行われ、タクシーの台数が急増すると、さらに新大阪の混雑具合はひどくなりました。
木、金曜日の終点近くの時刻になると、乗客を下ろすタクシーとタクシーを乗せるために新大阪駅に向かうタクシーで2車線はとても混雑します。
そのため、進入路が渋滞し新幹線の時刻に間に合わないため、途中でタクシーから降ろしてもらい走る乗客もいました。
多くの乗客が乗り降りすると、それだけタクシー台数も増え、流れが止まります。
また、夕方以降御堂筋自体が混雑しており、新大阪に行かないタクシーや一般車両も相まって渋滞を起こしてしまうのです。
対策はされているのか?
そんな混雑を少しでも緩和させようとタクシー業界などが様々な対策を行ってきました。
2008年には新大阪駅の混雑状況を見かねたタクシー業界は、自主的に毎週木、金曜日は奇数の日ならば奇数ナンバーのタクシーだけ乗客待ちができる。
偶数の日ならば偶数ナンバーのタクシーだけ新大阪駅の構内で乗客待ちができるという対策を行いました。
1999年に同じくタクシーの混雑がひどかった京都駅北口で同じような対策を行った事がありました。
当初はタクシーの混雑が緩和されたことから、新大阪駅でも同じような対策を行うことにしたようです。
日平均3,000台以上のタクシーが来る新大阪駅では、ナンバーで分けただけでは待つ列が多少短くなるなどの影響はあったものの、期待されていたほどの効果は出ませんでした。
現在はタクシー用の降車レーンが2本に増え、一般車とも分けられたため、混雑はしますが以前よりは改善されているようです。
新大阪駅構内も改装工事が行われ、利用しやすい駅に生まれ変わりつつあります。
大阪の玄関口になる新大阪から、大阪がの発展のためにも気持ち良くタクシーを利用してもらいたいものですね。