以前、話題になった激安タクシー。国の規制が強化され、減少傾向にあるようですが、実際はどうなっているのでしょうか。今回はタクシーの初乗り価格を巡る問題と、タクシー業界の現状につてご紹介します。
業界ニュースをラジオ感覚で視聴できるようになりました。
激安価格のタクシーは減少傾向?
激安価格のタクシーは2000年頃に登場し始めました。
ですが、価格競争や、タクシー運転手の労働環境が悪化する恐れ、安全運転に支障が出るという指摘があり、近年は規制強化による激安タクシー減少の流れになっています。
激安価格のタクシーは、お客様にとって嬉しいですが、その分競争が激しくなる可能性もあり、タクシー運転手の間では大きな話題となりました。
近年は規制強化も行われ、激安タクシーは減少しています。
一方では、国が決めた運賃幅に不満を持つ激安タクシー会社が裁判を起こすいったことも起こっています。
大阪の大動脈と言える御堂筋。タクシーの利用も多い御堂筋ですが時間帯によっては渋滞することもあります。今回は御堂筋の道路はどんな道路なのかまた御堂筋が渋滞する原因について紹介します。
規制強化でも激安タクシーが勝訴
国は2014年にタクシーの価格競争の激化の是正を目的とした、規制強化を行いました。これまで激安運賃で運営してきたタクシー業者にとっては大きな問題です。
激安タクシーは減少しましたが、業者によっては規制強化を黙って受け入れるわけではなく、国を相手に裁判を起こしています。
裁判の結果は国の敗訴が続いている状況です。
敗訴の理由は、これまできちんと許可をとって激安タクシーを売りに営業してきたタクシー業者・運転手にとっては不利益となる可能性があるのに、それを考慮していなかったためです。
国としてはタクシー業界の労働環境やお客様への安全面を考えた規制でしたが、規制強化によるタクシーの利用者減少という事態ももちろん考えなければいけません。
ただ価格と労働環境の両立は難しいところです。激安タクシーの運営業者も、安い料金を提供するためのさまざまな工夫・努力があったでしょう。
国とタクシー会社、共に納得できていない、というところが現状です。
近年はスマートフォンのアプリでタクシー配車が可能
このような流れの中、お客様がタクシーを利用しやすい新たなサービスも生まれています。
お客様としては、できるだけ安くタクシーを利用したいと思うでしょう。
とは言っても、初乗運賃は国で決められていることや、タクシー業者によっても料金の設定はさまざまななので「タクシーは利用しにくい」と感じている人も多いはずです。
そこで登場したのが、お客様に「ちょっと使ってみようかな」と思ってもらえるサービスです。例えばスマートフォンのアプリを使ったタクシーの配車。
アプリを使ってタクシーの配車を依頼すると、電話で依頼するのと同様にタクシーが手配されます。
そして、支払いは現金以外にもクレジットカードやネット決済など、幅広い方法が選べるのも特徴です。
また、国が都市部で相乗りタクシーを解禁する検討を進めています。相乗りタクシーは目的地が近いお客様を引き合わせ、効率的なルートで目的地まで行く仕組みです。
お客様にとって激安料金はもちろん魅力的ですが、料金だけでなく、サービスの内容で利用されるタクシー業界を目指したいですね。